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三江線、9月1日に廃止表明へ

 江津と三次を結ぶ三江線は、利用者の極めて少ないローカル線。このどうにもならないローカル線については廃止の話が出ていましたが、ついにJR西日本が結論を出したようです。

 それはやはり廃止。8月1日に三江線沿線の首長などでつくる「三江線改良利用促進期成同盟会」のメンバーがJR西日本本社を訪れ、来島JR西日本社長に存続の要望書を出しました。そのときにメンバーに鉄道による存続は難しいという旨を伝え、その後、来島社長は報道陣に対し、9月1日に行われる「三江線改良利用促進期成同盟会」の臨時総会で三江線の全線廃止を表明する予定であるとの発言を行いました。三江線の廃止は若干遅くなり、2018年春になる予定です。

 三江線の年間運輸収入は約2300万円、これに対して年間の赤字額は10億円もあると言われています。輸送密度はたったの50人(2014年度)で、どう考えても鉄道で維持できる路線とは思えません。本来なら国鉄末期に廃止されてしかるべき路線なのですが、代替交通機関が整備されていなかったため、廃止を免れました。しかし、先延ばしにしたからといって事態が好転するわけはなく、ついに廃止に向けて動き出すことになるのです。代替交通機関はバスとなるようです。

 地元が負担をして鉄路を維持するという考えもありませんでした。先ほども書いたように8月1日にJR西日本本社を訪れましたが、そのときにJR西日本に提案したのが、法人税の減免でした。住民税や固定資産税といった(自分たちのお金が減る)地方税の減免ではなく、いわば人の金の国税の法人税の減免というところが、甘えの姿勢を示しています。地元側も三江線を引き継いで運行することは難しいと判断しています。赤字になっても沿線でカバーできる地元側での経営でさえ難しいと判断しているのですから、赤字になっても何らの補助がない(山陽新幹線やアーバンネットワークの利益をつぎ込むのが当然と認識されている)JR西日本での経営がどう考えても成り立たないことは明白です。先ほども書きましたが三江線は輸送密度が50人のローカル線です。誰もJR西日本の方針を非難できないでしょう。
(参考:タビリスホームページ http://tabiris.com/archives/sankosen-2/、毎日jp http://mainichi.jp/articles/20160730/ddl/k32/020/417000c)

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Comments

今日乗ってきました。
青春18きっぷのシーズンかつ盆前ですが、乗客は20人に満たなかったです。
芸備線は立ち客が出る程で、帰省客と思しき家族連れや地元民も利用していましたが、私の観る限り三江線では見かけませんでした。
もっとも、いくら青春18きっぷの客が増えたところであまり意味はありませんが。
三江線の廃線をきっかけに、中国山地のローカル線も線路を剥がされるかもしれませんね…。

Posted by: RICOH | 2016.08.09 at 08:56 PM

 RICOHさん、こんばんは。

* 青春18きっぷのシーズンかつ盆前ですが、

 廃止直前の2017年夏だとこのようなわけにはいかないでしょう。

* 芸備線は立ち客が出る程で、

 芸備線のどの区間かはわかりませんが、日常の交通機関として使われていないのでしょう。

* 三江線の廃線をきっかけに、中国山地の

 鉄道として経営が成り立たないのは三江線以外にもたくさんあります。当然廃止されても文句は言えないでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2016.08.09 at 09:40 PM

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