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JR北海道も上下分離にこだわらず

 需要の少ないローカル線を維持する方法のひとつとしてあるのが、上下分離。コストのかかるインフラの維持は地元自治体の負担で行い、鉄道事業者は運営のみに専念します。JR北海道では、宗谷線名寄以北や根室線釧路以東など、バス転換対象路線ほど需要が少ないわけではないのですが、単独では維持することが困難な7路線8区間で上下分離をすることを考えています。

 ところが、赤字路線を多数抱えるJR北海道に対して、地元北海道は上下分離には否定的です。財政負担が大きいからです。車両更新などの支援は第三セクターの北海道高速鉄道開発を使うなどの方法で支援しますが、基本的にはJR北海道の自助努力で赤字を圧縮することを求めています。このような今なお危機感のない北海道の消極的な姿勢は徹底しています。このため、JR北海道もこれまで主張してきた上下分離にこだわらず、柔軟な姿勢で対応するとしています。

 一見すると北海道にとってはありがたい話でしょう。お金を出さなくても済みますから。しかし、地元自治体が非協力的ならば、JR北海道がとる行動は、廃止を含めたさらなるサービスの低下です。この行動を誰も非難することはできません。確かに、上下分離の対象路線には、宗谷線や根室線のように、国境に近いところを走り、単純に経済的事情だけでは廃止しないほうが望ましいと考えられるところもあります。そういう路線に対しては国費を投入する必要性もあるでしょう。しかし、地元の人か鉄道ファンぐらいしか利用しない普通列車まで、国のお金で維持する必要はありません。石勝線みたいに、列車は特急のみ、駅も特急停車駅のみで十分です。線路を維持できれば十分ですから。貨物列車が走るところでは、普通列車を廃止して、事実上の貨物線にしてもよいのです。

 そして、JR北海道の経営問題で一番リーダーシップをとる必要があるのは、北海道自体です。人の財布を当てにして、自らの懐を傷めない限り、やる気がないと認識されても仕方がありません。もしやる気がないのなら、JR北海道に撤退の自由を与えないといけません。
(参考:北海道新聞ホームぺージ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/154060、https://www.hokkaido-np.co.jp/article/157513)

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