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大阪市営地下鉄・バス、4年以内に完全民営化か?

 11月27日の市長選で当選した橋下前大阪府知事。市長選マニフェストであった通り、大阪市営地下鉄・バスを4年以内に完全民営化する方針です。地下鉄とバスの両部門をそれぞれ別会社にし、その両者を統括する持ち株会社をつくります。持ち株会社の株式は売却され、上場します。2012年春に民営化に向けた専門家チーム(鉄道関係者、公認会計士、経営コンサルタントらで構成)を発足させ、市交通局の局長には、民間から鉄道関係者の起用を検討しています。

 地下鉄は一般的に市交通局などの公共セクターが運営することが多く、民間でやっているのは旧営団地下鉄の東京メトロぐらい。しかも、東京メトロは国と東京都が株式を所有していて、完全民営化には程遠い存在です。大阪市で完全民営化が実現すれば、一気に前を進むことになります。橋下新市長は、大阪市営地下鉄・バスを民営化することにより、私鉄との相互乗り入れを増やし(ただし、地下鉄は堺筋線を除いて第三軌条なので、新たに路線を建設しない限りは相互直通できません)、運賃を値下げするとしています。確かに大阪市営地下鉄は、大阪市民以外の人も多数利用します。市民だけのものではありません。そういう人たちにとっては、中心部を全く通らない今里筋線は意味がありません。それよりも、御堂筋線などの中心部の路線の強化や、運賃の値下げのほうがありがたい話でしょう。

 大阪市営地下鉄・バス完全民営化の難点は、バスの収益の悪さ。地下鉄は最大2933億円なった累積赤字を昨年度解消しました。今年度も150億円以上の黒字を確保する見込みです。これに対してバスは昨年度(2010年度)の赤字が15億円。28年連続の赤字です。

 橋下新市長も、いくらバスが赤字だからと言って単純に廃止するわけではなく、住民生活において必要だと判断した場合には公費を投入して存続させます。とは言っても、「赤バス」のようにどうにもならない路線は廃止されるでしょうね。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111129k0000e040076000c.html)

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Comments

>大阪市営地下鉄・バス完全民営化の難点は、バスの収益の悪さ。

大阪市に限らないが、年収1千万円に達するバス運転手がいるなど、民間に比べ給与が高すぎることが問題です。(大阪市では、近年昇給を抑制する改革を実施しているが、それでも民間バス会社より高い)

また、大阪市バスの場合、都心部でも昼間は1時間に1-2本程度の本数しかない路線も多く、とても使い物にならない。

路線網の再編、人件費削減が急務だが、労組の反対を押し切ってどこまで改革できるかが問われるでしょう。

Posted by: かにうさぎ | 2011.12.02 at 09:43 PM

先日、自分のニコ生でも話したのですが、大阪都構想も合わせてになりますが、大阪市交の民営化には5点ほどメリットがありますね。
・快速運転の実現(御堂筋、谷町、中央線など)
・相互乗り入れ先の拡大
・PiTaPaの利便性向上
 (第3軌条と架線との両用タイプの車両の開発)
・路線の延伸(特に大阪都に加わるエリア)、新設
・大阪府の出資している鉄道との連携
 (共通一日乗車券の発売など)
反面、福祉パスは(橋下氏は当面維持することを表明したとはいえ)有料化や年齢の引き上げが考えられるなどマイナス面もありますね。
上に挙げた5つには色々と困難なものも中にはありますが、楽しみです。

Posted by: うえしょう | 2011.12.02 at 10:36 PM

 かにうさぎさん、おはようございます。

* 大阪市に限らないが、年収1千万円に達する

 大阪市などの公営バスは、民間にすると大規模事業者なので、中小に合わせろとは言いませんが、大手私鉄を大きく上回る水準なら、見直さないといけないですね。

* また、大阪市バスの場合、都心部でも

 確かに1時間に1、2本だと使いづらいです。

* 路線網の再編、人件費削減が急務だが、労組の反対

 地方公務員は労組の力が強いので、ここをどうやって理論武装できるかでしょうね。

Posted by: たべちゃん | 2011.12.04 at 07:33 AM

 うえしょうさん、おはようございます。

* 大阪市交の民営化には5点ほどメリットがありますね。

 従来の大阪市の枠にとらわれない、柔軟な発想ができるかもしれないですね。第三軌条なので相互乗り入れは難しいでしょうが、場所によっては快速運転も末端部ではできるかもしれないですね。

* 反面、福祉パスは(橋下氏は当面維持することを

 少子高齢化が進んだ現状では、高齢者優遇措置の見直しは急務です。現役世代や将来世代につけを回るわけにはいきません。早急な見直しを期待します。

Posted by: たべちゃん | 2011.12.04 at 07:42 AM

第三軌条と架線型の電化区間を両方走れるデュアルモード型?の電気鉄道車両というのは実現できないのでしょうか?海外でもあまりそういう例はないのかな?

もしそういう車両が実現可能であれば、架線型の郊外の民鉄から、第三軌条型の大阪(今は市営)地下鉄へ相互乗り入れも可能となります。

もっとも車両開発費や製造費がべらぼうに高くなりそうですし、そこまでして相互乗り入れが必要な区間が果たしてあるかどうかという問題がありますが・・・。

Posted by: miyahara | 2011.12.05 at 05:51 AM

 miyaharaさん、おはようございます。

* もっとも車両開発費や製造費がべらぼうに高くなりそうですし、

 そこまでして乗り入れをしないといけないということはないでしょう。ですから、地下鉄と私鉄の相互乗り入れは、今後も小規模になると思われます。

Posted by: たべちゃん | 2011.12.06 at 04:36 AM

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