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「泉北ライナー」に乗る

 1月3日のことですが、2015年12月5日にデビューした、泉北高速鉄道の「泉北ライナー」に乗ってきました。同日のダイヤ改正で大幅に増えた泉北高速鉄道直通の区間急行、各駅停車にも乗りましたので、それについても書きます。


 堺市と和泉市にまたがる泉北ニュータウン。そこの住民の主な交通手段が泉北高速鉄道である。大阪府などが出資する第三セクターとしてつくられ(第三セクター時代の法人名は大阪府都市開発)、地味ではあるが、多くの通勤通学客等を運んでいた。

 それが大きく変わったのが、大阪府が保有する泉北高速鉄道の株式を売却するという方針。いったんは売却価額の高さだけで外国の投資ファンドに売却されそうになったが、売却後の計画内容が南海の提案に比べて著しく劣ることから批判を浴び、外国の投資ファンドに売却するという話は大阪府議会で否決された。その後、南海に売却することに決まった。落ち着くべきところというべきであろう。

 南海は泉北高速鉄道を子会社化し、サービス改善策を打ち出した。第一弾は乗継割引の拡大、これで南海と泉北高速鉄道を乗り継いでも、通して南海に乗ったのと同じぐらいの運賃水準になった。そして今回取り上げる第二弾が2015年12月5日に行われたダイヤ改正である。これまでは南海直通の準急をメインに、朝晩などに泉北高速鉄道線内のみの各駅停車が走るというシンプルなダイヤであったが、今回のダイヤ改正では公約の特急の新設のほか、今までは朝のラッシュ時のみにわずかに走っていた区間急行が一日中走るようになり、例外的な存在であった南海直通の各駅停車が日中にも何本か走るようになった。ニュータウン鉄道であるが故にスポットライトを浴びることがない泉北高速鉄道であるが、正月に帰省したときに乗ってみようと思い、同じところを何度も往復することにした。切符は12月31日から1月8日までの任意の2日間、南海と泉北高速鉄道の全線が乗り放題となる、「初詣フリーチケット2016」を使った。

 まず最初に乗ったのが、このダイヤ改正の目玉、「泉北ライナー」。和泉中央9:39発の「泉北ライナー66号」に乗る。南海の特急は「サザン」の自由席(単なる通勤型のロングシート)を除いて特急券を買わないといけないが、それは携帯電話で購入した。実は携帯電話で特急券を買えば、購入額と同額のポイントがつき、来月以降に実質無料で乗車することができる期間限定のキャンペーンを行っているのだ。南海と泉北高速鉄道を乗り継いで、いったん和泉中央に行く。

 和泉中央の先に停まっていた「泉北ライナー66号」が、ホームに入ってきた。パラパラと乗り込み、「泉北ライナー66号」は発車。何回も乗車したことのある路線だが、特急用車両は初めて。いつもとは違う感覚だ。「泉北ライナー66号」は泉ケ丘までの各駅に停まり、客を拾おうとするが、ガラガラのまま。この「泉北ライナー66号」の難波到着は10:10。お出かけにはいい時間なのだが、それにも関わらず乗ってこない。今まで泉北高速鉄道に有料の列車がなかったので、認知されるのに時間はかかるだろうが、それでも不安である。「泉北ライナー」の中には、「泉北ライナー66号」の折り返しの「泉北ライナー65号」(難波10:18発、和泉中央10:48着)のように、どう考えても客が乗りそうにもないのがあるから。事実、深井で「泉北ライナー65号」を見たが、客の姿は見えなかった。この「泉北ライナー」、泉ケ丘を出ると天下茶屋までノンストップ。これまで全列車が停まっていた、深井と堺東も通過する。支線なので通過する列車がなかった深井はともかく、堺市の中心的な駅である堺東を通過するとは驚きだ。「泉北ライナー66号」の車内から通過する両駅を見たが、少しスピードを落とす程度で通過していった。ポイントの都合とはいえ、(以前から通過する列車があった)中百舌鳥のほうがゆっくりと通過する。天下茶屋で降りる。ちょうど向かい側に「スター・ウォーズ」の「ラピート」が入ってきた。

 天下茶屋10:12発の準急で深井まで戻り、次に乗るのは深井10:35発の区間急行。今回のダイヤ改正で一日中走るようになった列車である。深井を出ると中百舌鳥や三国ヶ丘などを通過し、次の停車駅は堺東。泉北高速鉄道の客をそのまま南海まで引っ張るための列車だ。

 再び天下茶屋で降りる。少し休んで乗ったのは天下茶屋11:16発の各駅停車和泉中央行き。ひたすら各駅に停まって、和泉中央まで行く。住吉東や堺東で急行等に抜かされるので通しの利用はなく、車内はガラガラ。和泉中央行きの区間急行に抜かされる堺東で増え始めるが、各駅停車で和泉中央に行くという珍しい列車のため、車掌に問い合わせる人が多い。阪和線と接続する三国ヶ丘、地下鉄と接続する中百舌鳥で客は増えていく。この各駅停車を深井で降り、深井11:52発の準急で難波に行ったが、一番混んでいたのがこの準急であった。

 以前の河内長野方面の急行(もしくは区間急行)、泉北高速鉄道直通の準急、河内長野方面の各駅停車が12分間隔で繰り返されるダイヤは、需要を最大公約数的に処理したもので、地味だがよくできていたダイヤだった。それに比べてダイヤ改正後のものは、「泉北ライナー」や区間急行の設定に現れるように、泉北高速鉄道の客をそのまま南海まで引っ張りたいという意図はわかるが、それがダイヤにうまく反映されていないように感じられる。ダイヤ改正によって日中は毎時5本から6本に増えたが、そのうち2本は各駅停車で、途中で抜かれてしまう。しかも、その抜かされるのが泉北高速鉄道直通の区間急行。乗り換えても難波に早く着かないのだ。各駅停車には(区間急行が通過する)三国ヶ丘や中百舌鳥の利便性低下をカバーする役目があるが、それなら区間急行をやめて準急にすればよい。堺東以北では利用者の少ない各駅停車を無駄に走らせる必要もなくなる。現行ダイヤは15分間隔がベースなので(需要に合わせると同時に、河内長野以南のダイヤをわかりやすくすることができるメリットがある)、泉北高速鉄道の列車を1時間に6本走らせるとどうしても無理なところがある。

 さらに、看板の「泉北ライナー」だが、「泉北ライナー」が走るときは区間急行や準急が走らずに、間隔が開く。多くの人にとっては迷惑な存在にしかならない。高野線のように特急が走っても、急行等の本数を減らしてはならない。南海としては有料の「泉北ライナー」に乗ってもらいたいだろうが、区間急行や準急の利用者からの反発を買うだけだろう。「泉北ライナー」がガラガラならなおさらだ。

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こちらのエントリーでもご紹介してきたように、本日12月5日のダイヤ改正で、泉北高速鉄道・南海高野線の難波〜和泉中央間の特急「泉北ライナー」の運行が開始となりました。 泉北 ... [Read More]

Tracked on 2016.01.06 at 09:02 PM

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