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山形新幹線の新デザイン発表&新幹線初の観光列車「とれいゆ」登場

 山形新幹線の話題をふたつ。

 山形新幹線の塗装が変わるという話は以前に書きましたが、そのデザインが明らかになりました。

 ベースは「蔵王ビアンコ」と呼ばれる蔵王の雪の白、そこに深い紫色が加わります。山形の県鳥「おしどり」をモチーフとした「おしどりパープル」です。帯には県花である「紅花」の生花の鮮やかな黄色(「紅花イエロー」)を基調に、染料に加工されるにつれ赤色(「紅花レッド」)へ変化していく「紅花」の色の移ろいを先頭部に向けてのグラデーションで表現しています。シンボルマークは山形の美しい四季を表す4つのデザインを順番に配しました。東京寄りの片面には春を表す「桜」と「ふきのとう」を、もう片面には夏を表す「紅花」と「サクランボ」を、山形寄りの片面には秋を表す「稲穂」と「りんご」、もう片面には冬を表す「蔵王の樹氷」を並べました。

 奥山清行氏による新しいデザインでの運行は4月下旬に始まる予定です。その後、順次塗り替えを行い、2016年度末を目途に全編成の塗り替えが完了する予定です。

 もうひとつの話題は、新幹線初の観光列車。乗ること自体が目的となる列車が山形新幹線にデビューします。名前は「とれいゆ」。「トレイン」と「ソレイユ」(フランス語で「太陽」を意味します)を合わせた造語です。「食(太陽の恵みによる様々な食材)」「温泉」「歴史・文化」「自然」を温泉街のように散策しながら列車の旅を楽しむ、というテーマが凝縮された列車であるという想いを込めて命名したようです。

 「とれいゆ」はE3系を改造してつくられます。5億円かけて改造します。6両編成なので、秋田新幹線用の車両の改造なのでしょう。これなら車両の長さの問題も関係ありません(同じE3系でも、山形新幹線用は7両編成、秋田新幹線用は6両編成です)。11号車だけが座席車のままで(ただし、グリーン車から普通車指定席に代わります)、あとは大きく変わります。12~14号車は「語らいの間」として、お座敷指定席となります。ゆったりとした畳座席となっています。15号車は「モノや人との出会いの間」として、湯上りラウンジとなります。バーカウンターや畳座敷のあるラウンジもあります。16号車は「くつろぎの間」として、何と足湯となります。8人が楽しむことができます。足湯でくつろぎながら車窓を見ることができます。15、16号車は定員外のスペースなので、6両での定員は143人の予定です。福島-新庄間を中心に、7月以降から臨時列車として休日を中心に年間120日程度の運行を予定しています。福島-新庄間を2時間ほどで走らせるようです。

 外観は月山をモチーフに、おおらかな円弧で表現しました。色は「月山グリーン」を中心に、最上川の趣のあるブルーを先頭に配しています。また特徴的な円弧のラインはこれまでの「つばさ」のイメージを踏襲しながらも沿線の美しい山々を表し、全体を蔵王の清々しい白で包み込んでいます。こちらも、奥山清行氏のデザインです。

(追記1)
 「とれいゆ」では、オリジナル衣装を着た販売アテンダントが、バーカウンターやワゴン販売で、山形県産の地酒、ワイン、ジュース、つまみ等を販売します。

 16号車には足湯がありますが(温泉ではありません。車両基地で積み込んだ湯を循環させます)、びゅう旅行商品を利用する人に限り足湯利用券を予約できます(350円)。当日でも空きがあれば足湯利用券を手に入れることができます(380円)。利用時間はひとり約15分で(時間指定がなされています)、着替えの時間等も含まれます。

(追記2)
 「とれいゆ」用の新幹線も、一応時速275キロを出す性能を持っていますが、実際には時速110キロしか出さず、山形新幹線以外で運転することは考えていないようです。

(追記3)
 「とれいゆ」デビュー1周年を機にサービスが見直され、足湯利用の人でなくても、時間を区切って、見学ができるようになりました。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2013/20140303.pdf、JR東日本仙台支社ホームページ http://www.jr-sendai.com/wp-content/uploads/2014/06/toreiyu_tsubasa.pdf、http://www.jr-sendai.com/wp-content/uploads/2015/06/toreiyu_tsubasa.pdf、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140304/biz14030419060031-n1.htm、朝日新聞3月5日朝刊 14版、朝日新聞7月1日朝刊 14版、「編集長敬白」 http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2014/07/post_463.html、「鉄道ファン」2014年10月号 交友社、「鉄道ジャーナル」2014年9月号 鉄道ジャーナル社)

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