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ホームドアを設置すると輸送力が減る

 ホームでの転落事故を防ぐにはホームドアを設置するのが有効とされています。同じ車両ばかりが走る地下鉄は、比較的ホームドアを導入しやすく、Osaka Metroの前身の大阪市営地下鉄の時代から導入を進めてきました。全133駅のうち54駅に設置しました。

 ところが、東京メトロみたいにすべての駅にホームドアを設置するのか、と言えばそうではありません。一時は河井社長が全駅に3年以内にホームドアを設置することを明言しましたが、すぐにトーンダウンしてしまいました。どうしてなのでしょうか?

 ホームドアを設置するにはひと駅当たり数億~十数億円もの費用がかかります。しかし、これが問題となっているのではありません。一番の問題は、ホームドアを設置すると輸送力が減ってしまうのです。

 Osaka Metroの看板路線は何といっても御堂筋線。1日に116万人が利用します。利用者が多い分だけ、どうしても事故も起こりやすくなります。2015年に、御堂筋線の駅のうち、特に転落事故の多い心斎橋と天王寺にホームドアを設置しました。ホームドアを設置したら、ドアの開閉や安全確認に時間がかかってしまいます。これまで平日8時ごろの御堂筋線は、最短2分間隔で走らせていましたが、それを維持することができず、2分15秒間隔に広げざるを得ませんでした。心斎橋に発着する上りの運転本数は29本から25本に減り、梅田-淀屋橋間の混雑率は142%から150%に上がりました。

 ホームドアの設置で混雑率が上がるのは、需要の大きい御堂筋線ならではの話でしょうが、そういう混雑する路線だからこそホームドアの設置が求められます。難しい話です。
(参考:朝日新聞ホームぺージ https://www.asahi.com/articles/ASL4N5T8KL4NPTIL01K.html)

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Comments

記事の作成お疲れ様です。
大阪メトロの「輸送力が下がる」というのは、確かに御堂筋線に限定したことだと思いますが、運転本数、混雑度が同じくらいの東京メトロ丸ノ内線、名古屋市営地下鉄東山線には既にホームドア設置済みなので、結局はホームドアと電車の連動装置などにかかる費用の問題なのではないかと疑ってしまいます。
たべちゃんさんはどう思われますか?

Posted by: やま | 2018.05.09 at 08:01 PM

 やまさん、こんばんは。

* 大阪メトロの「輸送力が下がる」というのは、

 ホームドアを設置すると、各駅の停車時間が伸び、それがために列車の間隔が開くことがあります。

 今回話題になったのは御堂筋線の事例で、東京や名古屋の事例は取り上げられていません。そちらはどうなったのでしょうか? ホームドアを導入しても問題がないのなら、それを参考にすればよいでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2018.05.09 at 10:08 PM

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