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東北新幹線で新青森へ(3)

 買い物を済ませ、南口のバス乗り場に行く。青森から五所川原へはバスがある。川部まで行かずにショートカットし(国道7号線と101号線に沿って走る)、しかも1時間に1本はあるので、利便性が高い。五能線の本数が少ないことを考えると、なおさらだ。かつてはこのバス、新青森駅には寄らなかったが、新幹線開業を機に、新青森に立ち寄ることになった。バスは13:40発だが、時間になっても来ない。10分遅れでやってきた。10人ほどが乗り込む。バスは前と中に扉があるタイプだが、乗り降りは前からのみ。その理由はバスに乗ると分かる。中の扉から乗り降りできないように改造されていたのだ。東京あたりで走っていたバスのお古なのだろう。バスは雪を考慮して余裕あるダイヤを組んでいるようで、終点の五所川原駅前には逆に5分速く着いた。運賃は1010円。途中の停留所から30分近く、全く運賃が上がっていない。

 津軽鉄道に乗る。JRの横にある小さな駅に入り、金木までの切符を買う。硬券だ。発車10分前に改札が開いたのでその改札を通り、JRと共用している跨線橋を渡って、津軽鉄道のホームに行く。迎えてくれたのは、アテンダント。単行のディーゼルカーに乗り込む。ボックスシートにひとりかふたり座った状態で、定刻の15:10に発車。アテンダントも乗り込む。彼女は沿線の観光案内もしてくれる。

 唯一の交換駅、金木で折り返し。いつの間にか観光施設付きの駅になっていた。ここで帰りの切符を買う。帰りは冬ならではの名物列車、「ストーブ列車」だ。やがて津軽中里方面から「ストーブ列車」がやってきた。かわいらしいディーゼル機関車の後ろに、場違いとも思えるディーゼルカー(行きに乗ったものと同じタイプ)が付き、その後に旧型客車が2両付く。旧型客車に乗るには300円がいる。運行にはコストがかかるのでやむを得ない。本来ならディーゼルカー抜きで走りたいところだが、地元客のことを考えるとそういう訳にもいかず(交換できる駅がひとつしかないため、増発が利かない)、現代風のディーゼルカーと旧型客車が一緒に走るという妙な姿になっているのだ。後ろの車両から、団体が降りてきた。ガラガラになった後ろの車両に座る。

 「ストーブ列車」の旧型客車には、車内2か所の座席を撤去して、ダルマストーブを置いている。燃料は石炭。この珍しい暖房設備が売りなのだ。時々、車掌(?)やアテンダントが石炭をくべる。車内販売もやっていて、スルメがよく売れる。もちろん、ダルマストーブで焼くのだ。「ストーブ列車」は準急扱いだが、金木からの通過駅はひとつのみ。ストーブを中心に、列車は雪の中を進む。(続く)

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