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福岡市内の西鉄バス、乗継方式を拡大へ

 バス保有台数(2855台)と年間乗客数(約2.7億人)の面で日本一ともいわれる、西鉄グループのバス。福岡には地下鉄もありますが、郊外から天神や博多に向けて、多数のバスが走っています。ターミナルの天神には100を超える路線が乗り入れます。

 どうしても福岡は地下鉄を運営する事業者とバスを運営する事業者が違うことから、お互い協調するというより、争うようになっていました。バスは地下鉄駅を乗り越え、中心部の天神や博多に向かう便を多く運転してきました。しかし、最近は様子が異なります。

 きっかけになったのは、2013年11月の運行形態の変更。天神の南4.5キロにある西鉄大橋駅前を乗り継ぎ拠点にして、那珂川町方面からの南部のバスの直通運転をやめ、乗り換えさせることにしたのです。天神と大橋の間は、朝のラッシュ時には4分間隔でピストン輸送させます。この流れは西部でも行われ、2014年11月に天神の西5キロの藤崎バスターミナルを乗り継ぎ拠点とし、そのさらに西から天神へ直通していたバスを乗り換えさせました。これにより、天神とを結ぶバスを南部は約150便、西部は約110便減らし、中心部の渋滞緩和に貢献するとともに、常態化していた遅延もほぼなくなるという効果を示すことができました。

 なぜ西鉄バスは方針を転換したのでしょうか? 実は輸送量の大きい福岡での路線バス事業なのですが、赤字なのです。2013年度は1800万円の営業赤字です。特に郊外での赤字が大きいようです。この状況を見ると、常識的に行うのはコスト削減のために郊外の減便を行うことです。しかし、それをするとさらなる利用者の減少を招きます。そこで西鉄バスは採算性の低い郊外路線を維持するため、これまでの常識であった都心への直通をやめ、都心部を効率化することにしたのです。もちろん、ただ乗り換えさせるだけでは、利用者にメリットはありません。バスと地下鉄を乗り換えさせるならともかく、バス同士の乗継は抵抗が強いです。そこで、「nimoca」による割引サービスをつけています。このような努力により、天神-大橋間の乗客数は以前と変わらず、天神-藤崎間も1%の減少にとどまっています。

 今までの結果が良好なことから、東部方面も直通をやめ、乗継させる方針です。西鉄貝塚線の駅のある千早、香椎、貝塚が候補に挙がっています。ただこちらのルートは、JR九州や地下鉄と競合するため、どのようなものにするかは検討中とのことです。地下鉄を運営する福岡市側も、西鉄バスの方針変更を歓迎しています。こちらは、(バス同士で都心に行くことを考えている西鉄バスとは違い)地下鉄とバスを組み合わせることを考えているようです。
(参考:産経ニュース http://www.sankei.com/region/news/150217/rgn1502170011-n1.html)

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Comments

天神への乗り継ぎに宿敵扱いしていたとも見受けられる地下鉄を活用するのに、なぜ大橋からは自社の天神大牟田線への乗客誘導を行わないのか今一つ分かりません。乗り換えが面倒という条件は地下鉄も西鉄も同じですが、天神〜大橋間のほうが電車内が混みやすいんでしょうか?

Posted by: 日置りん | 2015.03.08 at 06:43 AM

 日置りん さん、おはようございます。

* 天神への乗り継ぎに宿敵扱いしていたとも

 西鉄バスが考えているのは、バス同士を乗継させて、天神へ結ぶことでしょう。鉄道に委ねるわけではなさそうです。

Posted by: たべちゃん | 2015.03.08 at 06:52 AM

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