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電車の「携帯電話電源オフ」見直しか?

 心臓ペースメーカーを誤作動させる可能性があるとして、鉄道会社は優先席付近で携帯電話の電源を切るようにアナウンスしています。「携帯電話電源オフ」です。しかし、それを見直す動きがあるようです。

 なぜ「携帯電話電源オフ」の話が出たか、から考えてみます。1997年、郵政省(当時)や医療関係者などでつくる「不要電波問題対策協議会」が、携帯電話を心臓ペースメーカーから22センチ以上離すように指針を出したのがきっかけです。その後、総務省も実験を行い、約15センチで影響が出たことから、2005年に同様の指針を出しました。このように、携帯電話から出る電磁波が心臓ペースメーカーに影響を与える可能性が指摘されたことから、2003年ごろから「携帯電話電源オフ」の話が出たのです。

 ところが、状況は大きく変わっていたのです。昔の「第2世代」と言われる携帯電話は、確かに強い電磁波を発し、心臓ペースメーカーに与える影響がありました。しかし、「第2世代」は使用停止になりました。今の携帯電話で総務省が再度調査したところ、3センチも離せば影響はないという結果になりました。これを受けて、総務省は今年1月、15センチ程度離せばいい、と指針を改訂しました(この指針も余裕を持たせすぎと言えますが)。この指針の緩和を受けて、「携帯電話電源オフ」を見直す動きが出てきたのです。

 3センチ離せば心臓ペースメーカーに与える影響はないのですから、心臓ペースメーカーを入れている人でも、心臓を他人に密着させない限り問題はないとも言えます。胸ポケットに携帯電話を入れて抱き合うレベルのことをしなければいいのです。ところが、昔の携帯電話を基準にした、「携帯電話電源オフ」があまりにも知られているので、心臓ペースメーカーを入れている人に余計な不安を与えるとともに、携帯電話を巡るトラブルを引き起こしています。鉄道会社には携帯電話の使用と禁止を求める両方の声が集まり、対応に苦慮しています。最近は緊急地震速報が携帯電話で来るので、携帯電話の電源を切ると不便な面もあります。

 携帯電話の話は、むしろマナーの問題であり、小声で申し訳なさそうに話すのであればやむを得ないでしょう。車内での大きな話声がよく、携帯電話の小声が迷惑と言うことはできません。逆に携帯電話の画面を見ながら歩いたり、携帯電話で話をしながら車を運転するほうがはるかに危険です。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20130928k0000e040247000c.html)

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