「ムーンライト九州」、復活ならず
これまで学校が休みの時期を中心に、京都-博多間(時期により運転区間の変動あり)を運行していた夜行快速「ムーンライト九州」。寝台車はないものの、大きくリクライニングする座席が魅力的な夜行列車でした(この車両はもともと「シュプール号」用に改造された車両です。ですから運行開始初期は夏季を除き、普通の客車を使っていたこともあったようです)。客車の割にはスピードもそれなりにあり、「青春18きっぷ」ユーザーにはありがたい列車でした。私も何回か使ったことがあります。
しかし、JR発足直後からシーズンには走っていたこの列車、年末の運転を最後に登場しなくなりました。春の運転が見送られ、夏も何の音沙汰のありません。そしてついに10日、「ムーンライト九州」用の車両が廃車処分されることが決定したようです。
JR西日本は「ムーンライト九州」の運転を取りやめた理由を乗客減と車両の老朽化としていますが、本音は別のところにあるのでしょう。旅慣れた「青春18きっぷ」のユーザーが多く、単体での収益がとても見込めないことが原因だと思われます。車両の老朽化にしても、車齢35年ぐらいの車両はごろごろしています。アーバンネットワークの阪和線ぐらいには、掃いて捨てるぐらいあるでしょう。継続させる気があるならば、旧型特急電車の485系を投入してもよかったのですが、それすらしないのはやる気がない証拠です。他社とのまたがりのややこしさを気にするのなら、下関止まりでもいいでしょう。
JRとしては、これまで「ムーンライト九州」を利用していた乗客には、新幹線を利用してもらいたいと思っているでしょうが、世の中そんなに甘くはありません。ほかの交通機関(車、バス、フェリー)に乗り換えるか、旅行そのものを取りやめるかです。「ムーンライト九州」の利用者は採算の取れない客なので、まったくいなくなってもいいと考えているかもしれないですが、それは大きな誤りでしょう。将来の顧客を失うかたちでしっぺ返しを食らうでしょう。夜行列車が衰退したように、宿泊や観光を伴う旅行の手段として鉄道を選択するということが頭からなくなっていくことでしょう。
(参考:YOMIURI ONLINE http://kyushu.yomiuri.co.jp/entame/railway/news/0907/ne_907_09071101.htm)
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Comments
昔、東名高速で豊田IC~浜松西IC間を深夜帯に移動していた時期があり、深夜帯でも、個人が自家用車やバスで旅行や所用で移動してますから、夜行の需要が全く無い訳じゃないのですが、JRがそう言う需要を取り込むことに消極的だと言うことに尽きるみたいです。
後、鉄道が小回りがきかない辜とも影響しているのでは?
Posted by: 鉄ヲタ28号 | 2009.07.15 at 10:08 AM
鉄ヲタ28号さん、おはようございます。
* 深夜帯でも、個人が自家用車やバスで
今でも、決して、夜行の需要がなくなったわけではありません。
小回りが利かないという欠点はありますが、基本的には「やる気がない」ということに尽きるでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2009.07.16 at 05:23 AM