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宇高航路の国道フェリー、10月18日から1年間、運航休止へ

 2010年2月の撤退表明(後に撤回)以来、混迷している宇高航路(宇野-高松間)。宇高航路には、国道フェリーと四国フェリーの2社が運行しています。ところが、このうちの1社、国道フェリーが宇高航路を10月18日から1年間休止することを決め、四国運輸局に休止届を提出しました。17日の高松14:30発、宇野16:30発が最終便となります。

 国道フェリーは前身の宇高国道フェリー時代の1961年に、宇高航路の運航を開始しました。1988年の瀬戸大橋開通後も、24時間運航を続け、1日50往復していました。

 これがおかしくなったのは、2008年9月から始まった高速道路料金割引。景気低迷のためトラックの利用も減りました。減便傾向は続き、今年6月からはついに深夜便も廃止(しかし、国道フェリーの深夜便が廃止になっても、ライバル社の四国フェリーの深夜便の利用は思ったよりも増えなかったようです)。1日13往復になりました。それでも経営は厳しく、休止届を出すことになったのです。84人の従業員はグループ会社などへの転籍をあっせんします。なお、ライバルの四国フェリーは1日22往復の24時間運航を当面維持する方針です(ただし、10月1日から値上げしました。片道運賃が390円から670円に大幅に上がりました。7割以上の値上げです。乗用車は平日が300円増の2780円、休日が280円増の2980円です。車長5~12メートルのトラックの運賃は据え置きます)。

 休止届を出した国道フェリーは宇高航路には観光クルーズ需要があるとして、新しいタイプの船舶を導入する考えもあるようです。しかし、再開するかどうかは2014年度以降の瀬戸大橋の通行料金がどのようになるかが大きく影響するようです。

 また、航路存続のためには国や自治体からの支援を受けるという方法があります。しかし、2社が今なお競合している状況では、国などの立場からすれば、支援はできません。自助努力が足りないということです。どうすれば宇高航路が存続できるかは、未だに解決策が見られない状態です。

(追記1)
 四国フェリーは、10月21日から12月31日までの日曜・祝日、夜間に1往復臨時増便します。国道フェリーが休止したために臨時運行しているのでしょうか?

(追記2)
 2013年4月1日から四国フェリーは、宇高航路の運航を子会社である四国急行フェリーに移管します。ダイヤや運賃は変更ありません。

 運航移管の理由は、2014年4月に予定されている本州四国連絡高速道路の通行料金引き下げに対応して、分社化により宇高航路の収支を明確化するのが目的です。
(参考:四国新聞社ホームページ http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/20120825000131、http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/20120915000136、宇高国道フェリーホームページ http://www.utaka.co.jp/、四国フェリーグループホームページ http://www.shikokuferry.com/route_taka_uno.html、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/130330/kgw13033002380001-n1.htm)

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