札幌新球場構想続報

 プロ野球日本ハムが札幌市内かその近郊に新球場を建設し、本拠地を札幌ドームから移転させるという話は以前にも書きましたが、その続報です。どうやら、札幌市は日本ハムに札幌ドームから出ていかないでほしい、と考えているからです。

 札幌市の考えがトーンダウンしたのは、もし日本ハムが新球場をつくって札幌ドームから出ていった場合、札幌ドームと新球場が集客を争いながら収益を上げていくのは難しいと考えているため。秋元札幌市長も8日の記者会見で、日本ハムの札幌ドーム残留を望んでいることを明らかにしました。日本ハムの試合だけでは新球場の採算が取れず、野球以外のイベントを新球場と札幌ドームで取り合うと考えているからです。

 日本ハムは、札幌ドームの使用料が年間約13億円と高く、観客席の傾斜がきついという設備面からも不満を抱えています。日本ハムは札幌ドームから出ていきたいのですが、親会社が新球場建設に多額の費用がいることから慎重になっているのです。札幌市は新球場をつくるなら全額を日本ハム側に負担させたいとして、札幌市で負担することは考えていません。

 ある意味落ち着くところなのかもしれません。日本ハムが札幌ドームにとどまり、札幌市は日本ハムの要望を容れ、使用料の減額や球場の改良に努めるのがいい落としどころなのでしょう。

(追記)
 一時は札幌ドームに留まるとも思われましたが、新たな話が出てきました。2016年12月のことですが、新球場建設について、親会社も加わって検討を行う特別チームを設けるとの発表がありました。2018年3月までに結論を出すようです。
(参考:北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/baseball/fighters/1-0295347.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/baseball/fighters/1-0350048.html)

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スカイマーク、タイガースの航空機を飛ばす

 スカイマークはプロ野球阪神タイガースのロゴを機体に描いた「タイガースジェット」を飛ばしています。4月27日の羽田発神戸行きでデビューし、10月末まで全国を飛び回ります。保有する25機のうち2機が「タイガースジェット」ですが、特定の路線だけで使われるわけではないので、搭乗できるかは運に左右されます。

 「タイガースジェット」は、177人乗りのボーイング機の機体側面後方ドア付近に虎のマーク、中央上部にタイガースのロゴをつけています。機内の客室乗務員は縦じまのユニフォームを着ています。背番号は737ですが、それは「タイガースジェット」がボーイング737であることにちなんだものです。座席の頭部を覆う布は黄色と黒を交互に配置します。タイガースのカラーが黄色と黒だからです。客が乗降するときは機内で「六甲おろし」が流れます。

 スカイマークがこのような航空機を飛ばすのは、神戸空港などの利用者を増やすためです。金本監督に代わり、今まで見たこともなかったような若手が出ているのですが、成績が低迷しているタイガース。この航空機とともに快適な飛行をしたいものです。

(追記)
 2017年も、7月上旬からシーズン終了まで、「タイガースジェット」は全国各地の空を飛びます。「六甲おろし」は新たにオルゴールで流します。
(参考:時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/article?k=2016042500803&g=eco、乗りものニュース http://trafficnews.jp/post/51952/、神戸新聞NEXT https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201705/0010223111.shtml)

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札幌市営地下鉄南北線に新駅構想

 北海道日本ハムの本拠地移転構想について、以前に記事にしましたが、札幌市は南区の道立真駒内公園に新球場を建設することを期待しているようです。真駒内公園屋内競技場か屋外競技場のいずれかを新球場に建て替えるものとしています。

 ただ、真駒内公園に新球場を建設した場合、駅からかなり遠くなってしまいます。屋内競技場の場合でも札幌市営地下鉄南北線真駒内駅から約1.7キロ、屋外競技場だと約2キロも離れます。そこで札幌市が考えているのは、真駒内駅と北隣の自衛隊前駅との間(約1.7キロ)のほぼ中間、南車両基地のあたりに新駅をつくること。ここに新駅ができれば、新球場までの距離は屋内競技場の場合約1.1キロ、屋外競技場だと約1.6キロに短縮されます。新駅のあたりは地上を走りますが、それでも新駅をつくるには数十億円から100億円近くかかるようです。

 札幌市が真駒内公園に新球場を建設することを期待しているのには、わけがあります。候補地の屋内競技場、屋外競技場はともに老朽化しているのです。札幌オリンピックのために整備されたようなので、築46年。建て替えようとすると、それぞれ270億円ほどかかります。札幌市は2026年冬季オリンピックを招致しようとしています。そのためには屋内競技場(フィギュアスケート、ショートトラックに使います)、屋外競技場(スピードスケートに使います)の整備も必要で、日本ハムに新球場をつくってもらったら、その分の整備費用を節約することができます。新球場をオリンピックで使えばいいのですから(オリンピックは冬なので、神宮みたいな問題は起こりません)。新駅の建設費である程度負担しても、トータルとしては負担は減ると札幌市は考えています。

 もっとも、札幌市のこの考え、虫が良すぎるようにも思えます。
(参考:北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0276770.html)

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日本ハム、札幌ドームから移転か?

