« 東海道線不通で代替輸送に新幹線 | Main | 北陸新幹線接続特急は「ダイナスター」「能登かがり火」 »

「スルッとKANSAI」、2~3年後に廃止か?

 関西の私鉄や地下鉄で利用できる「スルッとKANSAI」。ICカードが普及した今となっては1枚のカードで他社にも乗ることができるというのは当たり前のこととなっていますが、「スルッとKANSAI」が登場した当時は画期的なものでした。

 その「スルッとKANSAI」ですが、2~3年後に廃止されるようです。「スルッとKANSAI」を発行している私鉄や地下鉄各社が大筋で合意しています。実は、「スルッとKANSAI」、2005年度に約4600万枚だった発行枚数が2011年度には約2300万枚に半減しています。その原因としてJR西日本の「ICOCA」、関西私鉄の「PiTaPa」というICカードが普及したとの見解がありますが、そこはまともに受け止めてはいけないのかもしれません。「ICOCA」の累計発行枚数は約980万枚、「PiTaPa」の累計発行枚数は約263万枚で、「Suica」とは大きな違いです(「Suica」は約4832万枚)。関西では回数券のバラ売りが普及していることもあり、ICカードの普及率は低いのです。首都圏は8割を超えるのに、関西は3~5割にとどまっています。クレジットカードを新たにつくるのが原則なのに大阪市交通局を除いては大した割引がなく、何のためにつくるのかわからない「PiTaPa」は欠陥商品で、「スルッとKANSAI」が成功しただけにその低迷ぶりが目立ちます。

 と言っても、このままでいいわけではありません。ICカードが普及すれば、自動改札機の維持管理コストが大幅に軽減されるのです。ぜひともICカードに切り替えてほしいのです。そのためにも、少々荒っぽいですが、「スルッとKANSAI」を廃止しようとしているのでしょう。後継には「PiTaPa」のようなポストペイではなく、「ICOCA」のようなプリペイドのICカードにするようです。「PiTaPa」が失敗したということでしょう。乗車回数に応じた買い物ポイントの付与や、回数券の機能などを盛り込むようです。

 ただ、関西私鉄の中にも、JR西日本の「ICOCA」が使えるところがあります。わざわざ新しいICカードをつくらなくても、「ICOCA」をベーシックなカードとし、たくさん使う人向けに「PiTaPa」を推進したほうがよいのかもしれません。もちろん、大阪市交通局のような回数券程度の割引は求められます。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/economy/20141006-OYT1T50085.html)

|

« 東海道線不通で代替輸送に新幹線 | Main | 北陸新幹線接続特急は「ダイナスター」「能登かがり火」 »

鉄道」カテゴリの記事

関西私鉄」カテゴリの記事

Comments

こんばんは!

スルKANの磁気式カード、ついに廃止されるのですね。

新しいプリペイドICカードを生み出すぐらいなら、阪急や阪神、南海、京都地下鉄、大阪地下鉄、神戸地下鉄などでもICOCAを発売してくれればいいでしょ。
すでに近鉄や京阪でICOCAが発売されていることを考えて。

新しいICカードを生み出すにもコストはかかりますからね。


あと、運賃は券売機と同じ10円単位のままでいいと思います。運賃は10円単位にするのが常識ですから。

Posted by: MAKO | 2014.10.08 at 11:16 PM

 MAKOさん、おはようございます。

* 新しいプリペイドICカードを生み出すぐらいなら、

 本文にも書きましたが、私も「ICOCA」を使えばよいと思います。阪急あたりはプライドが高くてやりたくないでしょうが。

* あと、運賃は券売機と同じ10円単位のままで

 これは1円単位でもよいと思われます。細かい単位が使えるのもICカードならではです。

Posted by: たべちゃん | 2014.10.09 at 06:02 AM

そういえば、三重交通バスはいまだにICカードを導入していませんね。

ICカードが導入されるとしたら、PiTaPaでしょう。PiTaPa導入と同時にSuicaやTOICA、manacaなど、全国のICカードと相互利用できればうれしいのですが。

Posted by: MAKO | 2014.10.10 at 11:46 PM

 MAKOさん、おはようございます。

* ICカードが導入されるとしたら、

 近鉄グループなので、「PiTaPa」「ICOCA」になるでしょう。

* 全国のICカードと

 特に桑名や四日市あたりは、名古屋との結びつきが強いので、「manaca」などとの相互利用ができないと話にならないです。

Posted by: たべちゃん | 2014.10.11 at 07:04 AM

とりあえず、難点はありますけどJRに昼特切符のIC化
他にも阪急阪神や市営地下鉄の連絡定期のIC化

最低限これができない限りIC利用率を上げるなんて
夢物語にしかなりません

Posted by: フリーダム | 2014.11.06 at 02:33 AM

 フリーダムさん、おはようございます。

* とりあえず、難点はありますけどJRに昼特切符のIC化

 これはいい案でしょう。金券ショップでのバラ売りを封じることができます。

* 他にも阪急阪神や市営地下鉄の連絡定期のIC化

 定期券をIC化しても安くはなりませんが、毎日利便性を実感できること、落としても再発行できることがメリットです。

Posted by: たべちゃん | 2014.11.06 at 05:38 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23421/60442105

Listed below are links to weblogs that reference 「スルッとKANSAI」、2~3年後に廃止か?:

» 【スルっとKANSAI】「スルっとKANSAI」磁気カード乗車券が2、3年後に廃止の報道。新たなICカードを発行を検討 [阪和線の沿線から]
関西圏の民鉄各社局の鉄道・バスで利用可能な磁気式プリペイドカード「スルっとKANSAI」。 1996年から発行が開始され、鉄道・バスをシームレスに利用できる便利なカードとして発展し ... [Read More]

Tracked on 2014.10.08 at 10:48 PM

« 東海道線不通で代替輸送に新幹線 | Main | 北陸新幹線接続特急は「ダイナスター」「能登かがり火」 »