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関西でICカードを普及させるには

 関西交通経済研究センターという公益財団法人があります。運輸交通や観光がテーマの公益財団法人です。この公益財団法人が、35歳未満の研究者や行政担当者らを対象に、懸賞論文を募集していました。

 11点の応募の中から、外部委員による審査の結果、優秀賞に選ばれたのは、関大社会安全学部の学生グループが書いたもの。関西圏は首都圏に比べてなぜ交通系ICカードの普及が進まないのか、というものです。ICカードが普及すれば、事業者にとっては自動改札機の保守費用が下がり、利用者にとってはスムーズに改札を通過することができるというメリットがあります。切符売り場(自動券売機)を縮小できるので、そこに売店を置いて稼ぐこともできます。このように、ICカードの普及はお互いに利益をもたらし、積極的に進めたいところですが、その普及率は首都圏が約9割なのに対して、関西圏は5~7割。なぜこんなに差があるのか、ということを論じています。

 学生たちは、関西圏でICカードの普及が進まない理由として、首都圏に比べて複数の鉄道事業者の路線を利用できる定期券が少ないため、どうしても複数のICカードが必要なことに加えて、割引率の高い切符が定着していることを理由に挙げています。ICカードを使うメリットが小さいのです。定期券の話は初めて聞きましたが、割引率の高い切符の存在(そういう意味では、「昼間特割きっぷ」の廃止は評価できます)やICカードの割引がほとんどないことは、ICカードの普及が進まない理由と言えます。金券ショップや駅近くの自販機で安い切符を買うことができるのなら、どうしてもそちらに行きますし、「PiTaPa」はクレジットカードをつくらせる割には、割引はあまりありません。回数券程度の1割引きぐらいは要るでしょう。

 また、「PiTaPa」の場合、電子マネーとして使える店舗が「ICOCA」などほかのICカードに比べて少ないのです。特殊なカードであるが故の欠点です。割引率の高い大阪市営地下鉄などに乗る機会が少ないのならば、「PiTaPa」をつくるメリットはあまりありません。
(参考:産経WEST http://www.sankei.com/west/news/180308/wst1803080034-n1.html)

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Comments

大阪市営地下鉄でも他社との連絡定期の
発行が来月からとかなり遅れてスタートなんですよね
確かにPiTaPa割引の方が便利だけど間違えてタッチしたら
取り消してもらうのも手間がかかるし
気がつかないとチャージから差し引かれて
損をするから持たない人も多いでしょうね

根本的にJRと阪急の仲が悪すぎのが原因かも
昼特切符とか自社の並行してる区間に
格安の値段で出されたら良くなるわけないのですけど

Posted by: フリーダム | 2018.03.17 at 10:31 AM

 フリーダムさん、こんにちは。

* 根本的にJRと阪急の仲が悪すぎのが原因かも

 確かにこれは言えます。大手私鉄の中でも、JR西日本と良好な関係を保っているところもあるだけに。

Posted by: たべちゃん | 2018.03.17 at 02:43 PM

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