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やはり三江線は廃止、JR西日本が意思表示

 江津と三次を結ぶ三江線は、1987年4月の分割民営化に伴い国鉄から引き継ぎ、JR西日本が運営してきました。もともと分割民営化時点でも輸送密度は500人を下回るという厳しい状況だったので、JR西日本は三江線を維持するために合理化を行うとともに団体列車を設定するなどして増収策を行ってきました。

 しかし、道路の整備やマイカーへのシフトなどにより三江線の利用者は沿線人口の減少度合いを上回るスピードで減っていきました。2014年度の輸送密度は50人、分割民営化当時から1/9に減っています。また、2006年と2013年に大規模災害に見舞われ、長期間の運休をしなければならなくなりました。今後、このような大規模災害は増えると見込まれています。

 JR西日本は2月に持続可能な地域公共交通のあり方について幅広く検討する目的で検討会議が設置されました。会議は10回にわたって開かれ、7月に三江線改良利用促進期成同盟会によって報告、承認されました。JR西日本は地元の人と議論して作成された報告書に基づいて、三江線について判断しました。(1)三江線は短距離での移動が大半を占めることから、拠点間を大量に輸送するという鉄道の特性を発揮できないこと (2)通院や買い物などは市内で完結するため、鉄道が地域のニーズに合っていないこと (3)三江線活性化協議会で5年間様々な取り組みを行っていましたが、利用者の減少が減少していること (4)2006年と2013年に大規模な自然災害が発生したことに加えて、バス並みにしか需要がないのに、被災と復旧を繰り返すことになり、社会経済的に不合理であること の4点から、以前にも書いたように三江線の鉄道事業から撤退することになりました。どのような形態でもJR西日本が三江線の鉄道事業を行うということはないのです。鉄道事業の廃止届は社内手続きを経たうえで、9月末までに行います。これに対して地元側は23日に対応を決めますが、廃止を受け入れるようです。

 なお、JR西日本は鉄道廃止後の新たな交通プラン(バス?)を設定し、転換にかかる初期投資費用の全額と一定期間の運営費用の負担を行う考えです。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/09/page_9174.html、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLZO06766680R00C16A9LC0000/)

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