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アストラム延伸線は急勾配?

 中心部を路面電車が縦横に走っている広島ですが、郊外には新交通システムもあります。中心部の本通から反時計回りに3/4周する格好で走るアストラムです。終点は広域公園前です。

 このアストラム、広域公園前から再び中心部方面等に戻るように延伸する構想があるようです。広域公園前から伸ばす先の候補としてはJR西広島駅が本命ですが、宮島口寄りの商工センター、五日市に行く案もあります。いずれも山陽線沿いです。

 ただネックになるのは、軌道の勾配。3案とも途中に尾根などがあります。直線的なルートにすると勾配が問題となり、高度を稼ぐために蛇行するとその分だけ距離が延びて事業費は膨らみます。現在のアストラムで一番きつい勾配は45パーミル。全国の新交通でみると埼玉県に59パーミルという事例があります。アストラムの延伸構想はこれよりきつくなるようで、広島市は、その勾配を登るパワーがあるか、その勾配に対応できるブレーキ性能があるか、車両メーカーに問い合わせているようです。

 単純に広域公園前と西広島とを結ぶならば、高速道路を経由するバスで対応できそうです。もしアストラムを伸ばすなら、広島電鉄を巻き込んで、中心部に乗り入れるような構想が求められるかもしれません。路面電車主体の町にするか、アストラムタイプの地下鉄にするか、という話です。ただし、地下鉄にすると、現在のきめ細かな路面電車網は維持できないでしょう。

(追記1)
 広島市はアストラム延伸の事業費を抑えるため、延伸区間の軌道を単線にすることを考えています。2~3割のコストダウンになるようです。また、勾配は80パーミルを想定しているようです。

(追記2)
 アストラムの延伸について西広島、新井口、五日市への3ルートが考えられていますが、事業費はそれぞれ500~570億円、590~715億円、610~715億円と見込んでいます。このうち西広島ルートだけがインフラ外部の設備更新費の2/3程度の補助(30年間で約60~75億円)をすれば、採算を取ることができます。あと2ルートは設備更新費を全額補助しても採算を取ることができず、「論外」とも言えます。
(参考:中国新聞ホームページ http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201306220033.html、http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201309060052.html、市議会議員 若林新三 WEBSITE http://www.w-shin.com/2013/12/04/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%A0%E8%A5%BF%E9%A2%A8%E6%96%B0%E9%83%BD%E7%B7%9A%E3%80%81500%E5%84%84%EF%BD%9E570%E5%84%84%E5%86%86%E3%82%92%E8%A6%8B%E8%BE%BC%E3%82%80/)

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