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長崎新幹線にフル規格案

 2022年度開業予定の長崎新幹線は、フリーゲージトレインを前提とした新幹線。新鳥栖-武雄温泉間は在来線を走り、博多-新鳥栖間は九州新幹線に乗り入れ、武雄温泉-長崎間のみ新たにフル規格を建設します。ところが、以前にもそういう話があるということを書きましたが、その長崎新幹線を全線フル規格で建設するという話が再び出ているのです。

 その理由は、フリーゲージトレインの開発の遅れ。フリーゲージトレインの試験走行できないままになっているのです(その後どうなったのでしょうか?)。長崎新幹線はフリーゲージトレインを前提とした新幹線ですが、フリーゲージトレインが間に合わないことを想定して、暫定的に新幹線と在来線を乗り継ぐ「リレー方式」を導入しようとしているのです。新鳥栖、武雄温泉の両方で乗り換えるとのことです。個人的には、在来線の走行は博多-武雄温泉間にして、武雄温泉1回だけの乗り換えにしたほうがいいと思われます。博多-新鳥栖間を新幹線で走行しても所要時間の短縮度合いは小さく、新鳥栖の乗り換えの面倒さのみがクローズアップされることになりますから。

 そして、途中で乗り換えが必要な新幹線ができたほうが、フリーゲージトレインで直通運転したときよりも、フル規格が実現しやすいと考えているところがあるようです。ただ、ネックなのは、佐賀県の負担の大きさ。800億円負担しないとフル規格ができないようです。この負担の問題からフル規格ではなく、フリーゲージトレインになりましたが、2013年から2014年にかけて、鳥栖市や嬉野市など、佐賀県内の10の市町村議会でフル規格化を求める決議を行っていて、フル規格化に理解がある動きもあります。これに関しては、メリットの大きい長崎県が負担を肩代わりするしかないでしょう。また、ここで下手に長崎新幹線のフル規格化を主張すると、長崎新幹線の部分開業がさらに遅れたり、「リレー方式」が永久化したりしてしまうということを危惧する声もあるようです。難しいところです。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20150927k0000m040137000c.html)

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Comments

私はリレー方式に賛成です。

鹿児島ルート対面乗り換えの時から
私用やビジネスで九州新幹線を利用しましたが、
乗り換えにおいて特に不便は
感じませんでした。(足の不自由な方への誘導、
案内・配慮もてきぱきとしており、
問題無いと感じました。)

10年後20年後の将来を見据えるならば
長崎ルートは全線フル規格が望ましいと
考えています。
東海道・山陽、鹿児島ルートと
規格を統一した方が本当の意味で
余計なお金がかからずに済みます。

リレー方式の間は博多・佐賀間も
料金が上がる事はないでしょう。

対面乗り換えがいつまで続くかは分かりません。
しかし、5年後・10年後・その先の将来を
見据えるならば、フル規格統一の方が
技術的・安全的観点から見ても良いですし、
相互の乗り入れもしやすいです。

また、本当にお金をかけるべき
所にもお金が回せると思います。

対面乗り換え、将来の長崎ルート全線フル規格、
ぜひ実現してほしいです。

Posted by: Soleil | 2015.09.28 at 07:37 PM

 Soleilさん、こんばんは。

* 鹿児島ルート対面乗り換えの時から

 鹿児島ルートのときはかなり配慮されたものでした。

* 10年後20年後の将来を見据えるならば

 フル規格なら、新大阪直通も容易です。

* リレー方式の間は博多・佐賀間も

 そのためにも、新鳥栖で新幹線に乗り換えさせることはやめたほうが良いでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2015.09.28 at 09:15 PM

>その理由は、フリーゲージトレインの開発の遅れ。フリーゲージトレインの試験走行できないままになっているのです

もう1年近くも試験が中止しているということは、実用化が不可能になるほどの不具合の可能性が強いと思われます。
軽量化したため、構造が脆くなっているのか、さりとてスペイン並の車両なら、重すぎて実用に耐えないというところか。

>在来線の走行は博多-武雄温泉間にして、武雄温泉1回だけの乗り換えにしたほうがいいと思われます。

列車の運行は博多-武雄温泉でいいですが、博多以東から直通する旅客のためには、駅の規模の小さい新鳥栖の方が便利でしょう。
新鳥栖なら同一ホーム乗換構造にするのも容易です。
ただし、料金面で会社を跨るのがネックか?