 プロ野球日本ハムファイターズは札幌ドームを本拠地としています。しかし、その日本ハム、本拠地を移すことを考えているようです。

 新しい本拠地も札幌かその近郊です。候補地は15~20か所あるようですが、収容人数3万人の天然芝グラウンドにします。野球専用で、周辺にはフットサルコートや大型商業施設もできるようです。大規模な国際イベントを開くことができる会議場を併設するという案もあります。新球場の総工費は開閉式屋根を用いるかどうかで変わり、200~500億円と幅があります。自己資金のほか、親会社の日本ハムからの借り入れ、計画に賛同する企業や個人からの出資、寄付で賄います。2016年度中に候補地を決め、2023年の開場を目指します。

 日本ハムが札幌ドームから出る理由は、球場のハードの問題があります。野球専用ではないため観客席の傾斜がきつく、トイレの数など、来場者からの苦情があるからです。しかし、それがメインの理由ではないでしょう。札幌ドームは借り物なので、日本ハムは使用料を払わないといけません。その額は年間13億円にもなります。パ・リーグ6球団で球団と球場の運営が違うのは日本ハムだけで、経営努力が増収に結びつかないからです。優秀な選手を確保するためにはお金が必要なのです。

 もちろん、日本ハムが札幌ドームから出ていけば、札幌ドームの収入が減ります。札幌ドームの2015年度の売上高は38億円なので、1/3も減ることになります。ところが札幌ドームを所有する札幌市は、使用料の引き下げは考えていないようです。かなり強気ですが、日本ハムが出ていけば、その穴を埋めるのは容易ではありません。また、札幌ドームの運営に日本ハムが入っていないというのも重要な問題でしょう。そのあたりの組織改革も札幌ドーム残留のためには欠かせません。
(参考:北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/baseball/fighters/1-0273599.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/baseball/fighters/1-0273766.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/baseball/fighters/1-0273648.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/baseball/fighters/1-0273764.html、時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052400380&g=bsb)

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2020年、ヤクルトは神宮を使えない?

 プロ野球ヤクルトの本拠地は神宮球場。しかし、東京オリンピック、パラリンピックが開かれる2020年、春先を除いて本拠地の神宮球場が使えないのです。新国立競技場に隣接するため、大会の準備、運営のための施設として借用を打診しているのです。

 オリンピックの時期だけならともかく(オリンピックの期間中に試合があると、さらに3万人もの人がやってきて警備はさらに難しくなります。その期間だけならビジターゲームを増やすか、地方での試合で対応できるかもしれません。場合によってはオリンピック期間中、プロ野球を休みにするかもしれません)、ほぼ1年だと難しいです。野球協約上、プロ野球12球団の本拠地(保護地域)は決められていて、ヤクルトの専用球場は神宮球場、保護地域を東京都としています。野球協約では、専用球場でホームゲームの50%以上をしなければならないと定めているようです。どう考えても2020年はこの規定を守れないですから、球界内で特例をつくるなり何らかの作業が必要となります。さらに付け加えていえば、代替球場の用意や補償金の話は今のところ、ないようです。オリンピックだからと言って何をやっても許されるわけではありません。

 神宮球場が使えなくなって困るのはヤクルトだけではありません。大学野球、高校野球もあります。プロ野球と合わせると、2015年の場合、5月から11月の間に約300もの試合があります。高校野球の場合、東東京大会、西東京大会ともに開会式や決勝を行います。夏の予選では短い期間で代表校を決めるため、多くの球場を使いますが、決勝戦となると有名校が残るためキャパも必要で、都内でそれができるのは神宮球場だけのようです。

(追記)
 神宮球場の借用問題ですが、5月13日、借用期間を2020年7月1日から9月20日までの約80日に短縮することで、関係者間と基本合意しました。
(参考:朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://digital.asahi.com/articles/ASJ455VT2J45UTQP01C.html?rm=496、福井新聞ホームページ http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/r25/93084.html、朝日新聞5月14日朝刊 中部14版)

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電車が通過するときは、野球の試合を止める

 5月23日、高岡市に新しい野球場がオープンしました。

 その名前は「ボールパーク高岡」、旧高岡市と旧福岡町との合併を記念してつくられました。甲子園をモデルにしていて、水はけがよい黒土と天然芝が使われています。両翼100メートル、中堅122メートルで、収容人数は約1万人。内野席の一部はグラウンドにせり出し、臨場感を味わうことができます。スピードガン表示の電光掲示板や雨天時の多目的室内スペースがあります。高岡市では初めてとなるナイター設備もあります。プロ野球独立リーグ、高校野球(夏の富山大会の準決勝、決勝を行います)のほか、8月にはプロ野球二軍戦(中日-阪神)も行います。

 ところがこの野球場、問題点があるのです。近く(一塁側)にあいの風とやま鉄道の線路がありますが(一日上下84本が通過します)、そこにボールが飛ぶ可能性があるのです。線路わきにはボールが飛んでこないように高さ10~20メートルの防球ネットが張られていますが(プロ野球の長距離打者レベルの打球を基に計算したようです)、どうやらそれを越えてボールが場外に出たようです。運が悪ければ、電車にぶつかる危険性があります。

