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521系3次車は225系顔

 JR西日本は北陸線などに521系を70両投入していますが、このたび新たに521系3次車を投入することになりました。3次車からは外観が大きく変わり、これまでの223系風の顔から225系風の顔に変わりました。また、この3次車からは、いろいろな安全対策が施されています。

 まずひとつは、「車両異常挙動検知システム」。脱線を検知して列車そのものを止めるとともに、防護無線を発信し、緊急停止信号で周囲の列車も止めるシステムです。このシステムは、列車の脱線や衝突といった異常な挙動を、列車の加速度を基に検知し、緊急列車防護装置(TE装置)を自動的に作動させます。TE装置が作動すると、非常ブレーキが働くとともに、周囲の列車に対して緊急停止を伝える防護無線が発信されるほか、パンタグラフの降下、汽笛の吹鳴、信号炎管の点火が自動的に行われます。脱線・転覆・衝突などを自動的に検知して、当該列車を緊急停止させて被害を低減させるとともに、周囲の列車に防護無線を発信して併発事故を防止します。今後導入するほかの在来線電車、気動車にも標準装備し、既存の在来線電車、気動車にも整備を進める予定です。

 二つ目は、「先頭車間転落防止ホロ」。従来から、運転台のない中間車両間の連結部については転落防止ホロの整備を進めてきましたが、運転台のある先頭車同士の連結部については、技術的に難しいところがありました。運転席からの視野の確保、車体自動洗浄機への対応、走行時の抵抗・騒音の低減、着氷雪の抑制といった問題があります。しかし、先頭車同士の連結部のほうが開いているところの幅が広く、危険です。2010年12月に舞子駅で起きた転落事故以降、これまで暫定的な対策として先頭車間連結部でも前照灯を点灯したり、一部の車両では音声警報装置を装備したりしていましたが、今後は新製車両に原則として先頭車間転落防止ホロを標準装備することを検討しています。

 そして最後の三つ目は、「室内灯のLED化」です。従来の蛍光灯に比べて、約30%の省エネを図ることができます。

(追記1)
 JR西日本は、521系を今年度に19編成、2014年度に2編成投入します。これにより、2014年3月の時点で、小松-金沢間を走る普通列車はすべて521系となり、金沢-富山間も6割が521系になります。

 なお、北陸新幹線開業時に、今回投入される521系のうち2編成が並行在来線のIRいしかわ鉄道に譲渡されます。あいの風とやま鉄道には今回投入される車両は譲渡されません。中古(とは言っても521系なので、新しい車両であることには違いないのですが)のものを含めると、IRいしかわ鉄道に5編成、あいの風とやま鉄道に16編成が譲渡されます。

(追記2)
 521系1次車、2次車にも「先頭車間転落防止ホロ」の装備が進んでいるようです。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/11/page_4827.html、北國新聞ホームページ http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20131206301.htm、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2014/06/52112.html)

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