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北海道新幹線の貸付料はJR東日本も負担

 整備新幹線はJRの持ち物ではありません。営業するJR旅客会社は開業後30年間、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対して貸付料を払い続けます。

 その貸付料の額は整備新幹線開業日の前日に公表されることが慣例となっています(2015年に開業した北陸新幹線の状況はこちら)。そして北海道新幹線も開業日の3月25日、公表されました。

 それによれば、北海道新幹線の貸付料は年間1.14億円です(ちなみに、東北新幹線は149.3億円、北陸新幹線のうちJR東日本部分の高崎-上越妙高間は340億円、JR西日本部分の上越妙高-金沢間は80億円、九州新幹線は102億円です。いずれも年額です)。

 貸付料は、建設費をそのまま分割払いするわけではなく、受益の範囲を限度に負担します。新幹線を整備した場合の損益から新幹線を整備しなかった場合の損益を差し引いた額が受益となります。北海道新幹線は赤字が予測されていますが、在来線も赤字です。2014年度の営業損益(管理費含む)は海峡線中小国-木古内間が8.8億円の赤字、江差線五稜郭-木古内間が18.6億円の赤字です。在来線時代より新幹線のほうが赤字が減るということなのです(ただし、貸付料算定の根拠となる損益の数字はこれらと違うようです)。

 北海道新幹線の貸付料を払うのはJR北海道だけではありません。JR東日本も受益分として年間22億円を払います。北海道新幹線は全区間がJR北海道のエリアとなり、JR東日本の部分はありませんが、北海道新幹線の開業によって東北新幹線の利用が増えるのは確かなので、整備新幹線として建設された東北新幹線盛岡-新青森間があるJR東日本が貸付料を払うのも理にかなっています。実質的にJR東日本が根元受益部分を支払うということですから、望ましいこととも言えます。
(参考:東洋経済ONLINE http://toyokeizai.net/articles/-/111026)

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Comments

東洋経済で記事を書いた鉄道ジャーナリストが信用できず、

私のブログへのコメント
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1525029/1537329/105222272/list_comments

別の情報源を探しても

北海道新幹線(新青森・新函館北斗間)の貸付料の額について
https://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo03_hh_000071.html

やはり飲み込めなかったんですが、どうも本当に東日本が支払うようですね。
日本の銀行はまだしも、外国の大株主は納得するか疑わしいものですが、22億円という多大とも僅少ともどちらとも言える額がどう扱われるか。

Posted by: 日置りん | 2016.03.28 at 08:03 AM

 日置りんさん、こんばんは。

* やはり飲み込めなかったんですが、どうも本当に東日本が

 本文中にもありますように、北海道新幹線開業によって(整備新幹線である東北新幹線盛岡以北を持つ)JR東日本も収益が増えるのですから、払うのが自然な話です。

Posted by: たべちゃん | 2016.03.28 at 10:34 PM

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