航空会社の考える、東京での空港アクセス

 羽田を目指して、いくつかの空港アクセス鉄道の話がありますが、肝心の航空会社にとって欲しいのはどの鉄道でしょうか? 面白い記事を見つけました。

 「鉄道ジャーナル」が聞いた航空会社はANAです。そのANAが整備を望んでいるのは、実は蒲蒲線。羽田の利用者は東京でも23区西部に多いのですが、その西部からのアクセスがあまり良くないのです。蒲蒲線はその23区西部からのアクセスを改善する効果があるのです。反対に、羽田と成田とを結ぶ都心直結線の評価は高くないようです。現在、羽田と成田を乗り継ぐ場合、その乗り継ぎ時間は180分とされています。航空会社はこの問題に対して、スピードアップを図るのではなく、できるだけ空港の移動を伴う乗り継ぎを減らそうとしています。すなわち、羽田で乗り継ぎを完結させようとしているのです。羽田で乗り継ぎができたら、都心直結線をつくって両空港の間をスピードアップさせる必要はありません。

 このほか、鉄道が24時間化されていないことに対する不満もあります。せっかく空港が24時間化したのに、鉄道が24時間化されていないので、24時間空港のメリットを活かすことができません。深夜1~5時の羽田発着はほとんどないのが現状です。

 とは言っても、羽田はトランジットが目的の空港ではなく、日本一の大都市、東京に向かうための空港です。そう考えたら、深夜を避けて発着するのは自然なことです。また、モノレールや京急が24時間運転するだけでは目的地にたどり着くことができません。東京中の電車が24時間運転しなくてはなりません。深夜は保線もありますから、24時間運転は期待できません。せいぜい、リムジンバスを深夜にも一定間隔で走らせる程度で十分でしょう。
(参考:「鉄道ジャーナル」2017年7月号 鉄道ジャーナル社)

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航空機と新幹線がコードシェア

 日本の常識では、原則的に、航空機の切符と鉄道の切符は別物です(ロサンゼルスから京都に行く、「JAL&はるか」というものもありますが)。しかし、ヨーロッパなどでは航空機と鉄道が共同運航(コードシェア)しているところもあります。短距離だと、航空機を運航する代わりに、鉄道で代行輸送を行うこともあるのです。そうなると、航空券タイプの切符で鉄道に乗ることになります。

 2017年4月のことですが、平子ANA社長は、新幹線との共同運航もできないことはない、という趣旨の発言を行っています。需要の多い路線ならともかく、少ない路線なら新幹線を航空機の代替とするというアイデアもあってもよいかもしれません。
(参考:「鉄道ジャーナル」2017年7月号 鉄道ジャーナル社)

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旭川-新千歳空港間にバス

 かつて旭川と新千歳空港の間には直通列車が走っていましたが、2016年の春に廃止され、札幌での乗り換えが必須となりました。新千歳空港付近の線路を付け替えても、旭川へは直通できません。

 そうなるとバスの出番です。旭川電気軌道と北都交通は、4月25日から旭川-新千歳空港間にリムジンバス、「たいせつライナー」を走らせます。1日4往復します。道央道を経由し、旭川駅前-新千歳空港間の所要時間は2時間45分、運賃は片道3500円、往復6000円です。

 旭川にも空港はありますが、新千歳のほうが充実しています。直通するところを武器に、大きな荷物がある観光客、高齢者の需要を取り込み、訪日外国人には旭川に来てもらいたいようです。
(参考:旭川電気軌道ホームページ http://www.asahikawa-denkikidou.jp/taisetsu-linerbus_fasahikawa_s.pdf、日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29374830T10C18A4L41000/)

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中部空港-京都間にバス

 名阪近鉄バスは2月9日から、中部空港と京都とを結ぶリムジンバス、セントレア京都線の運行を開始しました。新名神などを経由し、中部空港と京都駅八条口の間を1日2往復、2時間40分で結びます。42人乗り、トイレ付きの大型バスを使用し、運賃は片道4000円です。中部空港行きのみ予約を受け付け(電話やインターネットで受け付けます)、京都駅行きのほうは予約を受け付けません。中部空港のバス乗り場にある券売機もしくはバス車内で発売するだけです。

 また、中部空港と京都を結ぶバスは前述の直行便のほか、四日市で乗り換えるパターンもあります。名阪近鉄バスの親会社、三重交通のバスを使うもので、近鉄四日市で乗り換えます。1本目のバスが遅れたら、手前の同じ四日市市内にある生桑車庫で乗り換えます。運賃は直行便よりも安い3000円です。

