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南阿蘇鉄道、2022年度に全線復旧か?

 2016年4月に起きた熊本地震で、南阿蘇鉄道は一部の区間を除いて今なお運休したままです。大きな被害を受け、全線復旧には65~70億円を要すると言われています。年間の売上高が1億円と規模の小さい第三セクター鉄道には厳しい数字です。

 ところがこの南阿蘇鉄道、2022年度に全線復旧する見込みです。特例をつくり、国がほとんど、97.5%を負担することになったからです。どうして国がこんなにも負担をするのでしょうか?

 もともと、鉄道の災害復旧では、経営が苦しい、赤字の会社を対象に、鉄道会社が50%を負担すれば、国と地方自治体が25%ずつ補助する制度があります。しかしこんな制度では、復旧には程遠いです。半額を負担してくれるとはいえ、南阿蘇鉄道も30年以上の売り上げを復旧につぎ込まないといけないからです。

 そこで特例をつくり、鉄道会社の負担をゼロにしたうえで(その代わり、鉄道施設を自治体の保有に移すなどの対応が必要となります)、国と地方自治体が50%ずつ負担するという支援制度をつくりました。しかし今度は、地元自治体が負担に耐えられません。そこで国が95%を交付税としてカバーする、補助災害復旧事業債の活用を地方自治体に認めることにしました。つまり、実質的には国が97.5%を負担し、地元自治体の負担はたったの2.5%、1.6億円程度で済むようになったのです。地元自治体分は熊本県、南阿蘇村、高森町などが負担します。結局、三陸鉄道に準じた方法で、ほぼ国のお金で利用者の少ないローカル鉄道を復旧させることになりました。特急の通る幹線鉄道ならともかく、利用者の少ないローカル鉄道を復旧させるのは地元の仕事でしょう。復旧することはともかく、国頼りというのはあまり喜ばしいことではありません。

 今後の運行再開予定は、当初より遅れて2018年度中に長陽-中松間の再開を行うようです。立野-長陽間は橋の架け替えも必要となり、2022年度の予定です。
(参考:西日本新聞ホームページ https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/335097/)

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Comments

>復旧することはともかく、国頼りというのはあまり
>喜ばしいことではありません

そうかなぁ。
自然災害の現状復旧くらい国が面倒みてやれよ、公共交通機関なんだから……と個人的にはかなり前から思ってたが……(ワタシの払った税金、みんなそっちに回して貰っていい)

Posted by: 通りすがり | 2017.06.26 at 05:39 PM

 通りすがりさん、こんばんは。

* 公共交通機関なんだから……と個人的には

 都市間輸送や通勤輸送があるのならともかく、そういう需要がないところに多額の費用をかける必要はないでしょう。

 かわいそうかもしれませんが、ある程度のボリュームがあってこその公共交通機関です。

Posted by: たべちゃん | 2017.06.26 at 11:24 PM

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