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本当に地元自治体は財政支援なしに鉄道を復旧させることができると思っているのか?

 2017年の福岡・大分豪雨で被災した日田彦山線。今なお一部区間で不通となっています。13日のことですが、その問題について、沿線の日田市、添田町、東峰村の首長が意見交換をしました。3市町村は、JR九州に対して鉄道で復旧させることと、それに加えてJR九州が求めている年間1.6億円の財政支援をしないことで意見がまとまりました。

 日田彦山線の運休区間は、バスで足りる程度の需要しかなく、赤字を垂れ流している区間です。このような区間でも、本当に地元自治体は財政支援なしに鉄道を復旧させることができると思っているのでしょうか? ある程度国や地元自治体が負担してくれるとはいえ、鉄道を復旧させるためにはJR九州もお金を出さないといけません。しかも、復旧させたら儲かるのではなく、赤字を垂れ流します。JR九州が復旧に否定的な態度を取るのを誰も非難することはできません。日田市は日田彦山線が北九州との間を結んでいることを理由に、鉄道を復旧させるべきだ、としていますが、今時日田彦山線で北九州まで行く人はどれぐらいいるのでしょうか?

 このままだとどうなるのでしょうか? 話がまとまらない限り、復旧工事に取りかかるはずもなく、バスによる代行運転が続くだけです。JR九州にとっては鉄道を復旧させるよりもバスを走らせたほうが赤字が少なく、バスの代行運転が続くことは悪いことではないのです。バスなら地元自治体からお金がもらえなくても、鉄道時代より赤字が減るので、自力でやっていけるのです。

 バスで運ぶことができるレベルの鉄道にお金を出すのは、無駄以外の何者でもありません。名誉ある撤退を望むのみです。
(参考:大分合同新聞ホームページ oita-press.co.jp/1010000000/2019/08/14/JD0058376332)

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Comments

自治体の本気が伝わってこないように感じます。

本当に鉄路で復活させたいのなら自治体はJR九州と金銭面での数値に対する交渉をすべきです。JR九州が年間一定額の負担を求めているのならその基準となる売り上げ数値に対し乗客を呼び込む努力をし、達成した売り上げによって補助金を増減させれば良いと思います。きちんとした年度毎の目標数値の取り決めをすれば良いのです。第3セクターで請け負う位の覚悟をもってJR九州と交渉の場に臨むべきでしょう。(只見線上下分離を受け入れた福島県のように。)そうすれば観光の振興案でも具体的な案が出てくるはずです。地元利用だけではもちません。都市部の人が来たくなるような観光鉄道に変えるくらいの気迫が必要だと思います。

それは補助金を出さずに済むBRT等他の形になったとしても一緒です。

JR九州も民間企業です。わざわざ赤字を抱えたくはないのはよく分かります。ただし経営安定化基金を国に返さなかった以上は地域の交通を維持する義務はあります。代行バスを走らせ続ける事が本当に良い事なのか考える必要があると思います。

不便な代行バスが走り続ける状態が続くだけでは地域は衰退してしまします。復旧の形がどうであっても(鉄路のみでなくBRT案、バス転換案であっても)地域の人の利用だけでは苦しい状態が続いてしまします。観光資源を発掘し、都市部、近隣の市町村住民(福岡、北九州、久留米、日田)の人に休日だけでも利用してもらえるような魅力的な路線・地域に変えるべき時が来ていると思います。これに関しては自治体とJR九州は対立ではなく協力して考える事が求められます。

Posted by: リリィ | 2019.08.29 11:46 PM

 リリィさん、こんばんは。

* 本当に鉄路で復活させたいのなら

 確かにその通りで、鉄道でないとやっていけないレベルの需要がないのに、鉄道で維持することをJR九州に押しつけてはいけません。

* ただし経営安定化基金を国に返さなかった以上は地域の交通を維持する義務はあります。

 地域の交通を維持する義務はあるかもしれませんが、あまりにも需要が少ないところでは、鉄道にこだわる必要も義理もありません。鉄道で維持するには、日田彦山線の利用者は一桁少ないのです。

Posted by: たべちゃん | 2019.08.30 09:33 PM

鉄道で復旧させたいのなら自治体の支援は必要だと思います。民間企業の自助努力だけではどうしても出来ない所があります。JRは経営努力をしています。その努力に応じた支援は必要です。本気で地域住民や観光客の足を守りたいのならそういう結論になるでしょう。

自治体の負担は決して小さいものではありません。だから頑張っている自治体に対しては国の支援があっても良いと思います。(過去の国鉄と違い、JRは経営努力をしていますので間接的に支援する価値はあると思います。)

「地方創生」はそこにあると思います。

地域住民だけでは鉄道維持が難しい。だったらいかに地域外の人に鉄道を利用してもらうのか、自分の地域の魅力をどうアピールするのか、どうすれば復旧後の鉄路を活かせるのか、それを真剣に考え、活動することが沿線自治体には求められていると思います。

Posted by: ゆめ | 2019.09.29 09:43 AM

 ゆめさん、こんにちは。

* 鉄道で復旧させたいのなら自治体の支援は必要だと思います。

 それはその通りで、自治体はお金を出さないといけないでしょう。

* だから頑張っている自治体に対しては国の支援があっても良いと思います。

 ただ物事には限界があります。国の支援を求めるなら、ある程度の需要があることを証明しないといけません。日田彦山線の水準では厳しいです。

Posted by: たべちゃん | 2019.09.29 01:29 PM

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