« 水着を着て入るのはプール | Main | JR西日本、赤字ローカル線をバス転換へ »

福知山線脱線事故「賠償交渉の会」の意図が分からない

 少し前の話になりますが、先月27日、JR福知山線脱線事故の遺族でつくる「賠償交渉の会」とJR西日本との非公開の会合が、伊丹市で行われました。その会合の中で、「賠償交渉の会」は、一般的に賠償で用いられている、交通死亡事故の判例などを基にした基準を拒否し、被害者の価値を一番知る遺族が賠償額を決めるものだと主張しています。つまり、遺族の言い値で賠償しなければならないというのです。もちろん、JR西日本側は、すでにほかの遺族との交渉が進んでいることから、「賠償交渉の会」を特別視することなく、ほかの被害者と同様の対応で行う方針です。

 賠償額は、被害者の収入などを基に、加害者側と被害者側が決めるものです。この基準は、交通事故などで蓄積がなされています。あるいは公平な立場に立つ裁判所などが決めるものです。交渉事なので、高い金額を主張するのは戦術としてはあるかもしれませんが、決して被害者側の言い値が100%通るものではありません。

 どうやら遺族側は、JR西日本はぼろ儲けをしていると思っているようで、「いくらでも金をとれる」という考えがあるのかもしれません。現実には、首都圏輸送のあるJR東日本や東海道新幹線のあるJR東海とは違い、JR西日本は本州三社の中ではあまりよくありません。アーバンネットワークや山陽新幹線はそれほどのドル箱ではありませんし、中国地方のローカル線のように鉄道として存続するのが信じられないような路線もあります。そもそも、賠償額は儲かっている会社だから多く取れる、というものではありません。つぶれそうなローカル私鉄で同じような事故を起こした場合、遺族はあきらめるでしょうか?

 もちろん、大切な人を失った悲しみは計り知れないでしょうし、その償いは金銭でしかできません。しかし、「JR西日本はいくら叩いてもよい」と考えるのは、大きな間違いです。自らの立場を貶めるものなのです。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100327-00000552-san-soci)

|

« 水着を着て入るのはプール | Main | JR西日本、赤字ローカル線をバス転換へ »

JR西日本」カテゴリの記事

鉄道」カテゴリの記事

Comments

 遺族がこんな態度じゃ、無くなった方も浮かばれませんね。
 JRを養護するわけではないですが、事故の背景は、はっきり言って乗客側のニーズですし、事故後のJRバッシングも常軌を逸していると感じる部分があります。

Posted by: ▲ 飛遊人 | 2010.04.06 at 09:08 PM

 ▲ 飛遊人さん、こんばんは。

* 事故後のJRバッシングも

 JRはスピードアップなどの改善がなされましたが、私鉄は大幅な改善はなされませんでした。乗客はそのサービスが向上したJRを支持し、利用者が増えました。この事実を忘れてはいけないですね。

 それにしても、未だにJR西日本へのバッシングは続いていますね。どうすればいいのでしょうか? 福知山線の電化は国鉄末期まで行われませんでした。そういう暗黒の国鉄時代に戻ればいいのでしょうか?

Posted by: たべちゃん | 2010.04.06 at 10:21 PM

言い方は悪いですが犠牲者をタテにして金儲けを企んでいるとしか思えません。
JR西日本に過失があるわけですが、その弱みにつけ込んでいるようにも。
「賠償交渉の会」以外の遺族がこの会についてどう思っているか聞いてみたいところです。
JRバッシングを続けるマスコミがこのような理不尽な要求を擁護しなければいいのですが・・・。

