立山ケーブルカー、ロープウェーに置き換えか?
アルペンルートを富山側から入る場合、最初に乗るのはケーブルカー。しかし、それが変わるかもしれません。というのも、立山駅と美女平とを結ぶ立山ケーブルカーをロープウェーに置き換えるという話があるからです。
ロープウェーは2つのルートが考えられています。ひとつは称名滝と大観台とを結ぶルート。ロープウェーの搬器(箱形)の整備費は55億円、搬器を360度の景観を楽しむことができる回転式(搬器そのものがぐるぐると回ります)にした場合は65億円になります。そのほか、称名滝、大観台両駅の新設にそれぞれ10億円、25億円、立山駅と称名台駅との間を走らせるバスなどの費用が10~15億円かかるようです。この案のメリットは、今まで行きにくかった称名滝を見ることができると言うこと。ただ、ロープウェーのつくるところが中部山岳国立公園内であるため、環境への配慮が必要となります。そのため、称名台駅の位置を当初の案の滝近くから、開発規制の緩い称名平駐車場付近に移動させています。
もうひとつの案は、現在のケーブルカーに沿ってロープウェーをつくる案。駅は現在の立山駅、美女平駅を活用するため、改修費は12億円と抑えられます。ただ、ルートの都合上、称名滝を見ることができないのは現状と変わりません。ロープウェーの整備費は45億円です(搬器は箱形としています)。
称名滝-大観台、立山駅-美女平どちらのルートをとった場合でも、片道での1時間あたりの輸送量は1400人と、ケーブルカーの720人からほぼ倍増します。ケーブルカーは営業開始から60年以上が過ぎ、老朽化しています。ケーブルカーを更新した場合でもレールや車両の交換に65億円がかかるので、ロープウェーに置き換える案は優れています。バリアフリーにも対応でき、ケーブルカーを運営する立山黒部貫光も前向きです。
(参考:Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181203-00116919-kitanihon-l16&pos=5)
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