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JR西日本、加速区間を短くして節電

 危機的な電力状況が続く関西。鉄道会社も節電には取り組んでいますが、本数を減らすのには躊躇します。最後の手段です。

 そこでJR西日本の明石電車区が生み出したのが、加速時間を短くすることにより節電する方法。例えば、時速75キロまで加速することとなっている鷹取-須磨海浜公園間では、時速60キロで加速を止めて惰行運転します。これによりモーターを動かす時間を10秒短縮させ(電車は、駅を出てから加速するまでの間に一番良く電力を使います)、しかもダイヤ通りの1分22秒で走ることが分かりました。

 大阪-西明石間で同じように加速時間を短くして運転すると、321系の場合、8~26%の節電となりました。すべての321系電車が1年間加速時間を短くして運転すると、最大の見積もりで299万キロワット時の節電、1095トンの二酸化炭素削減、電気代の3900万円節約になるようです。JR西日本は、明石電車区以外にも節電につながる運転方法の開発を指示していますので、ほかの線区にも広がるとその効果は大きくなることでしょう。

 本来なら、加速区間を短くすると時間がかかり、余裕時間が減るはずです。福知山線の脱線事故以後、余裕時間を多めに取り、所要時間はかかる傾向にあります。あまりにも消極的な方法です。本来望ましい方法である、線路や車両を改良することによりスピードを出すことができるようにして、余裕時間の増大を埋め合わせるようなことはしません。

 このような傾向からすれば、余裕時間を減らすことになるであろうこのような運転方法は、「タブー」に触れるともいえそうです。しかし、実際に検討して、運転方法を変えてもそれなりの余裕時間があるならば、特に問題はないのでしょう。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110818-OYT1T00738.htm)

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Comments

>福知山線の脱線事故以後、余裕時間を多めに取り、所要時間はかかる傾向にあります。

JR神戸線の普通の場合、加速性能を良くしても、快速待避があるため、結局、所要時間は変わらないということがあります。
西明石-大阪では、待避できる駅は、須磨と芦屋しかありません。

Posted by: かにうさぎ | 2011.08.21 at 10:43 AM

 かにうさぎさん、おはようございます。

* JR神戸線の普通の場合、加速性能を良くしても、

 確かに、快速以上の列車についても検討しないと最終的な結論は出ないでしょうが、結局は所要時間の短縮につながらない、というケースはあるかもしれません。

 ただ一般論的には、加速性能の向上が所要時間の短縮につながりますので、積極的に進めていくのは望ましいことでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2011.08.22 at 04:49 AM

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