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名古屋市、事業仕分けで「敬老パス」見直しへ

 名古屋市で、市の施策を市民が評価する「事業仕分け」が23日まで行われました。対象となった事業は65歳以上の市民が年間1000~5000円というわずかな負担で地下鉄や市バスに乗り放題となる「敬老パス」など、31。この中で、そのままの継続が認められたのはたったの4件、見直しが21件、廃止が6件ありました。

 その中で「敬老パス」は「見直し」と判定されました。市民17人中、「継続」はたったの2人、「廃止」が1人、その他14人が「見直し」と判定したのです。圧倒的多数です。地下鉄や市バスに乗って出かけることにより、消費拡大につながり、高齢者の健康増進につながるという意見も出されましたが、「敬老パス」に対する市の負担の大きさなどが問題視されたのです。

 「敬老パス」は高齢者の負担が少ないので、本来の運賃との差額を市の一般会計から交通局に支払います。交通局はその分収支が改善しますが、税金であることには変わりないのです。高齢者が少なければそのような「ばら撒き」でもそう問題はなかったのですが、時代は今少子高齢化。高齢者より子供のほうが貴重です。2004年にそれまで無料であった「敬老パス」を有料化し、わずかとはいえ負担金を徴収するようになりましたが、高齢者はこれからもどんどん増えていきます。現在の47万人から2025年度には59万人に増えると予想されています。河村市長は公約で「敬老パス」の維持を主張していますが、これからの高齢者の増加傾向を考えると、費用が増大する「敬老パス」をこのまま続けるのは難しいです。

 また、高齢者のみが優遇を受けるというのもおかしい話です。公共交通機関に乗れば、消費が増え、健康につながるというのなら、若い人にだって当てはまります。子供に電車やバスに乗って出かける習慣をつけさせることも重要です。大人も遅い乗り物なら使いませんが、お金を出してでも価値があるのなら、お金を払って乗ります。昼間のバスを見ても、「敬老パス」を持っている高齢者ぐらいしかいないところは、価値が低いです。無料だから乗るのであって、お金を出して乗るような代物ではありません。ある程度の幹線なら、お金を払う利用者はいます。「敬老パス」を衣替えし、補助金を出してでも、ある程度利用されている路線を強化するほうが重要でしょう。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011102490020450.html、朝日新聞10月24日朝刊 中部14版)

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Comments

公約・政治姿勢を掲げるのも見直すのも大変ですなぁ。

ちょっと「河村 敬老」で調べたら
「事業仕分けを口実にしようとしている」
との批判が真っ先に来ました。
先輩の革新市長が敬老パスを始めたそうなので思い入れがある、のは理解できますが。

Posted by: 日置りん | 2011.10.25 at 06:34 PM

 日置りん さん、おはようございます。

* 公約・政治姿勢を掲げるのも見直すのも大変ですなぁ。

 現実を考えずに甘い公約を掲げても、あとで困ることになるのです。万年野党ならそれでもいいですが。

* 先輩の革新市長が敬老パスを始めたそうなので

 単なる選挙を恐れてのことでしょう。「敬老パス」をなくせば、高齢者からの支持は減りますから。

Posted by: たべちゃん | 2011.10.27 at 04:51 AM

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