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高速道路2000円乗り放題で新規着工?

 昨日、国土交通省から高速道路の新たな料金割引についての発表がありました。

 それによりますと、ETC利用者1000円乗り放題などの料金割引は廃止され(通勤割引などは今年度のみ3割引で残ります)、法案の成立後6月中から単純化した割引制度になります。複雑であった割引制度は簡素化され、普通車の場合は上限2000円、ETCを持たない人も同様に割引を受けることができます。国土交通省のホームページを見ると、いいことだらけの改正です。ETCに投資したお金が無駄となり、通勤で高速道路を使っていた人は料金が倍になるわけですから、とてもそのようなものではないですが。ETCの普及が止まることにより、料金所の渋滞も増える危険性があります。

 首都高速、阪神高速は大きく変わります(変更時期は地方議会の議決がいりますから、年末から年始にかけての見込みです)。首都高速も阪神高速も現在、3つの料金圏に分かれていますが、それがひとつにまとまります。そして、料金には幅ができ、500~900円となるようです。首都高速も阪神高速もこれまで均一だったので、入口にしか料金がないことが多いです。そのため、ETCのない車は、900円の均一料金となります。以前の疑問は解決されました。ETCを持っているメリットがある、数少ないケースです。ETCがなくても、料金圏をまたぐのであれば基本的には安くなります(ただし、これまで休日は3割引だったので、ETCのある車は料金圏をまたいでも値上げになるケースが出てきます)。

 そして、料金割引を大幅に変えた結果、これまで割引に税金を投入していた部分が浮きます。そのお金で高速道路を建設したり、車線を増やしたりするのです。追加で建設されるのは、外環道(関越道と東名とを結ぶ部分)と東名阪名古屋西インターと伊勢湾岸道飛島インターとの間です。この2つの高速道路が、最後につくられる有料の高速道路のようです。東関東道(潮来-鉾田間)や日沿道(酒田みなと-遊佐間)は無料の高速道路としてできます(日沿道はすでに着工済み)。4車線化されるのは、上信越道、館山道、東海北陸道、高松道の一部区間。結局、阪和道と長崎道の一部区間の4車線化をのぞいては、自民党時代と変わりがないことになりました。外環道は東京都心の渋滞の解消のために必要でしょうが、名古屋のほうはそれほど必要とは思えないです。それよりも東名阪の四日市ジャンクション-亀山ジャンクション間の6車線化のほうが優先すべき課題です。新名神の開通以来、四日市は全国レベルの渋滞の名所になりましたから。

 確かに、1000円乗り放題などの今までの割引制度の大半は、高速道路会社の経営努力ではなく、国からの税金を財源としています。本来、政府の仕事はインフラの整備であり、実際に完成した後は民間に任せればよいのです。本四架橋やアクアラインのように、異常に通行料金が高い道路はともかく、一般の高速道路についてまで税金を投入して割引を行う必要はありません。

 その考えからすれば、過度の高速道路の割引を縮小して、その分で整備に充てるというのはある意味正しい方向でしょう。しかし、新しい割引制度は無茶苦茶ですし、浮いたお金は税金なのですから、道路以外に充ててもいいわけです。環境対策を考えたら、公共交通の整備も忘れてはいけないでしょう。

 高速道路をめぐる一連の動きは、どこからかの「天の声」によって動いているような感じですね。我々が昨年、期待したこととは全く違いますが。
(参考:国土交通省ホームページ http://www.mlit.go.jp/common/000112017.pdf)

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