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北陸新幹線に乗る(3)

 予約した「かがやき502号」の発車(金沢7:00発)まで1時間ほどあるので、朝6時にオープンした、駅構内の喫茶店で朝食にする。ワッフルが売りの店だが、朝食のセットもある。せっかくワッフルの店に来たので、ワッフルのついたセットにした。

 JR西日本のインターネット予約で購入した、ちょっぴり安い切符(「eきっぷ」、長野-金沢間なら指定席料金相当額だけ安い)で、新幹線ホームに入り、「かがやき502号」の入線を待つ。来た車両はJR西日本のW7系だ。客が乗り込み発車するが、車内はガラガラ。長野で乗ってくることを前提にダイヤを組んでいるため、金沢発車時点では多少は空いておかないといけないのだが、これほどまでに空いているのは意外だ。

 ところが、富山で様子が変わる。ここで大量に乗り込んで来た。車内は賑やかになる。「かがやき502号」は走る。今まで在来線しかなかったところを新幹線が走るのであるから、速く感じる(旅行では普通列車に乗ることが多いから、なおさらだ)。トンネルを抜けるとひとつワープしたみたいだ。ところどころフェンスが高いところがあり、眺望がきかないところがあるのは残念だが、たったの1時間余りで長野に着いた。新幹線開業前の信越線は普通ばかりであったので、そういう面でも速く感じられる。

 長野に着いたら、在来線ホームに乗り換えるだけで、そのまま折り返す。北陸新幹線開業とともにJRから分離され、しなの鉄道北しなの線となった区間だ。長野8:13発の妙高高原行きに乗る。115系で、車両だけみるとJRそのままだ。ワンマン列車だが、全ての扉から乗降できる。無人駅の古間でも全ての扉から乗降できるので、都市型ワンマンを採用しているようだ。長野を出て次の駅は北長野。しなの鉄道の駅だが、東側の車両基地はJR東日本のままのようで、「北斗星」の車両などが解体を待っていた。

 しなの鉄道とえちごトキめき鉄道の境界は妙高高原、長野と新潟の県境だ。高原だけに涼しい風が吹く。長野から乗ってきた列車はここで乗り換え。接続はスムーズなことが多いが、今回は40分ほど待つ。しかし、接続が悪いからこそ、ここからの切符を買うことができる。窓口で買ったのは、「えちごツーデーパス」。新潟県内のJR東日本のほか、北越急行、えちごトキめき鉄道に週末等の2日間乗ることができる。新幹線や特急も特急料金を払えばいい。「えちごツーデーパス」を買うために、わざと接続の悪い便を選んだのだ。

 えちごトキめき鉄道の列車に乗る。妙高高原9:33発の直江津行きは、ET127系の4両編成。2両編成で十分だが、運用の都合だろうか? ET127系はもともとJR東日本のE127系。新幹線開業により車両を譲り受けたのだ。まだJR東日本の塗装のままで、車体にある車両番号をシールか何かで書き換えているが、作業が雑なようで、JR東日本時代のものが顔を出している。

 そのまま直江津まで乗ってもよかったが、新たに新幹線停車駅になった上越妙高で途中下車。次の列車に乗っても、直江津から乗る列車は変わらない。新幹線開業前は脇野田と称していた駅であり、直江津はもちろん、高田よりも南にあるので、上越市の町外れ。何もないところにできた新幹線駅だ。ただ、売店は当然として観光客向けか、地酒を飲ませるカウンターもある。直江津の駅弁も売っていたので、「鱈めし」を買う。

 上越妙高からは「しらゆき3号」に乗る。北陸新幹線開業に伴い誕生した、新潟と上越妙高(一部は新井)を結ぶ特急で、新幹線開業前の「北越」を代替する役割を持つ。本数も「北越」と同じ1日5往復だ。ただ車両は、国鉄型の485系ではなく、E653系。もともと常磐線で使われていた車両だが、E657系の導入で常磐線を追われ、新潟にやってきたのだ。7両編成のものは「いなほ」になり、4両編成のものは「しらゆき」になっている。転用にあたって改造がなされ、「しらゆき」の座席はE7系、W7系を連想させる赤色のシートになっている。えちごトキめき鉄道内の特急料金210円を払って「しらゆき3号」に乗ったが、車内はガラガラ。たったの2駅、直江津で降りる。自由席のところだけは行列ができていて、それなりに利用されているようだ。あまりにも短い区間での特急利用だが、改造されたE653系に乗りたかったからなのだ。しかも先ほど述べたように、直江津までなら特急料金は210円と安い。

 同じく新幹線停車駅となった糸魚川も見たかったので、えちごトキめき鉄道の日本海ひすいラインに乗る(直江津までの旧信越線は妙高はねうまライン)。改札から離れた1番線で待っていたのは、ディーゼルカーの単行。日本海ひすいラインも全線電化だが、妙高はねうまラインに比べて需要が少なく、しかも糸魚川手前で交流に変わる。電車なら短くても2両必要だが、ディーゼルカーなら1両でも走ることができる。妙高はねうまラインの車両はJR東日本から譲渡を受けたものだが、日本海ひすいラインの車両は新しくつくったもの。姫新線で走っているキハ122系をベースにしたもの(ET122形)だ。妙高はねうまラインと日本海ひすいライン、新幹線が開業するまでどこの会社だったかうかがえる。しかし、これから乗る直江津10:50発は、イベント対応車で、2列+1列の転換クロスシートではなく、ボックスシートだった。接続時間が短いため座ることはできず、立つことになる。

 幸い、次の谷浜で座ることができた。上越妙高で買った駅弁を食べる。塩辛く感じる。昼食用というより、お酒も一緒に買って酒のつまみとして食べたほうがいいのかもしれない。車内を観察すると、ほかの駅でもパラパラと降りていき、上越市がこのあたりの拠点であることがうかがえる。しかし、糸魚川市内に入ると逆に乗る客が出てくる。糸魚川に到着。ここで降りる客がたくさんいた。(続く)

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