« 「FUKURAM」の最終編成は桜色、福井県は「ヒゲ線」のループ化の検討 | Main | 只見線、地元は鉄路復旧で合意 »

国は長崎新幹線のフル規格化を考えず

 長崎新幹線は暫定的には「リレー方式」で開業するものの、本来の姿はフリーゲージトレインです。

 ところがフリーゲージトレインの技術がまだ途上で、実際に使えるかどうかわかりません。また、フリーゲージトレインができても、走るのが確実なのは博多-長崎間だけで(JR九州は山陽新幹線を運行するJR西日本に対して、山陽新幹線へのフリーゲージトレイン乗り入れの協議を申し入れる予定ですが、フリーゲージトレインが時速300キロを出すことができないことから、JR西日本は厳しい見方をしています)、それならわざわざフリーゲージトレインでなくても構いません。狭軌で十分なのです。そういうことから、長崎新幹線を全線フル規格で建設すべき、という考えは根強くあります。

 ところが、国は全線フル規格化を考えず、800億円超という巨額の負担がのしかかる佐賀県はともかくとして、長崎県も全線フル規格化を求める考えはありません。追加負担や並行在来線の問題が生じ、改めて関係者の合意を取り付けるのが難しいからです。今現在行われている工事にも影響すると考えているのです。

 フリーゲージトレインの技術が確立すればこれでも問題ないのでしょうが、それでも単に「かもめ」を置き換えるだけのものです。やはり、新大阪からの直通が見込めるフル規格を目指して、関係者間で調整を図らなければならないでしょう。それができないのなら、全線狭軌で十分です。
(参考:長崎新聞ホームぺージ http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2016/11/22092608049681.shtml、http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2016/12/03090448049764.shtml、佐賀新聞ホームぺージ http://www.saga-s.co.jp/column/ronsetsu/380168、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/odekake/railway/20161129-OYS1T50020.html)

|

« 「FUKURAM」の最終編成は桜色、福井県は「ヒゲ線」のループ化の検討 | Main | 只見線、地元は鉄路復旧で合意 »

鉄道」カテゴリの記事

整備新幹線」カテゴリの記事

Comments

長崎新幹線をフル規格で建設するなら受益者の一つである福岡県の負担も求めていかざるを得ないでしょう。情報源が見つからないので何年前か分かりませんが、「福岡県は長崎新幹線の費用を負担しない」という長崎・佐賀県との合意を見直すという話が、なぜ出てもこないのか。
可能性の低さといえば、JR西日本が佐賀県負担分の一部を払うという案も、山陽新幹線の輸送量を増やすという算段からみれば全くないとは言えません。株主の賛成となるとほぼない、になりますが。

Posted by: 日置りん | 2016.12.06 07:56 AM

 日置りんさん、こんばんは。

* 長崎新幹線をフル規格で建設するなら

 長崎新幹線は佐賀県と長崎県しか走らないので、福岡県が出さないといけない義務はないでしょう。

* 可能性の低さといえば、JR西日本が

 山陽新幹線は整備新幹線ではありませんので、JR西日本も出す義務はありません。

 結局のところ、佐賀県か長崎県のどちらかが出さないといけないでしょう。話がまとまらなければ、武雄温泉-長崎間も技術的に確立している狭軌でつくればいいのです。

Posted by: たべちゃん | 2016.12.06 10:06 PM

なんやかんやいいながら結局はフル規格になると思います.
不確定条項もいろいろあるから,考えはないといっている部分もあると思います.なので国も県も,水面下ではフル規格とか負担軽減策も検討していると思います.
長崎が一部肩代わりするにしても今は長崎県内の工事費で手一杯でしょうから,長崎県内の工事がピークを過ぎる2020年以降なら柔軟に考えるようになってくると思います...
新たな並行在来線は,鳥栖-佐賀は需要が多くJRのまま存続でしょうが,佐賀-武雄温泉は微妙ですね...
まあ,個人的には在来線を経営分離しないという条件で佐賀県に一部追加負担を求めるのもありかなと思います...
とはいえ,距離だけでなく受益に応じた負担スキームに変更が望ましいですね...

Posted by: 84axgd86dm70 | 2016.12.07 01:41 PM

 84axgd86dm70 さん、こんばんは。

* 長崎が一部肩代わりするにしても今は

 長崎新幹線、北陸新幹線が開業する直前の2020年ごろには新たな新幹線建設の話が出てくるでしょうから、フル規格にしたいのならそれまでに考えておく必要があるでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2016.12.07 10:17 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 国は長崎新幹線のフル規格化を考えず:

« 「FUKURAM」の最終編成は桜色、福井県は「ヒゲ線」のループ化の検討 | Main | 只見線、地元は鉄路復旧で合意 »