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富山県並行在来線会社の新駅設置計画

 北陸新幹線長野-金沢間が開業するのは、あと3年後。もうそこまで来ています。新幹線が開業すると、今までの在来線はJRから分離され、第三セクターとなります。これまでのように特急利用者に頼ることができず、もちろん新幹線や大都市圏の通勤輸送に甘えることもできず、厳しい経営が予想されます。

 そんな中、富山県では、並行在来線となる北陸線に新駅を求める動きが出ています。動きがあるのは、富山県内で一番駅同士の間隔が長い、石動-福岡間(7.2キロ)。石動駅の東3.8キロの小矢部市地崎地区に新駅をつくろうとし、住民たちが10日、小矢部市内で推進協議会を開きました。協議会に参加した市議の話によれば、新駅の設置によって乗客が分散するマイナス点はありますが、駅近くの人口減少に歯止めがかかり、並行在来線を運営する第三セクターの収支改善につながるというメリットがあることを伝えました。住民たちは、市総合計画における新駅設置の取り上げかたの強化や地域での盛り上げをすることを活動目標としました。

 新駅設置の動きはほかでも見られます。県自身、新駅設置に関するガイドラインを設けています。既存の駅間距離が4キロ以上で、新駅をつくっても隣接駅との距離が2キロ以上あるところです。県内では、石動-福岡、西高岡-高岡、小杉-呉羽、呉羽-富山、富山-東富山、水橋-滑川、魚津-黒部の7区間が検討の対象となっています。このうち西高岡-高岡間、小杉-呉羽間ではすでに新駅設置の要望がすでに出ています。

 ネックとなるのは新駅整備費用。同じく並行在来線の第三セクターである、しなの鉄道やIGRいわて銀河鉄道では、3~6億円かかっています。国や県の補助もありますが、当然市町村の負担も必要です。そのあたりも考えないといけないでしょう。

 ただ富山県の場合は、第三セクター化することによって特急はなくなりますが、人口がそれなりにいるので、普通列車を使う需要はそれなりに見込めます。まだ恵まれている部類です。駅を多くつくることにより、需要を拾うことが第三セクターとして生きる道です。

(追記)
 富山県は2012年5月17日、検討されていた7区間のうち、西高岡-高岡間、富山-東富山間の2区間については、宅地など周辺開発をすれば開業後30年間は採算が見込めるとした収支予測を発表しました。

 新駅設置により増える乗車人員(2015年度、1日当たり)は西高岡-高岡間が582人、富山-東富山間が1054人です。実は、西高岡-高岡間よりも小杉-呉羽間、魚津-黒部間のほうが乗車人員の増加は大きいのですが、定期利用者の割合や富山駅までの運賃の違いから、小杉-呉羽間は開業初年度から駅建設費を無視しても採算がとれません。魚津-黒部間については周辺にある農地にかかる規制や近くにある富山地鉄の駅との競合により、(つくればある程度の期間採算がとれるものの)建設は困難だとしています。
(参考:asahi.com http://www.asahi.com/travel/news/OSK201112100086.html、朝日新聞ホームページ http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000001205180003)

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