Posted by: juggernaut | 2010.04.17 at 01:17 PM

 juggernautさん、おはようございます。

* 言い方は悪いですが

 そう見られても仕方がないですね。

* JRバッシングを続けるマスコミがこのような

 ただ単にJR西日本を叩くだけのマスコミですからね。期待はできないです。

Posted by: たべちゃん | 2010.04.18 at 06:52 AM

マスコミがJR西日本をバッシングする理由として大きな理由は以下の通りです。

「東京マスコミは、東京一極集中を肯定するため、それに逆らう企業は目障りだから叩く」

これがJR西日本を叩く大きな理由なのです。

元々国鉄分割民営化の際も、JR西日本は煮え湯を飲まされました。
本来はJRは本州は東西に分かれる予定でしたが、当時の大阪を憎む官僚が「大阪の会社に東海道新幹線をやるわけないはいかない」の意図で強引にJR東海が設立されました。

そうなるとどうなったことでしょうか?首都圏の膨大な黒字を持つJR東日本、東海道新幹線を抱えるJR東海に比べJR西日本は関西圏は並行私鉄に競合で大きく水をあけられ、新幹線も大阪から西は極端に乗客が減るだけでなく航空機も競合を強いられる。そんな経営状態でも三島みたいに経営安定基金もない。

JR西日本は民営化スタートで一番苦しんだのです。
先ずはアーバンネットワークと山陽新幹線に力を入れたのです。

221系・223系新快速などクオリティとスピードを誇るサービスで一気に私鉄から乗客を奪うだけでなく、当時209系やE231系を導入していたJR東日本とサービスの面で非常に上を行っているのでした。

新幹線でも500系のぞみの導入により空前の人気と実力を兼ね備え山陽区間にはレールスターを導入し一気に東海道新幹線とのサービスや車両面の魅力での差をつけました。

それ故首都圏や東海道新幹線に胡坐をかく東日本や東海の体質に大きくJR西日本は東京、大阪、福岡などを問わず車両面で絶大な人気を誇るようになり、「関東より関西のほうがサービスが優れている」ということを確固たるものとしたのです。

そのことがマスコミにとっては非常に目障りであり、尼崎脱線事故が起こる前からJR西日本は目障りだったのです。
証拠として、新快速のサービスが素晴らしいという記事や500系の魅力をテレビや新聞は伝えましたでしょうか?皆無に近いでしょう。
更に東日本や東海はマスコミにとって大スポンサーで、東京一極集中に貢献しているのでどんな都合の悪いことが起こってもバッシングはしないのです。

たとえば先日の山手線架線事故、東北新幹線架線事故などあと一歩タイミングが違えば尼崎脱線事故とは遥かに桁違いの犠牲者を出していたのでしょう。
あの事故も尼崎並みに重大なのにマスコミはそのことに触れません。

JR東海のリニアに関しても、採算性・安全性・環境問題など重大な問題点はたくさんあるのですがそのことには意地でも触れず、一方JR西日本・九州が開発しているフリーゲージの不具合がありましたがそれに関しては実現出来るのか?と言う意図で叩いていました。

JR西日本と同じく、黒字路線がほとんどなくバスなど競合が厳しい環境であるJR九州も水戸岡デザインで魅力ある鉄道で乗客を呼び込み今や上場まで行き着けるもこれに関してもマスコミはバッシングします。

以上、乱文乱筆にはなりましたが上記の内容が大きな意図でマスコミはJR西日本をバッシングするのです。

このことに気付いてくださるととてもうれしいです。

Posted by: aori | 2015.06.21 at 09:15 AM

 aoriさん、おはようございます。長い文章なので、簡潔に書きます。以前にはこういう記事( http://tabechan.cocolog-nifty.com/note/2009/12/post-11e2.html )も書いています。参考にしていただければ幸いです。

* マスコミがJR西日本をバッシングする理由として

 JR西日本は結構不利なのは確かです。

 マスコミは不勉強なので、多くは期待していません。

Posted by: たべちゃん | 2015.06.22 at 05:33 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23421/47937283

Listed below are links to weblogs that reference 福知山線脱線事故「賠償交渉の会」の意図が分からない:

« 水着を着て入るのはプール | Main | JR西日本、赤字ローカル線をバス転換へ »