« 「北近畿」などに新型車両投入か? | Main | リニア、「南アルプスルート」でつくったほうが明らかに有利 »

リニア名古屋暫定開業と同時に「のぞみ」廃止?

 5日、JR東海の葛西会長は、都内で講演をしました。その講演によれば、リニア新幹線が東京-名古屋間で開業した段階で、「のぞみ」を廃止させるようです(山陽新幹線についてはわかりません)。東海道新幹線は、「ひかり」と「こだま」だけになり、小田原・三島・静岡・浜松・豊橋などでは「ひかり」の停車本数が増えるようです。「ひかり」そのものが増えるのかどうかはわかりませんが、たぶん増えるのでしょう。

 以前からリニア開業後の東海道新幹線は、「ひかり」「こだま」中心の体系になることはわかっていました(記事はここです)。いずれリニアは新大阪まで伸びるとはいえ、東海道新幹線は東京-大阪間を移動する乗客だけのものではありません。東京-広島間や名古屋-博多間など、山陽方面まで直通する客はいます。「のぞみ」停車駅でも、京都のように、リニアの駅が遠く離れているケースもあります。

 そう考えると、リニアが新大阪までの全線を開業したとしても、東海道新幹線の速達需要が完全になくなるとは考えにくいです。「ひかり」を増発して、これまで恩恵を受けることが少なかった静岡などに停車する「ひかり」の本数を増やすことは必要でしょうが、ある程度の「のぞみ」はいるでしょう。しかも、葛西会長の話によれば、「のぞみ」を廃止するのは名古屋暫定開業の段階です。時間のかかる名古屋での乗り換えを嫌って直通する人も多いでしょうから、どう考えても早すぎますね。

(追記)
 JR東海の葛西会長は、7日のインタビューにおいて、リニア開業後の東海道新幹線のダイヤについて、「のぞみ」は1時間当たり6本(または5本)、「ひかり」は4本(または5本)、「こだま」は2本を基本として考えていることを明らかにしました。5日の講演とは全く違いますが、どちらが正しいのでしょうか?
(参考:時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2009080500654、Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090807-00000211-jij-biz)

|

« 「北近畿」などに新型車両投入か? | Main | リニア、「南アルプスルート」でつくったほうが明らかに有利 »

鉄道」カテゴリの記事

JR東海」カテゴリの記事

整備新幹線」カテゴリの記事

Comments

名古屋開業時に「のぞみ」を全廃した場合、京都以西からの乗客は名古屋で乗換を強いられることになるが、その場合、現在の名古屋駅の施設で多数の折り返し列車をさばき切れるかという問題がある。また、車両基地も必要でしょう。

いずれ新大阪まで開業するなら、名古屋に大規模な施設を建設するのは得策ではない。

山陽新幹線岡山開業時でも、岡山には大規模な施設は作れなかったため、大阪発の特急は存置されていた。

>そう考えると、リニアが新大阪までの全線を開業したとしても、東海道新幹線の速達需要が完全になくなるとは考えにくいです

ただ、8兆円という巨額の建設費の償還を考えれば、大阪開業時に「のぞみ」廃止はやむをえないでしょう。
また、東海道と直通しなくなれば、山陽区間は16両編成の電車をガラガラで走らせることもなくなるし、もっと、キメ細かなダイヤ編成も可能になります。

Posted by: かにうさぎ | 2009.08.08 10:23 AM

 かにうさぎさん、おはようございます。

* いずれ新大阪まで開業するなら、

 名古屋暫定開業時点では、名古屋駅に大掛かりなリニアと新幹線との乗り換え施設が必要となりますが、新大阪まで開業すれば乗り換え需要は減ります。

 一気に新大阪までつくったほうが得策でしょうね。

* ただ、8兆円という巨額の建設費の償還を考えれば、

 新大阪まで開業した時点では、予測はつきません。東京-博多間の通し需要はなくても、東京-広島間や名古屋-博多間の需要はありますから。下手に新大阪で打ち切って、航空機に逃げられても困ります。

Posted by: たべちゃん | 2009.08.09 06:23 AM

>東京-博多間の通し需要はなくても、東京-広島間や名古屋-博多間の需要はありますから。

毎時何本も走らせる需要があるかということです。現在でも閑散時の平日昼間時間帯では「のぞみ」は毎時4本しか走っていない。
山陽直通客にしても、すべてが引続き直通列車を利用するわけでない以上、1列車として成り立つだけの需要があるか疑わしいと思います。
本数が大幅に減れば、ますます利用されなくなるということもあります。

かつて、東北新幹線開業後も、上野直通の「あいづ」「つばさ」等が走っていたが、結局廃止されている。


Posted by: かにうさぎ | 2009.08.09 09:48 PM

速達列車の減少よりも、ややこしい料金体系の是正とリニア&新幹線乗継料金の圧縮が理由かと思っております。

確かにリニア開業後は速達の需要は減りますが、それでも新横浜から名古屋へは相模原か橋本まで出て乗り換えるよりも新幹線のほうが便利ですし、名古屋以西へは乗り換えがない新幹線のほうが便利なので、新横浜-名古屋間無停車の列車は毎時1本でもいいので必要だと思います。
私は、こうした列車が「ひかり」を名乗って実質値下げするだけだと予想しております。

そして「のぞみ」の名称は、リニアに移行させることも考えられますね。おそらく公募するのでしょうが。

Posted by: うえしょう | 2009.08.10 11:51 PM

 かにうさぎさん、おはようございます。

* かつて、東北新幹線開業後も、上野直通の

 リニアができれば、新大阪で乗り換える人も出るでしょうから、ダイヤの設定は難しいですね。

 ただ、東海道山陽直通は、新大阪のホームの占有時間を減らす効果があります。名古屋からだとリニアの恩恵は小さいこともあり(リニアでのスピードアップ分が新大阪の乗り換え時間で相殺されてしまう)、直通列車はいくらか残るでしょうね。

Posted by: たべちゃん | 2009.08.11 05:00 AM

 うえしょうさん、おはようございます。

* 速達列車の減少よりも、ややこしい料金体系の

 そんなに「のぞみ」料金はややこしいでしょうか? 「のぞみ」料金は一時は結構しましたが、今は東京-新大阪間で300円、ビジネスマンがよく使う「新幹線回数券」の場合、実質0円です。

 それより、「のぞみ」が使えない制限を外すのが先ですね。外国人向けの「Japan Rail Pass」で「のぞみ」が使えないのは、理解できないですね。豪華さを売り物にする列車ではなく、単なる都市間特急なのに。

Posted by: たべちゃん | 2009.08.11 05:14 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference リニア名古屋暫定開業と同時に「のぞみ」廃止?:

« 「北近畿」などに新型車両投入か? | Main | リニア、「南アルプスルート」でつくったほうが明らかに有利 »