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天北線代替バスがタクシー転換?

 音威子府と稚内を浜頓別まわりで結んでいた天北線(音威子府-南稚内間148.9キロ)は、分割民営化後の1989年に廃止されました。廃止後はバス転換され、宗谷バスが代替バスを運行してきました。2011年には鬼志別-稚内間のルートを宗谷岬経由としています。

 その代替バスですが、利用者は年々減っています。2000年の代替バス利用者は年間26万人でしたが、2012年には15.8万人まで減っています。もともと赤字路線で、バス転換時にもらった交付金を基にした基金を取り崩すことによって対応してきましたが、基金はどんどん減っています。そこで基金があるうちに抜本的な見直しを行うことが必要だとして、天北線地域公共交通会議で、将来にわたって持続可能な公共交通体系の構築を目指した生活交通ネットワーク計画の策定を検討してきました。

 その生活交通ネットワーク計画とは、代替バスのうち、本数の少ない音威子府-中頓別間を廃止します。代替バスは、浜頓別-鬼志別-稚内間は1日7往復ありますが(鬼志別→浜頓別は平日9本、休日8本)、音威子府-中頓別-浜頓別間は4往復しかありません。どうやら、浜頓別から音威子府までバスに乗り、そこからJRに乗り換える客は少ないようで、この区間のバスを廃止することにします(札幌や旭川へ行くバスはこれまで通り運行します。これを使ってローカル輸送をすることはできないのでしょうか?)。代わりに音威子府-中頓別-浜頓別間に乗合タクシーを運行します。乗り合いタクシーは赤字補てん額の8割が特別交付税の算定対象となる市町村運営有償運送とされ、本来の利用対象は住民やその親族、関係者のみですが、利用するのに会員登録は不要なので、旅行者も利用できます。所要時間はバスよりも短縮される見込みです。

 もっとも、これだと鬼志別から音威子府まで行く場合、浜頓別で乗り換えとなります。これに対して不便だという声もあり、タクシーを鬼志別まで延長するという案もありますが、そうするとタクシーの運行区間がとても長くなります。もともとタクシー転換は10月の予定でしたが、2016年4月以降になるようです。

 実は、こういう話は天北線だけではありません。湧網線でもバスが廃止になっています。かつて国鉄だった路線にバスすらない、これが厳しい現実なのです。

(追記1)
 天北線代替バス音威子府-中頓別間のジャンボタクシー(予約制乗合タクシー)転換は、2016年10月からのようです。音威子府駅に停まる特急に接続するように、音威子府-浜頓別間に3往復します(一部は鬼志別まで延長)。

(追記2)
 中頓別町、浜頓別町、猿払村で構成する「天北3町村地域公共交通会議」でシミュレーションを行った結果、乗合タクシーにしたほうがむしろコストが増大することがわかり、2016年10月からの乗合タクシー導入は見送りとなりました。
(参考:タビリスホームページ http://tabiris.com/archives/tenpoku/、http://tabiris.com/archives/tenpoku-2/、宗谷バスホームページ file:///C:/Users/owner/Downloads/H26.08.30-tenpokusouyamisaki-.pdf、広報なかとんべつ http://www.town.nakatombetsu.hokkaido.jp/docs/2016040800010/files/kouhou2016_4.pdf)

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