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中部空港から名古屋市内に深夜バス

 中部空港は24時間使える空港ですが、(どこの空港でも当てはまる話ですが)中心部からは離れています。中部空港から名古屋の中心部への主な公共交通機関は名鉄ですが、最終は23時半過ぎです。高速バスもその時間にはもうありません。つまり、それより遅く中部空港に着いても、公共交通機関で名古屋の中心部に行くことはできません。名鉄の終電以降に中部空港に着くのは週18便あります。なぜ中心部への公共交通手段がない深夜に着くようにダイヤを組むのかといえば、航空機を運航するLCCとしての考えがあります。限られた機材を効率的に使うため、早朝や深夜に発着するようなダイヤを組まざるを得ないのです。

 そんな中、台湾のLCC、Vエアが12月15日に就航しました。これまでも深夜に着くLCCはありましたが、このような便が多い中国のLCC、春秋航空は系列の旅行会社があることから団体客の利用が多く、空港内のホテルに泊まったり貸し切りバスで移動したりすることが多く、中部空港からの公共交通機関がなくてもそれほど問題ではありませんでした。中部空港でも到着客向けにロビーを開放していますが、利用客は一晩で10人程度でした。

 しかし、Vエアは個人客の利用が多いと見られています。中部空港には23時半過ぎに到着しますので、これまでならば中部空港から先の公共交通機関はありません。そこでできたのが、深夜に中部空港を出て、名古屋中心部まで行く深夜バス。中部運輸局と、東海三県や名古屋市などがつくる利用促進協議会との共同で、運行実験として行われています。16日未明から運行を始めたこの深夜バスは、中部空港を1時に出発し、名古屋駅近辺(2か所)と栄の3か所に行きます。運賃は1500円、名古屋市の観光バス会社、鯱バスに委託します。基本的には予約制ですが(予約状況により運行台数を増やすこともあります)、飛び込みでの乗車もできます。16日未明の運行では、予約客23人のほか、飛び込み客6人も乗車しました。

 深夜バスはVエアの運航に合わせて、週4日運行します。Vエアの深夜便の運航は期間限定なので、深夜バスは2016年1月6日まで運行します。中部運輸局等は、採算性について検証し、利用者へのアンケートも行います。将来、深夜便の本数が増えた時に(2016年夏ダイヤから増えるようです)、本格的な運行をすることができるようにするためです。1時間ごとに走らせるとの話もあります。

(追記)
 年末年始の実証運行が好評だったため、2016年4月22日から本格的な運行を行うことになりました。運行は名古屋バス(東京バス(旧:大阪バス)グループ)が行い、毎日深夜2時台に中部空港を出て、早朝まで名古屋駅との間を1往復半します。運賃は1500円です。
(参考:朝日新聞12月23日朝刊 中部14版、タビリスホームページ http://tabiris.com/archives/chubu-2/、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016041902000256.html)

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