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北海道新幹線新函館-札幌間など、新規建設方針決定!(1)

 先日の記事の続報です。

 国交省は26日、整備新幹線問題検討会議を開き、北海道新幹線新函館-札幌間、北陸新幹線金沢-敦賀間、長崎新幹線諫早-長崎間を着工する方針を確認しました。最大の課題であった財源の見通しに見通しがついたからです。早ければ今年度中に着工の認可がされる見通しですが、着工の前には収支採算性などについて有識者によって各線ごとに再検討します(基本的にはクリアされているようですが)。

 開業時期は北海道新幹線は2035年度、北陸新幹線は2025年度、長崎新幹線は2022年度です(武雄温泉-諫早間も同時に開業)。長崎新幹線は既着工の武雄温泉-諫早間も併せてフル規格となります。フリーゲージトレインの実用化に目処が立ったとみているのでしょうか? 新幹線開業後の所要時間は次のようになります。北海道新幹線は東京-札幌間が5時間1分、仙台-札幌間が3時間27分、函館-札幌間が新函館乗り換えで1時間13分(青函トンネルを時速260キロ走行すれば、東京-札幌間、仙台-札幌間がそれぞれ18分短縮されます)。北陸新幹線は東京-敦賀間が3時間8分、金沢-大阪間が敦賀乗り換えで2時間1分。長崎新幹線は博多-長崎間が1時間20分です。以前の予想と大体あっています(北海道北陸長崎)。なお、北陸新幹線の敦賀以西については、北海道新幹線が開業する2035年度まではつくらず、その後も着工される保障はありません。敦賀以西は、単なるローカル新幹線から国の幹となる新幹線になる、北陸新幹線で一番重要な区間なのですが。

 ただし、事業費はさらに膨らむことになります。北海道新幹線が1.67兆円、北陸新幹線が1.13兆円、長崎新幹線が2100億円(内訳は、新規着工区間の諫早-長崎間1600億円、肥前山口-武雄温泉間の在来線複線化の事業費200億円、フリーゲージトレインの導入によるシステム改修と新鳥栖駅のアプローチ線の整備費用300億円です。なお、既着工の武雄温泉-諫早間は2900億円です)です。合計3.01兆円となります。震災対策の強化などで事業費が膨らんだという記事を書きましたが、さらに上がったのです。ただ、当面は既着工の区間を優先させ、2012年度予算案に盛り込まれた事業費3095億円の配分額も、北海道新幹線新青森-新函館間が1125億円、北陸新幹線長野-金沢間が1600億円、武雄温泉-諫早間が220億円であるのに対して、北海道新幹線新函館-札幌間など新規着工区間は3つの合計で90億円が確保されているだけです。

 相変わらずマスコミは整備新幹線に冷淡な姿勢を示しています。確かに私も各論レベルでは言いたいことはたくさんありますが(北海道新幹線は遅い、北陸新幹線は大阪までつながらない、長崎新幹線は離れ小島の新幹線)、総論では賛成すべきところです。高速輸送(新幹線など)と大量輸送(大都市近郊)が鉄道の生きる道ですから。「整備新幹線は無駄」を繰り返すマスコミの方々には、(特急もなくなって不便になった)並行在来線を使っていただきましょう。

 整備新幹線を着工するためには、沿線自治体に並行在来線分離に同意してもらう必要があります。それで難航したのは北海道新幹線。かつての北海道の玄関からJRがない町になってしまう(新幹線の新函館駅は、北斗市にあります)函館市が強く抵抗を見せていました。11月の時点で分離に同意したという話もありましたが、それはまだ早かったようです。

 結局、JR北海道は(1)北海道新幹線新函館開業時に、約40億円かけて函館線函館-新函館間を電化し、新幹線アクセス列車を走らせること(電化により、函館-新函館間の所要時間は今より10分短い、17分となります) (2)北海道新幹線が札幌まで開業し、函館線が第三セクターになっても、JR北海道がアクセス列車について運行委託を受けるつもりであること (3)発券業務も受託を受けるつもりであること を函館市に対して回答しました。

 アクセス列車については、新たに電車を投入するようですが、「スーパー白鳥」として走っている789系を転用するかもしれません。「スーパー白鳥」用789系は、新幹線が新函館に伸びると必要性を失ってしまいます。北海道で電車特急が使われるのは、道央の「スーパーカムイ」と「すずらん」だけですが、「スーパー白鳥」用の789系をそっくり転用することはできません。「スーパー白鳥」は6両編成、「スーパーカムイ」「すずらん」は5両編成だからです。グリーン車の有無の問題もあり、785系置き換えのため転用するときには改造が必要となります。基本的には「スーパーカムイ」等に転用されるでしょうが、あまった一部の車両でアクセス列車をつくるかもしれません。

 長くなったので、いったん切ります。(続く)
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111226/plc11122619190010-n1.htm、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E0E4E2E0838DE0E4E3E0E0E2E3E39F9FEAE2E2E2、西日本新聞ホームページ http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111227k0000m010110000c.html、JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2011/111213-2.pdf、毎日jp http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20111214ddlk01020217000c.html、http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111227k0000m010110000c.html、朝日新聞12月27日朝刊 大阪13版、asahi.com http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001112270003、国交省ホームページ http://www.mlit.go.jp/common/000189665.pdf、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20120628-OYT8T01669.htm)

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Comments

789系は元々基本3+2両に増結3両ですし、
現在もHE-100編成のサハを抜いてHE-200編成2編成とともに8連運用してますから、
5両編成に関しては問題ないですよ。

Posted by: たなべ | 2011.12.28 at 03:33 AM

 たなべさん、おはようございます。

* 789系は元々基本3+2両に

 確かに「スーパー白鳥」を5両編成にするのは簡単ですが、そのまま「スーパーカムイ」などには使えないですね。転用には改造が必要になります。

 新幹線開業とともに転用しなければならない、という急いだ話ではないので、新幹線が新函館まで開業してから改造に取り掛かるのでしょうか?

Posted by: たべちゃん | 2011.12.30 at 09:06 AM

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