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福井の外国生まれ路面電車と富山の「べるもんた」に乗る(1)

 朝早く起きて、雨の降る中、地下鉄を経由して名古屋6:10発の大垣行きに乗る。311系の8両編成だが、名古屋発車時点では相席を嫌って立つ人も見かける。終点の大垣で乗り換え。みな階段を急ぐ。大垣から乗った加古川行き(大垣6:55発)は221系の6両編成。3月26日のダイヤ改正で大垣まで行かなくなる、JR西日本の車両だ。221系はリニューアルされ、一部の座席が撤去されている。ただ、扉間が5列のところと4列のところがあり、アンバランス感は否めない。混み具合は大垣までと同じぐらいだ。

 JR西日本エリアの米原ではしなければならないことがいっぱい。インターネットで購入した切符(「eきっぷ」、「J−WESTカード」限定の切符)の引き換えと「ICOCA」のチャージ。それらを済ませて改札に入る。次に乗る長浜行き(米原7:47発)は5、6番線ホームから発車する。その5、6番線ホームから階段を登ってくる人が多かったので慌てたが、名古屋方面に乗り換えるために大阪方面からの列車から降りた客だった。米原から乗った長浜行きは223系の4両編成、大阪からの列車だが切り離されて短くなっている。相席をしたくなかったので補助席に座った。

 長浜で乗り換え。次に乗る近江塩津行き(長浜8:00発)は521系の2両編成、前の切り欠きホームに停まっていた。521系の車端部はロングシートの優先席となっていて、そこに座る。次の虎姫で降りる客がいて、転換クロスシートに座ることができた。終点の近江塩津で乗り換え。次は近江塩津8:33発の福井行き、同じく521系の2両編成である。この福井行きは近江今津始発である。京阪神方面から乗り継いだ客が多いのか、座席はほとんど埋まっていた。優先席のロングシートが空いていたので、そこに座る。こちらは福井に出かけるには時間がよく、途中駅で乗ってくる。福井に向かうにつれ、立つ人が増えてくる。

 武生で降りる。開店前のショッピングセンターの脇を通り、福井鉄道の越前武生に行く。予定では外国生まれ路面電車「レトラム」の発車(越前武生9:57発)まで待つつもりだったが目の前に青い電車が停まっている。新型路面電車「FUKURAM」だ。間もなく発車するとのことなので(越前武生9:29発)、急いで自動券売機で一日乗車券を買う。福井駅前まで片道400円かかるところを休日だけとはいえ550円、お得な切符だ。「FUKURAM」も乗ってみたかった車両であるが、メインはあくまでも「レトラム」に乗ること。「FUKURAM」は西鯖江までにする。余談だが、「FUKURAM」は軌道がしっかりしていないからなのか、よく揺れる。

 西鯖江で降りたが、「レトラム」の発車まで30分弱ある。駅で時間をつぶすつもりだったが、たまたま駅の掲示を見たらサバエドッグのことが書いてあった。サバエドッグとは、福井名物ソースカツ丼を歩きながら食べることができるように、割り箸に刺したもの。そのサバエドッグの店が近くにあるので行くことにする。店は西鯖江と(JRの)鯖江の間にあり、30分あれば十分行って戻ってくることができる。雨も小降りになっている。サバエドッグは駅に戻ってから食べた。

 そうこうしているうちに時間が過ぎ、西鯖江10:12発の「レトラム」に乗る。2両編成だが扉は中程の1か所しかない。車両とホームの間には段差があるので車掌が手動でステップを出す。この「レトラム」は区間急行の扱いである。郊外は急行運転するが、福井の中心部は普通列車になるのだ。区間急行という種別は南海などしかなく珍しい。また、「レトラム」は団体列車ではなく臨時列車の扱いなので、「レトラム」狙いではない通常の利用者も多い。なお、「レトラム」は土佐電鉄から来たのだが元々ドイツで路面電車として走っていたもの。車内には挨拶などドイツ語の単語が書かれている。ドイツ語の路線図もあったが、ドイツで走っていたときのもののようで何が書いているかわからない。

 神明で見慣れない車両とすれ違った。試運転中のえちぜん鉄道「ki−bo」だ。「FUKURAM」と同じく低床車両で、3月27日から相互乗り入れをするのだ。越前武生を出てからずっと(路面電車タイプの車両が走るとはいえ)専用軌道であったが、赤十字前を出て左に曲がると道路の真ん中を走る併用軌道となる。福井の中心部に近づいてきたのだ。福井鉄道の併用軌道区間の停留所は貧相なものだと記憶していたが、きれいに整備されバリアフリーになったのもある。相互乗り入れに備えて整備されたのだろう。「レトラム」は市役所前でスイッチバックして福井駅前へ。ここで下車する。下車した停留所は福井駅前という名前であるが、JRの福井からは見えないところにある。「駅前」と名乗るのは少し無理なところがあったが、相互乗り入れを開始する27日に、路面電車が少し延びて駅に近づくことになる。駅の左側にバスターミナルができ、その奥に(延伸された)路面電車の停留所ができるのである。路面電車の停留所は福井駅となる。法的には福井駅前の移転と改称のようだ。ちなみに右側はタクシーと自家用車乗り場となる。話を路面電車の停留所に戻すが、これまでの福井駅前は1編成しか入ることができなかった。しかし、新しい福井駅は線路が2本あるため、2編成を入れることができる。

 福井駅前から越前武生に戻る。帰りに乗った福井駅前11:15発は、旧名鉄美濃町線用の路面電車。できた当時としては最新式の車両、ローレル賞にも選ばれた。部分低床車となっていて、路面電車用の低いホームでも段差を生じないよう真ん中が低く、両端に向かって緩やかにスロープになっている。有人駅だと段差のない中扉で乗降し、無人駅だと運賃収受のため前扉から降ろす仕組みになっている。福井を離れるにつれだんだん降りていき、越前武生に着くころにはガラガラになった。そして越前武生に着いたら隣に「ki−bo」がいた。再びJRの武生に戻るのだが、今度はショッピングセンターの中を通り抜け、駅で立ち食いそばを食べる。(続く)

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