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北海道新幹線、札幌駅「地下案」再浮上?

 北海道新幹線を札幌までの全線開業させるためには、終着駅札幌駅のどこに新幹線ホームを置くかを決めないといけません。実は2030年度に開業させるためには、3月までにホームの位置を決め、2017年度の早い時期に詳細な設計に着手しなければならなかったのです。それが今なお決まっていないのはこれまで当blogに書いてきた通りです。

 札幌駅での新幹線ホームの位置はこれまでに2案に絞られていました。建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構の推す「現駅案」と、JR北海道の推す「東側案」です。ところが、JR北海道はこれまで推してきた「東側案」を撤回する方針です。その理由は、建設費の高さ。「現駅案」だと約450億円かかりますが、「東側案」はJRタワーなどの耐震化工事などの分がさらにかかるからです。建設当時は問題なかったのですが、その後に改正された建築基準法に合わせるため、370億円かかります。鉄道建設・運輸施設整備支援機構はこれらの費用負担をJR北海道に求めていますが(JR北海道は200億円負担することになります)、経営が厳しいJR北海道にそれを負担する能力はありません。札幌市への手続きも時間がかかるようで、「東側案」になった場合、2030年度に開業できるかどうかわかりません。そこで、「東側案」をあきらめることにしたのです。

 こうなったら、「現駅案」で決定かと言えば、そうではないようです。JR北海道は「現駅案」について、ホームの幅が狭く、在来線に影響が出ることから否定的です。JR北海道は外国人観光客の増加のために快速「エアポート」の増発をしたいと考えていますが、「現駅案」に決まると、それができないのです。むしろ、在来線列車を23本減らさないといけないのです。

 JR北海道が新たに出したのが、「地下案」。すでに廃案になったものを掘り返したのです。ただ、現状ではまだ言っただけで、工費や工期についての検討は行われていません。もう大人しく「現駅案」を受け入れ、そのなかでいかにマイナス面を小さくするかを考えたほうが賢明かと思われます。
(参考:UHBニュースホームぺージ http://uhb.jp/news/?id=1366、北海道新聞ホームぺージ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0378906.html)

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Comments

いつになったら最終決定するのかな。来年の今頃になっても駆け引き続けてるんだろうな。
ホトホト呆れます。

Posted by: 仙台藩士 | 2017.03.18 at 06:19 PM

 仙台藩士さん、こんばんは。

* いつになったら最終決定するのかな。

 もう「現駅案」に決め、そのうえで「現駅案」をどうすればマイナス点を少なくできるかを考えたほうが有意義でしょう。

Posted by: たべちゃん | 2017.03.18 at 08:43 PM

コストの面から最終的には現駅で決まるでしょう.

在来線のスルー化で解決するしかないですよね...特急が札幌折り返しなのは仕方ないですが,普通や快速はまだまだスルー化の余地があると思います.
函館本線の小樽,手稲⇔江別,岩見沢はスルー化されているものの札幌駅での停車時間は長くても5分くらいにして効率化したいところです.
札沼線のほぼ全列車,千歳線普通の大半,快速エアポートの半数が札幌止まりですが,エアポートを全て小樽行きにし,千歳線普通も手稲行きにするなど,少なくとも札沼線と特急以外はスルー化するように工夫する必要があると思います.ただそのためには,小樽側から8~11番線に入ろうとすると札沼線を横切ることになるので渡り線を追加して札沼線を横切ることなく8番線に(できれば9番線まで)入れるようにしなければならないですかね...

個人的には札幌-桑園の線路を北から順に函館本線下り,札沼線単線,函館本線上りというように入れ替えて桑園の西側で函館本線上りが札沼線を立体交差で乗り越すようにすればいいかと思います.そうすれば快速エアポートは全て小樽行きにしたうえで,千歳線普通は札沼線と直通できるので特急以外は完全にスルー化できます.
特急も手稲の札幌運転所まで回送すれば効率がいいので札幌駅から回送されてきた列車が函館本線の下り線を横切らずに入庫できるよう,立体交差にするのがいいでしょう.
これだけの改造をすればそれなりにコストもかかりますがそれでも札幌駅の地下(それも多分地下鉄より深い位置)にホームを新設するよりはずっと安いでしょう.

長文失礼しました.

Posted by: 84axgd86dm70 | 2017.03.18 at 08:56 PM

 84axgd86dm70さん、こんばんは。

* 在来線のスルー化で解決するしかないですよね

 結局はそれで解決するしかないでしょう。特急はすべて札幌発着なので手稲に回送で送ればよく、札幌で折り返しをしなければならないのは学園都市線ぐらいです。

* 個人的には札幌-桑園の線路を北から順に

 そんな複雑なことをしなくても、学園都市線を一番北側にすればある程度は済む話と思われます。千歳線からは折り返し設備の充実のほうが重要でしょう。

Posted by: たべちゃん | 2017.03.18 at 10:04 PM

スルーした場合、乗客の待機場所をどこに設けるのかという問題があります。
北海道の冬は寒いので、長時間ホーム上で待っていられませんから、ストーブがある待合室で到着ギリギリまで待ち、発車直前に駆け込みます。

しかし札幌駅、新千歳空港駅などでは乗降客数が著しく多いため、待機場所として十分なスペースを駅構内に確保できないです。なので暖房が効いた列車の中を待機場所として活用しています。新千歳空港駅が顕著で、常に逆側ホームに列車を待たせています。

冬季対策はそう簡単じゃないです。屋根からの落雪対策を施さないで駐車場を設計し、下にある高級車が全滅した札幌ドームとか、過去の失敗例がたくさんあります。(いまは駐車場の上に屋根を設けて防止していますが)。そういうことまで考えると、一切影響を受けない地下に建設するのが最も影響を受けないですし、費用も将来的にかかる暖房費や除雪費などまで考えるとかなりトントンまでいくのではないでしょうか?

