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新潟県、貸付料についての開示を受ける(1)

 新潟県は、整備新幹線(北陸新幹線長野-金沢間)の貸付料の試算根拠を求めて、国に対して開示請求を行いました。県が国に対して開示請求を行うという異例の事態になりました。

 その後、9月13日に開示決定が行われました。ただし、JRの経営に関する事項が多く含まれているためか、2009年度分の北陸新幹線貸付料追加試算資料はほとんど黒塗りで、使えません。よって、新潟県は、(同時に開示された)2008年度与党整備新幹線建設促進プロジェクトチームで出された貸付金試算資料をもとに分析しています。

 それによれば、北陸新幹線の貸付料相当額は、JR東日本(上越以東)が318億円、JR西日本(上越以西)が176億円となっています。合計すると494億円となり、これまで言われてきた数字(247億円)の倍になっています(注1)。ただ、この中にはすでに長野新幹線として開業している北陸新幹線高崎-長野間の収益改善効果も見込まれています(上越新幹線東京-高崎間は不明です)。いわゆる「根元受益」の部分ですが、227億円と差額に近い数字です(注2)。やはり「根元受益」についても適切に貸付料に反映させないといけないでしょう。北海道新幹線も「根元受益」を反映させれば、21億円(注1の数字)よりもっと増えます(続く)。

(注1) 2008年度与党整備新幹線建設促進プロジェクトチームでは、貸付料相当額は次のようになっています。
 東北新幹線(八戸-新青森間)及び九州新幹線(博多-新八代間) 247億円
 北陸新幹線(長野-金沢間) 247億円
 北海道新幹線(新青森-新函館間) 21億円
 長崎新幹線(武雄温泉-諫早間) 10億円
 合計 525億円

(注2) すでに開業した区間の貸付料は年間約275億円です。内訳は、北陸新幹線(高崎-長野間)が175億円、東北新幹線(盛岡-八戸間)が79.3億円、九州新幹線(新八代-鹿児島中央間)が20.4億円です。

 また、建設中の区間の貸付料の見込み額には、着工時に行われた次のような試算もあります。
 東北新幹線(八戸-新青森間) 70億円
 九州新幹線(博多-新八代間) 140億円
 北陸新幹線(長野-金沢間) JR東日本80億円、JR西日本325億円、根元受益(JR東日本)390億円
 北海道新幹線(新青森-新函館間) 45億円、根元受益(JR東日本)220億円
 長崎新幹線(武雄温泉-諫早間) 精査中

(追記3)
 2015年3月13日、北陸新幹線長野-金沢間の貸付料は、JR東日本が運営する長野-上越妙高間が165億円、JR西日本が運営する上越妙高-金沢間が80億円と決まりました。

 東北新幹線八戸-新青森間が70億円、九州新幹線博多-新八代間が81.6億円なので、北陸新幹線金沢開業時点での貸付料の合計は671.3億円ということになります。
(参考:新潟県ホームページ http://www.pref.niigata.lg.jp/koutsuseisaku/1287522081374.html、風間ひさし公明党参院議員ホームページ http://www.kazama-hisashi.net/09page_sinkansen_yotou_project.htm、整備新幹線問題検討会議等の開催状況について https://www.pref.nagano.lg.jp/kikaku/koutuu/heikou/scheme/220318/020.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/03/13/246531.html、「鉄道ジャーナル」2015年7月号 鉄道ジャーナル社)

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