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留萌線、留萌-増毛間廃止か?

 JR北海道には利用者の極めて少ない路線がいくつかあります。そのうちのひとつ、留萌線で廃止の話が出ているようです。

 まず廃止されるのが、留萌線の中でも特に利用が少なく、落石防止などの安全対策が進んでいない、留萌-増毛間(16.7キロ)。冬場は雪崩による脱線事故や大雪で度々運休していて、今年も4月下旬までの約2か月間、雪崩の恐れがあるとして不通になったのは記憶に新しいところです。2018年度までに廃止したい考えです。代替交通としては、既存の路線バスの拡充が考えられています。

 しかし、廃止の話があるのは末端の留萌-増毛間だけではありません。留萌線全体が廃止される方針のようです。実はJR北海道の幹部が5月下旬に秩父別町を訪れ、廃止に向けた手続きを説明しています。(1)今後、1年ぐらいかけて沿線自治体と調整 (2)公式の協議会を設置 (3)自治体からの廃止の同意取り付け (4)JR北海道が国に届け出て路線を廃止 の順で行います。秩父別町は留萌線でも深川に近い町。そこでこういう話があるということは、留萌線全体の廃止も視野に入っているということでしょう。留萌線の2014年度の輸送密度は道内で3番目に低い、142人。1975年度と比較すると10%未満、1985年度と比べても1/4に減っています。全体がバス転換されても文句が言えない水準です。このような説明は、沼田町や増毛町でも行っています(留萌市にも行う予定でしたが、キャンセルになったようです)。

 この廃止は留萌線だけの話ではありません。留萌線以外にも利用者の少ない路線はたくさんあります。学園都市線北海道医療大学-新十津川間(2014年度の輸送密度は81人、以下同じ)、石勝線新夕張-夕張間(117人)、根室線滝川-新得間(277人)などです。それらの路線も危ないでしょう。背景には、JR北海道の安全対策を助言する第三者委員会、「JR北海道再生推進会議」が26日に、路線廃止を含めた経営見直しを提言していることがあります。鉄道が維持できないのは明白な区間であり、バスなどの代替交通を確保するのを条件に廃止するのが適当なところです。
(参考:北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0150361.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0150364.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0150397.html、JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150626-4.pdf)

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Comments

管理人が言われている通り、JR北海道は赤字路線が多く抱えており、廃止しバス転換するのは、筋が十ているようにも思えます。
しかし、廃止の条件にバス路線を拡充するというが、その転換したバス路線だって数年後には本数を減らされ、バスそのものが廃止されているのも、北海道だけでなく全国で目立っています。そこの根底にあるのは、自動車(自家用車)を政策を優先し、公共交通をないがしろにしている証だと個人的には思っています。

JR北海道の路線とみると、札沼線(北海道医療大学-新十津川)、夕張支線、留萌本線、日高本線というところは廃止はやむなしという面もある。同じ赤字路線でも、石北・宗谷・根室(滝川-新得を含む)は、なんとしてても維持するのが望まれる。JRが、公共交通という役目を忘れ、本当に採算性だけを重視するのであれば、札幌周辺しか残らないだろう。

最後に、1985年よりかなり減っていると書いてあるが、30年前と比べても意味がないはず。そもそも論として、地方は人口減少の問題も抱えているから、減るのは当たり前です。


Posted by: たかちゃん | 2015.06.28 at 09:41 AM

JR北海道はよく頑張ってきたと思います。
しかし、利用者が僅少な赤字路線は廃止すべきだと思います。
これ以上、JR北海道に負担はかけられません。
(赤字幅は少ないかもしれませんが。)

このことは、JR西日本にも言えます。
売上アップを求めてスピードアップを目指したが故に事故を起こした両社には、勇気を持って決断して欲しいものです。

Posted by: RICOH | 2015.06.28 at 04:17 PM

 たかちゃんさん、こんばんは。

* しかし、廃止の条件にバス路線を拡充するというが、

 論理的に考えたらどう考えても無条件の廃止しかありませんが、ある程度は妥協がいるでしょう。もちろん、利用者が少なければ減便したり廃止したりすればいいのです。

* 最後に、1985年よりかなり減っていると書いてあるが、

 人口は確かに減ってはいますが、それ以上の減りようです。

Posted by: たべちゃん | 2015.06.28 at 09:13 PM

 RICOH さん、こんばんは。

* JR北海道はよく頑張ってきたと思います。

 分割民営化から30年近く、よく路線網を維持してきたと言えるでしょう。

* このことは、JR西日本にも言えます。

 厳しい路線の存在は、JR北海道に限ったことではありません。あまりにも需要が少ないのだから、それに合わせた交通モードに転換する必要があるでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2015.06.28 at 09:19 PM

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