>ただ、ネックなのは、佐賀県の負担の大きさ。

佐賀県は当初、GCTは山陽区間に直通できると安易に考え、フル規格のメリットが薄いと思っていたのでしょうが、GCTでは山陽に直通できないどころか、実用化すら危ぶまれる状況となっては、考えを変える必要があるでしょう。

佐賀県にもメリットがあることを説得する必要があります。そのうえで、受益を超える分は長崎県で肩代わりを検討すべきですが、佐賀県は一切負担をしないというのは通らないでしょう。

>メリットの大きい長崎県が負担を肩代わりするしかないでしょう。

これが可能なら、北陸・敦賀以西も滋賀県の負担を大阪・京都が肩代わればいい。
JR西試案の、小浜駅経由を上中に変更、即滋賀県へ入るルートにすれば無駄な遠回りによるコスト増・所要時間増を回避できます。
また、小浜・京都では、比良山地の西側に存在する活断層をもろに横切るなど好ましいとは言えません。
負担に積極的な福井県がいい子で、滋賀県は悪い子のようにいう向きもあるが、福井県は莫大な原発交付金で気前がいいだけです。
これは、結局電気料金に上乗せされて国民負担になっているだけです。

Posted by: かにうさぎ | 2015.09.29 at 09:56 PM

 かにうさぎさん、こんばんは。

* もう1年近くも試験が中止しているということは、

 しかも途中経過の発表がないというのは、何かある危険性が高いです。

* 博多以東から直通する旅客のためには、

 博多発着の列車が多いので、博多乗り換えを原則としたほうが良いでしょう。ちなみに、新鳥栖は新幹線と在来線が直交するので、同一ホームでの乗り換えはできません。

* そのうえで、受益を超える分は長崎県で肩代わりを検討すべきですが、

 さすがに佐賀県の負担がゼロになるということはないです。

* これが可能なら、北陸・敦賀以西も滋賀県の負担を

 もっと言うなら、北陸新幹線の建設費は、北陸3県が払えばよかったのです。東京方面にフル規格をつくったのがそもそもの原因ですから。

 それはともかくとして、北陸新幹線が滋賀県を通る必要はなく、それならできるだけ積極的な福井県を通ったほうがよいです。愛知県や名古屋市がお金を出すわけではありませんから、名古屋に配慮して、(フル規格同士なのに乗り換えがいる)不便な新幹線をつくる必要はないのです。

Posted by: たべちゃん | 2015.09.29 at 10:13 PM

お久し振りです

敢えて書かせていただきます。

長崎から博多まで特急が三十分おきに二時間以内でいけるのにどこが不便なのでしょうか?

九州に関しては関東は言わずもがな関西でさえも航空有利です。好き嫌いはあると思いますが飛行機も20世紀と比べて随分敷居が低くなったように考えます。

九州で新幹線の様な大容量の高速輸送が必要なのは博多から京阪神が精一杯、それも福岡空港が便利すぎて航空優位です。
鹿児島なんかに新幹線はオーバースペックだと思っています。いわんや佐賀長崎をや。

