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愛媛と大分を橋や海底トンネルで結ぶ構想、単線鉄道をトンネルで結ぶのが一番安い

 愛媛と大分(豊予海峡ルート)を橋や海底トンネルで結ぶ構想があります。以前にも取り上げた話なのですが、大分市は東京のコンサルタント会社に概算事業費の試算を依頼し、その速報値が明らかになったのです。

 一番安いのは、トンネルで単線の鉄道を通した場合。6800億円かかります。2車線の道路だと6900億円、2車線の道路と複線鉄道の組み合わせだと16450億円となります。橋だとどうなるのでしょうか? 2車線の道路だと12830億円、複線の鉄道だと18070億円、2車線と複線鉄道の組み合わせだと25040億円かかります。

 これを受けて豊予海峡ルートを推進する佐藤大分市長は、新幹線を敷くのが望ましいとしています。松山-大分間が38分、大阪-大分間が現在より1時間38分速い2時間16分で結ばれます(もっとも、松山-大分間がつくられるころには、小倉-大分間の新幹線はできあがっているでしょうから、比較すべきなのは大阪-小倉-大分間のフル規格新幹線でしょう。それと比較すると効果は小さくなります)。しかし、岡山-松山間や小倉-大分間ではなく、松山-大分間にどれほどの需要があるのでしょうか? 現状の需要から考えると厳しい話しか出てこないでしょう。試算では将来の人口減少などを見込んでも、トンネル&単線鉄道の場合で1.2~3.32と結構いい値が出ていますが(トンネルは既存の技術で対応できますが、橋は技術的な問題からコストがかさむためにどのパターンでも採算は悪いようです)。

 もっとも、これは鉄道だけが無駄だといっているのではありません。道路も同じです。鉄道はつくる前に採算性についての議論がありますが、道路にはそういうものがありません。その道路がないと外に出られないような生活道路ならともかく、税金を投入してつくる高速道路には着工前に採算性の洗礼を浴びせないといけません。すでに国道など幹線道路があるのですから、赤字確実の道路をつくる必要はありません。地元の県や市がつくるのまで止めることはできませんが、少なくとも国の支出分はそういう視点で見ないといけないでしょう。当然ながら、既存の新直轄方式の高速道路も例外ではありません。今からでも見直し、本来つくるべきでなかったところには地元に負担させないといけないでしょう。自分の金なら、必要かどうかを冷静に考えることができたのですから。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/economy/20161224-OYT1T50021.html、産経ニュース http://www.sankei.com/region/news/161223/rgn1612230070-n1.html、大分合同新聞ホームぺージ http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/12/23/JD0055316559)

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