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石勝線新夕張-夕張間は2019年4月1日廃止

 夕張市とJR北海道は2016年8月から、石勝線新夕張-夕張間の廃止に向けて協議を行いましたが、このたび、最終的な合意に至りました。

 鉄道の廃止日は2019年4月1日。前日の3月31日が鉄道の最終運行日となります。そのほかの合意事項としては、(1)JR北海道は、鉄道廃止後の夕張市での持続可能な交通体系の維持のため、7.5億円を拠出する(この7.5億円で車両購入の初期投資や運行補助を行います。20年維持できる金額です) (2)JR北海道は、夕張市が南清水沢地区に整備を進めている拠点複合施設に必要となる用地を譲渡する があります。夕張市とJR北海道は、鉄道が廃止になってからも、今後も将来にわたる持続可能な交通体系の確立に向けて、引き続きともに取り組みます。

 石勝線新夕張-夕張間の現状について簡単に触れておきましょう。2016年度の輸送密度は80人(台風10号の影響を除くため、9~12月を除いた数字です)、1975年度の2318人、1987年度の1129人と比べると激減しています。かつては石炭の輸送でにぎわっていましたが、その石炭産業の衰退と自動車の普及等により、鉄道に対する需要が大幅に減少したのです。2016年度の収支は収入が10百万円であるのに対して、費用は176百万円、166百万円の赤字です。しかも鉄道が開業してから100年が経つため、施設が老朽化しています。土木構造物の抜本対策には700百万円かかります。

 次は廃止後の姿について説明します。現在は普通列車が5往復するだけですが、廃止すると代わりに路線バスが10往復程度します。路線バスは新夕張(駅前広場を改修し、2017年10月1日からバスの乗り入れができるようになりました)-複合拠点施設(先ほど述べた、2019年度オープン予定のものです)-夕鉄本社ターミナル(札幌への都市間バスが発着します)-夕張駅付近-夕張市石炭博物館(今後、乗り入れを検討)間を走ります。

(追記)
 新夕張と夕張市石炭博物館を結ぶ代替バスは途中、約20か所のバス停に停まり、1日10往復します。現状の石勝線の倍の本数です。

 しかし、バスになった場合、運賃が上がります。鉄道だと新夕張-夕張間は360円ですが、バスだと750円します。そこで代替バスを運行する夕張バスは、運賃が倍以上になる区間について特別割引回数券を発売し、値上がり幅を抑えます。
(参考:JR北海道ホームぺージ https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2018/180323-1.pdf、日刊工業新聞ホームぺージ https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00467031、朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/CMTW1901250100004.html)

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