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山陰線園部-綾部間の複線化、JR西日本に負担求めず

 京都府にあるJR西日本の路線は複線化が遅れていましたが、徐々に進みつつあります。奈良線の一部が複線化され、嵯峨野線(山陰線京都-園部間)も複線化されました。

 複線化は、JR西日本が全額お金を出して行われているのではありません。京都府や沿線自治体もお金を出しています。2001年3月に完了した奈良線1期工事ではJR西日本の負担は1/2、2010年3月に完了した嵯峨野線京都-園部間ではJR西日本の負担は1/3~1/2だけです。残りは京都府や沿線自治体が出しています。しかし、今年度始まった奈良線2期工事(JR藤森-宇治、新田-城陽、山城多賀-玉水間合計14キロの複線化)では、採算性が低いため、JR西日本の負担は1/4になっています。

 前置きが長くなりました。京都府は山陰線園部-綾部間(約42キロ)を複線化する構想を持っています。実際に着手するのは奈良線2期工事が完了する2022年度以降になりますが、距離がある分費用も掛かり、少なくとも840億円が必要とされています。本来ならJR西日本も一定の負担をするべきところでしょうが、山田京都府知事は18日の京都府議会一般質問で、JR西日本に負担を求めないことを表明しています。採算が悪くJR西日本の負担が見込めないためです。その代わり、複線化の費用負担を国にも求めるとしています。国に複線化の費用負担制度の構築を促し、事業費の確保を目指します。

 国も一定の割合で複線化の費用を負担してもらうという考えは妥当でしょうが、山陰線がそれに値するのかは難しいところです。山陰線園部-綾部間の利用者は奈良線の1/15にとどまり(それが故にJR西日本には負担を求めることができないのです)、特急と普通が1時間に1本ずつ走るだけの路線です。大都市近郊なら普通列車の利用者にも配慮しないといけませんが、ローカル区間のため、そのような配慮も特に必要ありません。山陰線が複線化されるに越したことはありませんが、それよりも複線化が急がれる路線はたくさんあります。
(参考:京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20140218000156)

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Comments

たべちゃんさんこんにちは。いつもありがとうございます。

さて,この計画は論外ですね。既に山陰線京都口は縮小傾向のうえ,まもなく高速道路が開通して鉄道利用者は大幅減になることが目に見えているのに,そこへ輸送力増強計画というのは支離滅裂です。当然,国に話を持ちかけても一顧だにされず却下されるでしょう。
ただし,却下される前提で,山陰線複線化を「国へ提案する」ことにこそ何か別の意味があるのかもしれません。

Posted by: (yo) | 2014.02.26 at 12:41 PM

 (yo)さん、おはようございます。

* さて,この計画は論外ですね。既に山陰線

 一般論として複線化を進めることは望ましく、国費を投入することも求められる場合もありますが、山陰線園部-綾部間に複線化の緊急性があるかといえば疑わしいところです。

Posted by: たべちゃん | 2014.02.27 at 05:31 AM

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