Posted by: 2tak | 2017.03.19 at 12:48 PM

 2takさん、こんにちは。

* スルーした場合、乗客の待機場所を

 待合場所は現在の長距離特急でもある話ですし、多額の費用をかけて地下につくらなければならない絶対的な理由にはならないでしょう。

 もちろん、地下につくれば除雪や防寒の心配が要らないというのは言うまでもないですが。

Posted by: たべちゃん | 2017.03.19 at 02:03 PM

たべちゃん様、返信ありがとうございます。

>現在の長距離特急
新幹線の方も問題なのですが、もっと大変なのは在来線の方だと思います。新幹線のホームを現在の駅舎内に作るということは在来線駅舎のスペースが削減され、しかもスルーしてホームにいる車内で待機できないとなると、大混乱を招くような気がします。
私の感覚だと、冬の札幌の場合、ホームに立っている限界は10分というところだと思っています。快速エアポートは15分間隔で、一応オンタイムだと出発5分前には到着してますからなんとかなるのですが(それでも結構きついです)、普通列車や特急列車の運行間隔はそれを超えますから、ホームでの待ちはありえないです。となると暖房の前から、福島ダッシュじゃないけど、ああなるでしょうね。
たとえホーム上をすべて覆ったとしても寒いですから、駅舎を完全密閉して、暖房を入れて、ホームで待てるようにしないと。

Posted by: 2tak | 2017.03.19 at 04:48 PM

 2takさん、こんばんは。

 そもそも札幌駅のホームの使いかたは贅沢で、効率的に使っていないというのがそもそもの始まりです。新幹線建設でその贅沢なホームの使いかたにメスを入れざるを得なくなったのです。

 特急はともかく、短距離の普通列車は札幌での乗降を済ませるとさっさと出てしまうというダイヤを組まざるを得ません。

Posted by: たべちゃん | 2017.03.19 at 08:07 PM

たべちゃん様。返信ありがとうございます。

>札幌駅の在来線ホームの使い方は贅沢
では、普通列車が発車するまでの間、乗客はどこで待てば良いのでしょうか?ホーム上は寒すぎてムリ、札幌駅構内に乗客が滞留するのは危険となると、ホーム上に列車を早着させて発車を待機し、その車内で待たせるのが暖かいし、ホーム全体を暖房で温めるよりも効率的ですから最も合理的なのです。(札幌駅の待合室は改札の外にも西と東に2箇所ありますが、現状でも冬季はほぼ空いていないです。これ以上構内に待機させるのは不可能に近いですね。)

もし利用客に対し、あの寒いホーム上で列車を待て、なんていったら、みんな地下鉄か自家用車に切り替え、JRを利用する客なんて間違いなくいなくなるでしょうね。(市営地下鉄の駅が地下にあるのは、地下は地上よりは暖房なしでも暖かいという、それなりの理由があるのです。)。まあ、そうなると普通列車の本数が削減でき、新幹線を発着させるスペースができるから良いのかもしれないですが。

Posted by: 2tak | 2017.03.19 at 09:27 PM

昨日,個人案として"桑園の西側で函館本線上りが札沼線を立体交差で乗り越す"と書きましたが"桑園の西側で函館本線下りが札沼線を立体交差で乗り越す"の間違いでした.これはお詫びして訂正します.
とはいえ札沼線も含めてスルー化するのが理想的なものの,札沼線以外がスルーになれば大丈夫でしょうから,エアポートは全列車を小樽行きにしたうえで,札幌止まりの千歳線普通も手稲行きにするだけで十分解決できそうですね...
あとは昨日にたようなことを書きましたが,スルー化で小樽からの快速や普通が増えるので,特急の回送は手稲の入庫線の立体交差化は必要ですよね...

快速エアポートを全て小樽行きにするには発寒か発寒中央あたりで追い越し設備を増強する必要はあるかもしれませんが...

Posted by: 84axgd86dm70 | 2017.03.19 at 09:37 PM

 2takさん、おはようございます。

 札幌近郊なら列車も多いので、心配されるような事態はさほどないでしょう。

 駅建設のコストが地下のほうが安いならともかく、JR北海道がホームをぜいたくに使いたいという理由で「地下案」を推進したいのなら、差額はJR北海道が支払わないといけないでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2017.03.20 at 07:38 AM

 84axgd86dm70さん、おはようございます。

* 札沼線以外がスルーになれば大丈夫でしょうから,

 私も札沼線以外をスルー運転すれば足りると考えています。

* 快速エアポートを全て小樽行きにするには

 そういう改良が低コストでできるのなら、札幌駅以外で設備を充実させたほうがいいのかもしれません。

 話は変わりますが、コメントもかなり増えてきましたので、今日の23:59で締め切りとさせていただきます。ご了承ください。

Posted by: たべちゃん | 2017.03.20 at 07:44 AM

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