 これまでなかった中部空港と京都とを結ぶリムジンバスを運行する名阪近鉄バスによれば、観光で日本を訪れる外国人の利用を見込んでいるとのことですが、京都なら関空のほうが近いです。成田のように世界各地から便があるならともかく、中部空港にそれほど便があるわけではありません。そのあたりの設定意図はよくわからないですが(増便の計画もあるということは、勝算があるということでしょうか?)、それなりに利用されているのでしょうか?
(参考:名阪近鉄バスホームぺージ http://www.mkb.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/02/sentoreakyoto-press2018.2.2.pdf、http://www.mkb.co.jp/centrair_kyoto/、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20171026/k00/00m/020/048000c)

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利用者が少なければ運休にできる

 航空便というものはたとえ旅客が一人もいなくても飛ばさないといけないものですが、国交省は一定の条件の下で運休できる制度をつくりました。経済減便というもので、航空会社は予約状況に応じて運休させることができますが、利用者は予約していた便に乗ることができなくなります。

 それでは、一定の条件とはどういうものでしょうか? それは、(1)運休する便が発着する前後3時間以内に、同じ空港を発着する自社便がある(ということは、それなりに運行本数がある路線に限られます) (2)運航予定日の7日前までに、航空会社が国交省に運休を届け出、予約客に連絡して払い戻しやほかの便への振り替え手続きを行う (3)インターネットの予約画面などで、予約しようとする客に運休になる可能性を伝えること などです。

 経済減便は海外では既にある制度ですが、国内ではこれまで制度化されていませんでした。予定が狂うのは困りものですが、低需要路線を維持したり、新規需要の掘り起こしが可能になったりするというメリットがあります。ただ、予約が入ったものを運休させるのですから、それなりのペナルティーはいるでしょう。直前なら航空運賃も上がりますから。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/economy/20180414-OYT1T50164.html、Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180407-00000001-awire-bus_all)

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川崎市、羽田空港との間に連節バスを検討か?

 羽田空港とその対岸の川崎市川崎区殿町地区(研究機関が集まっているようです)を橋で結ぶ、羽田連絡道路が建設されています。2020年度に供用を開始する予定です。

 2017年12月の川崎市議会で出た話ですが、この羽田連絡道路を使って、羽田空港と川崎市臨海部を結ぶ連節バスを走らせる構想があるようです(現在、羽田空港と川崎駅とを結ぶバスはありますが、臨海部はありません)。すでに川崎市は新路線の開設について関係者と話し合っていて、連節バスの導入についても交通事業者(川崎鶴見臨港バス?)と協議したいという意向があるようです。
(参考:カナロコ http://www.kanaloco.jp/article/296244)

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あいの風とやま鉄道等、「青い空富山・五箇山1日フリーきっぷ」発売&白川郷ライトアップに臨時バス

 あいの風とやま鉄道等は、北陸新幹線の開業によって利用が低迷している富山空港の利用促進と世界遺産の五箇山までの公共交通機関による観光促進を図る目的で、2017年12月1日から2018年3月31日までの間、フリーきっぷを発売しています。

 それは、「青い空富山・五箇山1日フリーきっぷ」、あいの風とやま鉄道富山-高岡間、加越能バスの「世界遺産バス」の高岡駅・新高岡駅-ささら館前間が1日乗り放題で、富山地方鉄道のバス(富山空港線、富山駅-富山空港前間)が片道1回限り利用できるもので、1日限り有効です。五箇山での一部観光施設が割引になる特典もついています。利用できる期間も2017年12月1日から2018年3月31日までで、値段は大人は3600円、子供は1800円です。あいの風とやま鉄道富山駅、富山地方鉄道富山地鉄乗車券センター(電鉄富山駅構内)、富山地鉄サービス富山きときと空港内ANAカウンターで購入できます。

 ただこのきっぷ、あいの風とやま鉄道で購入した場合は富山空港線で降りたときに回収しますので、あいの風とやま鉄道で購入したときは注意が必要です。また、加越能バスで「世界遺産バス」の高岡駅・新高岡駅-ささら館前間が利用できる「五箇山フリーきっぷ」が大人2500円で発売していることを考えると、このきっぷは富山空港に行かない限り元が取れないのです。富山空港を利用させるのがこのきっぷの目的と言えばそうですが、あまりお得感は感じられないです。

 話は変わりまして、「世界遺産バス」は白川郷まで行きます。その「世界遺産バス」についての話を書きます。真冬、雪に覆われる白川郷はライトアップされます。ライトアップされるのは、当然夜。ところは、「世界遺産バス」の最終は16:00発で、ライトアップを見てからでは間に合いません。

