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土佐電鉄と高知県交通、経営統合へ

 高知で路面電車などを経営する土佐電鉄と、同じ高知のバス会社高知県交通が経営統合をするようです。4月28日に高知市で開かれた「中央地域公共交通再構築検討会」(高知県などが設置)が決めました。土佐電鉄、高知県交通の2社は特別清算され、事業を引き継ぐ新会社が設立されます。10月の設立を目指します。

 「中央地域公共交通再構築検討会」が設立されたきっかけは、土佐電鉄の前社長らが辞任したことなど。もともと経営状況は良くなく(高知県交通は45年も前の1969年に経営危機に陥りました)、古くから問題となっていましたが、途中、2社のバス事業統合の話が途中でつぶれてしまうということもありました(2001年)。しかし、この問題をきっかけに話が進むこととなりました。2社合計の借入金の額は75億円(メインバンクの四国銀行からの借入金は、2社ともにグループ会社を含めて26億円ずつあります)、しかも2社合わせて約35億円の債務超過のようです。金融機関には26~28億円の債権放棄を求めます。

 高知県や高知市など沿線自治体には、新会社に10億円の出資を求めます。中山間地域のバス路線の維持については補助制度の見直しも提案しています。従業員についても早期退職などの方法で数十人規模の人員削減を行います。このように金融機関、自治体、従業員に負担を求めるため、経営陣や株主も責任をとります。土佐電鉄の旧経営陣はすでに退任しており、高知県交通も退任見込みです。2社は特別清算されるので、株主の権利も消えます。

 なお、新会社は統合3年後の単年度黒字を目指すとのことです。

(追記1)
 経営統合でできる新会社には、沿線自治体が10億円出資することになっています。このうち高知県は5億円を出資するようです。市町村については、9割を路面電車と路線バスの運行収入比で、1割を12市町村の人口比で按分するようです。高知市が約3.5億円、南国市が約6200万円、いの町が約3000万円です。

(追記2)
 10月1日に発足する新会社の名称は公募の結果、「とさでん交通」となりました。
(参考:日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNZO70540600Y4A420C1LA0000/、http://www.nikkei.com/article/DGXNZO70663860R00C14A5LA0000/、高知新聞ホームページ http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=319454&nwIW=1&nwVt=knd、http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=324529&nwIW=1&nwVt=knd、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASG5Q44YXG5QPLPB00H.html、http://www.asahi.com/articles/ASG5W33NZG5WPLPB002.html)

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