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埼玉県美里町、車の運転ができない40歳以上の町民にタクシー料金補助

 埼玉県美里町は群馬県との県境に近く、ブルーベリーやプルーンなどが特産の、人口が11630人(3月1日現在)の町です。町内に総合病院や大型商業施設がないため、本庄市、伊勢崎市、藤岡市などの病院に行くことが多いようです。しかし、本庄市と寄居町とを結ぶ路線バスが町内を通りますが、1日たったの6往復、2000年度から町内循環バスを無料運行していますが、隔日運行(しかも、日曜、月曜、祝祭日、年末年始は運休。月曜が祝祭日の時は運行しますが、火曜日が運休となります)で1日4便のため使いづらく、1日平均の利用者はたったの16人しかいません(2012年度)。このような状況のため美里町は、国交省が過疎地域の交通弱者対策として推進しているデマンドバスの導入も考えましたが、先ほども述べたように交通需要が町内で完結しないことから導入は行いませんでした。

 代わりに2014年度から行うのは、タクシー料金の補助。運転免許証を持っていない町民や、免許証があっても車のない町民のうち、40歳以上が対象です(障害者などは18歳以上)。年間48000円分のタクシー利用券を配布します。1回の利用上限は2000円です。本庄市と寄居町にある6つのタクシー会社6社と協定を結び、利用できるようにします(美里町にはタクシー会社はありません)。

 タクシーといえば贅沢なような気もしますが、コストは結構安いのです。デマンドバスを導入すれば、システム導入費に約1000万円かかります。町内循環バスは年間約650万円、これに対してタクシー料金の補助は年間約500万円程度で済むようです。なお、タクシー料金補助制度の導入により、町内循環バスは廃止されます。

 過疎地域の交通手段として、コミュニティバスを導入する例は多くみられますが、大回りになってしまうため非常に遅く、使い物にならないというのが世の常です。タクシーならダイヤを気にする必要はありませんし、ドア・ツー・ドアで行くことができます。タクシー料金の補助を行うところは少ないのですが(その一例はこちら)、使えないバスをつくるよりよほど有意義です。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20140307k0000m040009000c.html)

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