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石北線の貨物列車存続へ地元等一部負担受け入れ

 全国的に貨物列車は少なくなっていますが、石北線にはまだ貨物列車が走っています。北見特産のタマネギやジャガイモなどを運ぶ、北旭川-北見間の臨時列車です。8月から翌年4月にかけて運行されます。

 しかし、JR貨物は2011年、多額の赤字やディーゼル機関車の老朽化のため、この貨物列車の廃止を表明しました。勾配があるためディーゼル機関車を前後に連結しなければならない一方、11両しか貨車をつなげることができず、復路の貨物が少ないため(リサイクル関係の使用済み乾電池や蛍光灯などを輸送しています)、何より採算がとりづらいのです。これに対して地元自治体やホクレンなどの荷主、運送業者が強く存続を求めたため、2014年春まで運行を継続するとともに、それ以降についてJR貨物はディーゼル機関車の更新などの設備更新費用として、7.3億円の負担を求めました。

 3月24日、オホーツク管内の自治体でつくる「オホーツク圏活性化期成会」は、専用のコンテナ55個の新規購入費約5000万円の負担をすることを決めました。このほか、ホクレンや地元農協などの荷主は運賃の値上げを受け入れ、貨物量の増加を約束しました。運送業者は機関車の更新費用を負担します。この結果、求められていた7.3億円の負担のうち、6割強については見通しが立ちました。ただ、まだ全額の負担ができるようになったわけではないので、JR貨物に対して要求額の減免やJR貨物自身のコスト削減などを求めていきます。

 地元自治体が貨物列車の存続を求めているのは、貨物が廃止されたら、線路自体が廃止になる危険性があるからです。乗客が減少傾向にあるからです。北海道の特急が走る路線の中で高速化が行われていないのは石北線だけで、危機感を持っています。また、貨物列車が廃止になればトラックに移行します。仕事が増えるはずの運送業者がなぜ廃止に反対しているかといえば、トラックになっても北旭川行きだけが混む片荷輸送が続くからです。季節運行のタマネギなどを運ぶため、シーズンだけ20~30人のドライバーを確保しなければならないのです。冬季に峠道を走るため、定時性も鉄道のほうが優れています。なお、貨物の廃止の理由に、需要の減少はありません。実は以前から、鉄道で運びきれない分はトラックで運んでいるからです。2009年度までは最大3往復が運転されていましたが、それでも需要に対応できず、トラックで補完していました。1往復しかしていない現状では、むしろトラックのほうがメインで、列車のほうがサブ的な存在となっています。

(追記)
 JR貨物は、タマネギなどを運ぶ石北線の臨時貨物列車について、運行を継続する方針です。地元自治体や運送事業者らが必要な設備投資費用を支援するため、収支の改善が見込めると判断したのです。
(参考:北海道新聞ホームページ http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/529160.html、http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/541185.html、「鉄道ジャーナル」2014年1月号 鉄道ジャーナル社)

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