今こそ在来線が三セクに変わるデメリットを考えていただきたいです。

ご再考を願います。

Posted by: I love train | 2015.10.01 at 10:49 PM

 I love trainさん、おはようございます。

* 長崎から博多まで特急が三十分おきに

 それなりには便利なのですが、それぐらいのスピードでは車に対抗できません。ですから、値引きしないと乗ってくれないのです。

* 九州に関しては関東は言わずもがな関西でさえも

 今のままでは関西でも航空機で行ったほうがいいのですが、フル規格新幹線なら勝負できます。九州新幹線開業により、熊本・鹿児島-関西間の鉄道のシェアは上昇しています。

* 九州で新幹線の様な大容量の高速輸送が必要なのは

 1時間に1本程度特急があれば、新幹線は成り立ちます。意外と低いのです。

* 今こそ在来線が三セクに変わるデメリットを

 これは安すぎる運賃を是正しないと何ともならないでしょう。山手線の1.1倍か1.2倍ぐらいで運営できるわけがないのです。

Posted by: たべちゃん | 2015.10.02 at 05:34 AM

私は開業時は
博多(在来線)⇔武雄温泉(乗り継ぎ)
⇔長崎(新幹線)

が一番シンプルで良いと思います。

利用者の多い博多⇔佐賀は
車両そのまま、料金そのままで利用できます。

武雄温泉⇔長崎は
山陽九州新幹線と規格を統一した車両を用いる事で
建設した設備の有効活用、他フル規格区間との
技術の共用も図れます。

フリーゲージトレインは車体規格面、
車両購入費・車両・設備維持費を含めた
将来性を考えると
新鳥栖⇔長崎には向かないと思います。

また、高価な車両購入・維持費はJR九州の
経営を将来にわたって圧迫し、運賃・料金の
値上がりにもつながる事でしょう。

建設費だけではなく、技術・規格面、将来性を
考慮した開業形態が望まれます。

また、技術・安全が確立していないフリーゲージを
無理やり持ってくるのは良い事とは思えません。
長崎新幹線は実験台、駒ではありません。

たとえ乗り継ぎ期間が長く続いたとしても
安易に技術・安全・規格・導入維持コストが確立
していない、博多以東乗り入れもできない
フリーゲージを持ってこず、
将来性のある
武雄温泉乗り継ぎでの開業が良いというのが
私の考えです。

Posted by: 北大路 | 2015.11.01 at 10:01 AM

私は
博多(在来線)⇔武雄温泉(乗り継ぎ)
⇔長崎(新幹線)
が一番シンプルで良いと思います。

特に利用者の多い
博多⇔佐賀
は乗り換えなし、いままでの車両・料金
で利用できます。

武雄温泉⇔長崎
は山陽九州新幹線と車両規格の統一を
図ることで低コストで高速・かつ安全な技術を
手に入れる事ができます。
建設した施設も最大に有効活用できるでしょう。

高価で規格・安全が確立されていないフリーゲージ
を導入するのは私は良いとは思いません。
将来の車両・施設維持費はJR九州の負担にもなる
でしょう。運賃・料金にも跳ね返る事でしょう。
まして博多以東に乗り入れができないとなると
問題ですね・・・。
長崎新幹線は実験台・駒ではないのです。

たとえ乗り継ぎ期間が長引いたとしても
全線フル規格まで、もしくはフリーゲージの
安全・技術・コスト確立までは武雄温泉
乗り継ぎが一番ベストだと考えています。

初期建設費だけではなく、維持・将来面を考える
必要があるでしょう。


Posted by: 紫町 | 2015.11.01 at 10:22 AM

 北大路さん、紫町さん、おはようございます。同じような発言ですので、まとめて返事します。

* 私は開業時は
博多(在来線)⇔

 乗り換えなしで博多と長崎を結ぶフリーゲージトレインができるに越したことはないのですが、それが無理なら武雄温泉のみ乗り換えで対応するのが次善の策でしょう。新鳥栖の乗り換えは博多-佐賀間の旅客の逸走を招くだけで、何のメリットもありません。所要時間が短縮しないのに値段だけが上がります。

* 武雄温泉⇔長崎

 武雄温泉で乗り換えさせるなら、将来の山陽新幹線直通を考え、N700系(もしくはその後継車両)の8両編成がベターでしょう。

* たとえ乗り継ぎ期間が長引いたとしても

 いったんフル規格を導入してから、フリーゲージに変更することは難しいです。ある程度の時期で成否を見極める必要があります。

Posted by: たべちゃん | 2015.11.01 at 11:17 AM

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