 そこで、ライトアップがなされる1月21日、28日、2月4日、12日に運行されるのが臨時増発便。高岡駅前15:00発白川郷17:10着と、白川郷19:40発高岡駅前21:50着です(往復ともに新高岡駅、城端駅前にも停車)。運賃は通常と同じ1800円、現金のほか、「世界遺産バス」用の各種フリーきっぷも利用できます。

 ただし、この臨時増発便は事前予約が必要です。ところが、前後の便に乗ることができる行きはともかく、ほかに選択の余地がない帰りは、2月12日を除いてすでに満席となっています(1月5日現在)。
(参考:あいの風とやま鉄道ホームぺージ http://ainokaze.co.jp/ticket/plan#s01、加越能バスホームぺージ http://www.kaetsunou.co.jp/company/sekaiisan/、http://www.kaetsunou.co.jp/4630/)

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新神戸-神戸空港間にBRT

 神戸空港にBRTを導入するという話は以前からあります。2017年7月に三宮と神戸空港との間で社会実験というかたちで行いましたが(この社会実験は好評で、2018年度には専用車線や優先信号も取り入れて、レベルアップした実験を行うようです)、どうやら少し離れたところで導入するようです。

 その区間は新神戸-神戸空港間。約8キロ離れたこの区間を移動するには、市営地下鉄とポートライナーを乗り継ぐ必要があります。約30分かかり、朝夕は通勤客などで混雑するため、大きな荷物を持った空港利用者は利用しにくいようです。そこでBRTを走らせ、最短15分で結ぶようです。ポートライナーが走るところよりも東にある港島トンネルを経由します。その港島トンネルから空港までの約5キロは大部分が片側4車線の幅の広い道路で、1車線をBRT専用にする余裕があるようです。当然ながら信号の制御も行い、素早く空港に着くようです。

 このBRTの運行によって、新幹線を使って中国地方などからでも利用しやすくなるようです。神戸市は早ければ3年後にも実現をさせたい考えです。

(追記)
 2018年4月1日から新神戸、三宮-神戸空港間にノンストップのバスが走ることになりました。4.5往復し、運賃は330円です(ICカードも利用できます)。神姫バスの観光バスタイプの車両を使うので、座っていくことができます。

 なお、同じ4月1日からは、神戸-神戸空港間にも路線バスが走ります(途中、いくつかの停留所に停まります)。こちらも4.5往復し、神戸-神戸空港間の運賃は330円です(ICカードも利用できます)。
(参考:産経WEST http://www.sankei.com/west/news/171119/wst1711190013-n1.html、神戸市ホームぺージ http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2018/03/20180322161301.html)

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熊本空港への鉄道構想

 熊本の空の玄関、熊本空港。今は鉄道が走っていませんが、以前から空港への鉄道建設計画があります。2004年度から豊肥線三里木で分岐して、県民総合運動公園を経由して熊本空港に至るルートの整備を検討していましたが、初期投資の自治体負担が224億円以上もかかり、採算をとることができるほどの利用者がいないことがわかったので、2007年度に断念しました。現在の熊本空港への公共交通機関はバスで、熊本駅からは1時間ほどかかり、空港への道路はラッシュ時を中心に渋滞が激しいです。

 ところがこの鉄道構想、再び出ているのです。沿線人口が増え(豊肥線沿線の菊陽町や大津町の人口が増えています)、空港が民営化されるので(国交省は2020年度に空港の民営化を行う予定です)、空港への鉄道の需要も増えると見込んでいるのです。全国的な傾向である、訪日観光客の増加も再検討をする要因です。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/economy/20171203-OYT1T50045.html)

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伊丹に降車専用レーン

 関空と伊丹を運営する関西エアポートは、11月20日から、伊丹空港に一般車降車レーンを設置しました。

 伊丹空港にももちろん駐車場はあります。30分まで無料なのですが、慢性的な混雑が続いています。降車なら短時間で済み、わざわざ駐車場に入るほどではありません。そこで設置されたのが、降車専用レーンなのです。

 この降車専用レーンは、大阪モノレールの駅付近に、南北2か所設置されるものです。周辺施設からの送客や車両の回送などの営業目的ではない、全長6メートル未満の普通車のみが利用できます。それぞれ6台が入ることができ、5分までは無料なのですが、5分を過ぎると有料になります。5分を超え10分までが400円、そこから5分ごとに200円増えます。クレジットカードや電子マネーでも支払うことができます。
(参考:伊丹空港ホームぺージ https://www.osaka-airport.co.jp/notices/1008、Aviation Wire http://www.aviationwire.jp/archives/134326)

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