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伊賀鉄道、公有民営化か?

 伊賀鉄道は、赤字続きの近鉄伊賀線を引き継ぐかたちで2007年10月から運行を始めています。出資比率は近鉄が98%、伊賀市が2%。用地や線路は近鉄が保有したまま、運行だけを伊賀鉄道が行う上下分離方式です。

 ところが、伊賀鉄道になっても赤字基調のままです。2013年度の伊賀鉄道の赤字額は3.16億円、伊賀市は6000万円のみを負担し、近鉄は残る2.56億円を負担しました。しかし、この負担の枠組みは2016年度までであり、近鉄は収支改善の見込みがないと判断しています。

 こうなると廃線の危機ですが、朝のラッシュ時に上下線合わせて約1000人の高校生が利用することから、バスでは厳しいです。2013年8月から、伊賀市と近鉄、伊賀鉄道、三重県の4者が話し合う「勉強会」を行ってきましたが、今年8月に伊賀市は伊賀鉄道を公有民営化する方針を打ち出しました。伊賀市が近鉄から用地やレール、駅舎などの譲渡か無償貸与を受け、車両は伊賀鉄道からいったん譲渡され、用地や施設、車両を無償で貸し出して伊賀鉄道が運行するかたちが考えられています。

 伊賀鉄道が公有民営化に変わると、2017年度からの10年間、毎年1億円程度の赤字になります。伊賀市は施設や車両の維持費として毎年最大3.9億円を支出し、赤字補てんと維持費を合わせた額から補助金を差し引いた3億円程度が伊賀市の毎年の負担となります。公有民営化への手続きや計画づくりには時間がかかります。そこで、2015年3月までに伊賀市、近鉄、伊賀鉄道の3者で公有民営化に向けた確認書を締結する予定です。

 話は変わりますが、名阪国道に近い桑町-猪田道間にはショッピングセンター(イオンタウン伊賀上野)、病院(上野総合市民病院)、官公署(三重県伊賀庁舎、伊賀市役所移転計画地、ハローワーク、伊賀署)が集中しています。しかしここには近くに駅がないため、新駅をつくる方針で、近鉄にも了承を得ています。伊賀市は今年度中にコンサルタント会社と契約し、駅の設計図や概算の事業費、駅周辺の整備や駅設置によるまちづくりの構想などを策定します。12月市議会において業務委託料2713万円を計上します。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20141127/CK2014112702000014.html、毎日jp(会員登録要) http://mainichi.jp/area/mie/news/20141204ddlk24040266000c.html)

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