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北陸新幹線、新大阪まで到達するのは30年後

 北陸新幹線が本来の力を発揮するためには、新大阪までの全線を開業させることが不可欠です。さて、その全線開業の時期はいつでしょうか?

 2日に開かれた福井県議会新幹線・地域鉄道調査特別委員会において、新大阪までの全線開業の時期は今から30年後であることが明らかになりました。北海道新幹線が札幌まで開業(2035年度)しないと、敦賀以西の着工に踏み切ることができないのです。工事期間は、小浜や亀岡などを経由する「若狭ルート」の場合、10年かかります。2045年ごろとなります。今までの分析の通りといえるでしょう。

 今のところ、建設費が安く京都を経由する「米原ルート」が有力とされていますが、乗り換えの問題が発生します。JR東海とJR西日本との間で新大阪乗り入れについて話がまとまったわけではありません。リニアが開業すると東海道新幹線に余裕が出るようですが、そのリニア開業後においても新大阪乗り入れが確定したわけではありません。「湖西ルート」の場合も新大阪乗り入れの問題が出るほか、東海道新幹線京都駅にどうやって乗り入れるかという問題が出てきます。「若狭ルート」も新大阪乗り入れの問題はありますが、東海道・山陽新幹線新大阪駅とレールで接続させなくてもいいのです。その分、京都駅新幹線ホームに接続しなければならない「湖西ルート」は難しいのです。

 東海道新幹線への乗り入れ方法(リニア開業以前でも乗り入れができないと早期に完成させる意味がありません)、米原-新大阪間の収益が消えてしまうことによるJR西日本の収益の問題などを解決しない限りは、たとえ京都を通らず、建設費が高くなっても、「若狭ルート」を基本として進めるのがよいでしょう。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/130703/fki13070302440001-n1.htm)

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Comments

法制度的に可能か分かりませんが、
こういうことはできませんかね?

中央リニアの名古屋~新大阪は従来型(国と地方も負担の)整備新幹線として整備(名古屋以東と同時開業が望ましい)

完成後、同区間と東海道新幹線の米原~新大阪を等価交換(リニアは全線JR東海の所有に)

新幹線の米原以西は北陸新幹線に組み入れ、JR西日本に貸付(東海道新幹線からの乗り入れも継続)

これなら、諸問題もある程度解決できるんですが。。

Posted by: つばめ800 | 2013.07.10 at 07:37 AM

 つばめ800 さん、こんばんは。

* 法制度的に可能か分かりませんが、

 一時的とはいえリニアが中途半端な名古屋止まりになることなく、素晴らしいアイデアです。実現することが望ましいですが、確実でない以上はあてにしないほうがいいです。

Posted by: たべちゃん | 2013.07.10 at 09:29 PM

>北海道新幹線が札幌まで開業(2035年度)しないと、敦賀以西の着工に踏み切ることができないのです。

そんなことなら、北海道は建設を中止して、北陸を優先した方が良かったでしょう。
東京から航空機に優位に立てるのは青森まで、新函館は函館市街から遠すぎ、空港の方が近い。
札幌までは5時間もかかる。
対し、北陸は東名阪3大都市圏いずれからも鉄道が優位に立てる。

北海道新幹線が優位に立てるのは、札幌-函館間位なら、小樽-長万部間のみ狭軌新線を建設し、長万部-函館間を電化して、「スーパー特急」を走らせたらよかったのです。

Posted by: かにうさぎ | 2013.07.14 at 09:56 PM

>中央リニアの名古屋~新大阪は従来型(国と地方も負担の)整備新幹線として整備(名古屋以東と同時開業が望ましい)

名古屋-新大阪間別線建設ということなら、この区間
をリニアでなく、従来型新幹線で建設し、一部列車を新線に振り分け、余った容量を北陸用に充当する手もあります。

もっとも、この場合は、リニア建設を断念し、名古屋-東京間も在来型になるため、東名阪相互間の利用者には所要時間増になりますが、反面、リニアには下記の問題点もあります。

①輸送力が新幹線の3分の2程度しかない
リニアの方が経済効果が大きいという試算もあるが、それには十分な輸送力があることが前提
反比例して輸送力が少ないのでは話にならない 
②山陽との直通運転ができない
③現行の計画では中央線沿線の利用者にはメリットがない
④リニアは新大阪まで一気に開業させないと無意味
だが、現行の計画では30年以上も先の話、とりわけ名古屋暫定開業から新大阪開業まで20年もかかり、その間、名古屋乗換か、停車駅の増えた在来新幹線で行くしかないなど、関西の利用者にはかえって迷惑な話

Posted by: かにうさぎ | 2013.07.14 at 10:16 PM

 かにうさぎさん、おはようございます。

* そんなことなら、北海道は建設を中止して、北陸を

 北海道新幹線には北海道新幹線のメリットがありますが、北陸新幹線も全線つくるだけのメリットがあります。金沢暫定開業は東京と北陸の間が便利になるだけのいびつな姿です。

 早期に着工して、新大阪までの直通を図ることが望まれます。財源はJR東日本からの根元受益と完成後の貸付料の先取りです。一般財源を増やせば言うことはありません。

* 小樽-長万部間のみ狭軌新線を建設し、

 これでは、若干建設費が少なくなるだけで、失うものが多いです。本州からの直通客(仙台、あるいは大宮などから)は入らないのですから。

Posted by: たべちゃん | 2013.07.15 at 05:51 AM

 かにうさぎさん、おはようございます。

* もっとも、この場合は、リニア建設を断念し、名古屋-東京間も在来型になるため、

 JR東海が自らお金を出して建設するため、新幹線方式では採算がとれず( http://tabechan.cocolog-nifty.com/note/2010/11/post-85e8.html )、資金調達の都合から将来的には無駄が多いものの名古屋で切らざるを得ません。

 下手にお金を持ちすぎているJR東海ならではの問題です。東海道新幹線は持たせず、名古屋近郊の輸送に専念させたほうがよかったのかもしれません。

Posted by: たべちゃん | 2013.07.15 at 06:02 AM

北陸新幹線敦賀以西ルートでもめているのを見るにつけ、新幹線をJR東・東海・西の3会社に分割所有させたのがそもそもの混乱の発端だと思えてなりません。

新幹線はリニアも含め全て全国一社の新幹線会社が一体化して保有・建設・計画し、各JRが線路を借りて運営する経営形態であれば、この問題もとっくの昔に解決していたような気がしますが・・・

Posted by: miyahara | 2013.07.23 at 02:16 AM

 miyahara さん、おはようございます。

* 北陸新幹線敦賀以西ルートでもめているのを見るにつけ、

 ややこしくしているのは、JR東海が東海道新幹線を所有していることです。

 東北や山陽などはともかく、東海道だけはJR東海に持たせないほうがよかったでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2013.07.23 at 05:46 AM

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