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「北斗星」を廃止すると青い森鉄道が経営危機に?

 「北斗星」廃止の話の続報です。

 「北斗星」はJR東日本、JR北海道だけで完結するのではなく、第三セクター鉄道のIGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道も通ります。いずれも東北新幹線の開業に伴い分離された会社です。

 しかし、「北斗星」が廃止されると、青い森鉄道にとって貴重な収入がなくなり(「カシオペア」を含みますと、寝台特急の通行料が運輸収入の2割を占めます。2012年度の決算では運輸収入18.8億円のうち、通行料が4.1億円です)、危機的な経営状況に陥るというのです。億単位の減収も考えられ、会社の規模を考えたらかなりの収入減となるようです。もともと、青い森鉄道は青森県から多額の線路使用料の減免(2012年度の場合、本来の請求額は7.6億円ですが、9割減免されています。青森県の一般会計で補てんされています)を受けていますが、それがさらに悪化するわけです。

 青い森鉄道を思い切って廃止できれば話は簡単でしょうが、そう簡単には行きません。長距離旅客の需要は新幹線開業によってなくなっても、貨物の需要は残っています。どうしても青い森鉄道は残さないといけないのです。かと言って、青い森鉄道の経営を助けるためだけに「北斗星」を残すわけにもいきません(個人的には、「北斗星」「カシオペア」がガラガラと言うわけではないので、豪華寝台列車で北海道に向かうプランも用意したほうがよいと思われます)。地元の人の利用がメインのローカル輸送に国の税金を出すのも理屈が通らないでしょうから(もっとも、並行在来線は貨物運送のために過大な設備を有していますので、その点は考慮にいれる必要があります)、青い森鉄道自体の経営努力、青森県や沿線自治体の支援は当然として、経営が厳しくなれば国もこれから開業する並行在来線を参考に、貨物輸送に対する補助金を引き上げることで対応するしかないでしょう。
(参考:デーリー東北ホームページ http://cgi.daily-tohoku.co.jp/cgi-bin/news/2013/11/11/new13111109top.htm、河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/news/2013/12/20131220t22002.htm)

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Comments

こんにちは。いつも有難うございます。
さて,「青い森鉄道」の廃止が貨物需要のために不可であれば,沿線自治体は「鉄道は不要」という選択を取り得ないわけですから,自治体からの支援は当然で必須だとは言えません。沿線の受益分に見合う程度の支援は要求できるかもしれませんが,仮に「鉄道存続による受益は無用,廃止して構わない」等と主張されたら,どうなるでしょうか。これから続出するであろう並行在来線問題の,変な前例にならなければいいのですが。

Posted by: (yo) | 2013.11.18 at 11:43 AM

 (yo)さん、こんばんは。

* さて,「青い森鉄道」の廃止が貨物需要のために

 国が必要なのは、首都圏と北海道を結ぶ貨物線としての青い森鉄道です。ローカル輸送の旅客とは切り離して考えることになります。

* これから続出するであろう並行在来線問題の,

 そもそも貨物に関しては幹線機能が残る並行在来線を切り離すというスキームがおかしいと言えばおかしいのですが。

 純粋にローカル客しかない枝線を切り離し、並行在来線は新幹線と共々高い賃率を課すことで残したほうがよかったとも思えます(競争の激しい新幹線区間は別途割引切符で対応)。

Posted by: たべちゃん | 2013.11.18 at 10:17 PM

ローカル輸送のための青い森鉄道が、北斗星やカシオペアがなくなって経営が成り立たないというのも、本来おかしな話です。何のための上下分離なのか、と思ってしまいます。

貨物輸送があるのなら、第三種事業者は青森県ではなく国(国土交通省)とすべきですね。

Posted by: 通りすがり | 2013.11.21 at 03:58 AM

 通りすがり さん、おはようございます。

* ローカル輸送のための青い森鉄道が、

 並行在来線のスキームに関しては言いたいことはありますが、理屈としては、新幹線開業によって地元が潤うので、その利益で赤字の並行在来線を維持するというのが建前です。つまり、県などが税金を出して維持するわけです。

 国はあくまでもサポートをするだけの役割です。国が持てば、国鉄になってしまうのですから。

Posted by: たべちゃん | 2013.11.21 at 06:03 AM

いっそ青い森鉄道もIGRいわて銀河鉄道も廃止して、北海道への貨物輸送は奥羽本線・羽越本線・信越本線・上越線・高崎線のルートにしてしまう、もしくは内航海運に一本化する、というのはどれくらい実現可能性があるんでしょうか?鉄道貨物安楽死論の立場から、そのような提言が出てきてもおかしくなさそうですが。

Posted by: 日置りん | 2014.09.16 at 12:05 PM

 日置りんさん、おはようございます。

* いっそ青い森鉄道もIGRいわて銀河鉄道も廃止して、

 貨物列車がごくわずかならともかく、かなりの本数で、迂回させるとかなりの時間のロスとなります。

 わざわざつぶす意味はないでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2014.09.17 at 05:54 AM

JR貨物に線路ごと買わせるのが一番ですね。

もちろん、そんなことをすれば会社自体が消滅するほどの深刻な財政状況になるのは目に見えていますが、本筋から言えば貨物が線路管理をするべきというのは説得力がある話です。

Posted by: 匿名 | 2014.09.19 at 04:27 PM

 匿名さん、おはようございます。

* JR貨物に線路ごと買わせるのが一番ですね。

 その場合は、純然たる貨物専用鉄道になることが考えられます。

 経営が成り立たない部分は、国が支えるというかたちになるでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2014.09.20 at 07:27 AM

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