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南阿蘇鉄道、観光客の利用はあるが地元客は少ない

 南阿蘇鉄道は熊本地震で被災し、一部区間のみの運行に留まっています。今現在運行しているのは、中松-高森間のみです。2016年7月に部分復旧して、2年が過ぎました。JRなどほかの鉄道とつながっていない、先っぽだけの部分復旧で、どれだけの利用があるのでしょうか?

 意外にも、観光での利用は順調なようです。7月の時点での話ですが、観光トロッコ列車の予約状況は前年並みのようです。道路網の復旧がある程度進んで、団体客の利用も増えているようです。2017年度の実績ですが、トロッコ列車の走る8~11月の輸送人員は、2016年の実績より3~5割増えました。ただ、トロッコ列車が走らなくなる12~2月は前年に比べて3~5割も落ち込みました。2016年度は人気漫画「ONE PIECE」のラッピング列車が走っていましたが、2017年度はそれがなく、反動で観光客が減ってしまったのです。

 結局は、観光客頼みの経営になってしまい、地元客の利用が低迷したままとなっているのです。2016年度は義援金収入もありましたが、2017年度は1/4に減ってしまい、これから増える見込みはありません。これからも赤字経営は続きます。これまでも赤字の補填に使われた基金(2018年3月時点で約1.6億円)も、全面復旧の2022年度までには使い切ってしまうとみられています。沿線自治体でお金を拠出して賄うという方法もありますが、自治体によって考えかたに差があるようです。

 南阿蘇鉄道の輸送密度は500人程度。どうしても鉄道が必要なレベルではありません。地元自治体が赤字覚悟で鉄道を維持するならともかく、資金拠出の合意が得られない場合は、廃線のほか、観光鉄道としてそれなりの料金を取るという選択肢を考えないといけないかもしれません。
(参考:熊本日日新聞ホームぺージ https://this.kiji.is/395787989307229281?c=92619697908483575)

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