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JRや大手私鉄に押し付けては、ローカル線の維持は無理

 9月28日のことですが、浜田市議会はローカル線の維持、存続を求める意見書案を全会一致で可決しました。鉄道事業法を改正し、路線の廃止に当たっては地元自治体の同意を求める条文を追加することを求めています(かつてはJRが路線を廃止するには国の許可が必要でしたが、2000年の規制緩和で届け出制に変わりました)。ローカル線を廃止するということは、移動手段が奪われるということであり、地方の過疎化が一層進行するということになります。鉄道は国民の共有財産であり、それを廃止するためには地元の同意がないといけないというのです。

 浜田市の近くには3月末で運行を終えた三江線が走っていました。ほかにも中国山地には廃止のうわさがあるローカル線がいくつかあります。二度とこういうことのないように、という思いがあるのでしょうが、果たして三江線は今まで利用されてきたのでしょうか? 数字は冷酷です。三江線の2017年度の輸送密度は163人でしたが、これは廃止を惜しむファンで押し上げた数字で、実態を示すものではありません。廃止が決まる前の2014年度は50人しかいなかったのですから。

 三江線の運営を第三セクターなどのかたちで自分たちが責任を持つのなら、それはそれでよいのでしょう。しかし、三江線はJR西日本の路線だったのです。どんなに大赤字を出していても、地元は責任を取る必要はなかったのです。そういう気楽な立場で、ローカル線の維持だけを求めるのはアンフェアでしょう。無理な話です。
(参考:朝日新聞ホームぺージ https://www.asahi.com/articles/ASL9X555TL9XPTIB00D.html、JR西日本ホームぺージ http://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2018_08.pdf)

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Comments

浜田市にとっての「二度とこういうこと」は山陰本線の一部廃止だったりして。極論として、出雲市以西が廃止になる可能性も皆無とはいえないなので。

Posted by: 日置りん | 2018.10.08 at 01:07 PM

 日置りんさん、こんにちは。

* 浜田市にとっての「二度とこういうこと」は山陰本線の

 高速化がなされ、特急が何往復もある出雲市-益田間(2017年度の輸送密度は1292人)はまだ大丈夫でしょう。高速道路の整備を踏まえたさらなる高速化が求められるところですが。

 ただ、山陰線でも益田-小串間(輸送密度は長門市以東が296人、長門市以西と仙崎支線が362人)は怪しいところですが。

Posted by: たべちゃん | 2018.10.08 at 04:16 PM

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