 対策として防球ネットをかさ上げし、高さ10メートルや15メートルの部分も一部を除いて20メートル以上にします。最大25メートルです。6月末までに暫定的な改修を行い、試合の予定がなくなる11月末から支柱の強度を上げるなどの本格的な改修を行います。それまでの間は、電車の通過時はプレーを中断するようです。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20150524/CK2015052402000028.html、http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2015060602100007.html、http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20150612/CK2015061202000038.html、チューリップテレビホームページ http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20150523105656)

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阪神若手2投手、独立リーグに派遣

 阪神は、育成選手2投手を独立リーグのルートインBCリーグの福井(2014年まで阪神の野手総合コーチをしていた吉竹氏が監督をしています)に派遣させる方針です。実績のない選手を派遣することにより、阪神は実戦経験を積ませることができ(プロ野球にも2軍のウエスタン・リーグがありますが、ウエスタン・リーグは実績ある選手の調整や、将来有望視される選手の起用が多く、選手によっては実戦経験を積む機会に乏しいというのが現状です)、BCリーグ側はほぼ無料で戦力補強できます(遠征費用と数千円の小遣い程度の勝利給ぐらいです)。このようにプロ野球チームが独立リーグに選手を派遣するのは、ほかのチームではありますが(プロ野球とBCリーグは育成選手に限り、選手の派遣を許可しています)、阪神では初めてです。BCリーグは前後期制で、開幕から7月上旬までの前期日程に1人、後期日程にもう1人を派遣するようです。

 このような「レンタル移籍」はサッカーではよく見られますが、プロ野球でも拡大してもよさそうです。もっとも独立リーグにも、元プロ野球の選手はいますし、将来のプロ野球選手を夢見て日夜練習に励んでいる若手選手もいます。当然ながら、独立リーグといえども、活躍の舞台は保証されたわけではありません。試合で結果を出さないことには、出番がないことはプロ野球と同様です。
(参考:Sponichi Annex http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/03/06/kiji/K20150306009925050.html、日刊ゲンダイホームページ http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/157839)

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阪神、下剋上の日本一ならず

 阪神は日本シリーズでソフトバンクに敗れ(微妙な判定があり、後味の悪い結末になりました)、29年ぶりの日本一にはなりませんでした。

 日本一にならなかったことは残念ですが、もともと2位だったのですから、ある意味棚ぼたみたいなものです。クライマックスシリーズが始まるまではあっさりと3位の広島に負けて日本一の可能性があっさりと消えると思っていただけに、ここまで来ただけでも悪くはないでしょう。一番喜んでいるのは、クライマックスシリーズの成績次第で監督辞任の危機もあった和田監督かもしれません。いくらフロントが続投の姿勢を見せても、ファンの支持がなければひっくり返ることもあるのですから。前任の真弓監督はそれで辞任せざるを得ませんでした。

 それにしてもクライマックスシリーズで1位の巨人に4連勝したのは、痛快なことでした。

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阪神-巨人戦、2014年開幕戦をアメリカで実施へ

 アメリカで阪神-巨人戦を行うという話は以前にも書きましたが(ただし、実現しませんでした)、今回はどうやら行うようです。

 阪神と巨人は、2014年3月に、アメリカ・カリフォルニア州での開幕戦を行うことを了承したようです(5月以降に正式発表されます)。国内での開幕の1週間ほど前に、ロサンゼルスとアナハイムで両球団が1試合ずつ主催します。

 アメリカでプロ野球の試合を行うのは初めて。2014年はプロ野球80周年に当たり、その節目のイベントとして行うようです。もちろん、甲子園や東京ドームでやれば満員近い観客が入りますが、アメリカでその保証はありません。そのため実現の可能性を検討してきましたが、在留日本人が多い西海岸で2試合行うことである程度はカバーできると考えているようです。

 阪神、巨人の2球団は、3月中旬にアメリカに渡り、アリゾナ州で1週間ほどキャンプを行います。大リーグ球団ともオープン戦を行い、アメリカでの開幕戦を迎えます。

(追記)
 ところが、阪神、巨人の各チームにチャーター機の費用約1億円など巨額の経費がかかり、観客動員が確保できるか不透明であるため大幅な赤字が見込まれ、日程的な負担も大きいことから、アメリカでの阪神-巨人戦は行わないことになりました。
(参考:SANSPO.COM http://www.sanspo.com/baseball/news/20130416/npb13041608000000-n1.html、デイリースポーツホームページ http://www.daily.co.jp/baseball/2013/07/05/0006131683.shtml)

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今年もプロ野球観客動員減少

 セ・パ両リーグは15日、開幕からの観客動員を発表しました。震災の影響という特殊要因がなくなった今年も、観客動員は減り続けています。昨年と同じ主催試合数時点の比較で、セ・リーグは2.4%減の26041人、パ・リーグは6.3%減の20843人です。

 チーム別にみると、一番多く観客を集めたのは阪神の38972人。しかし、7.5%も減っています。パ・リーグではソフトバンクの30546人(10.1%増)がトップです。中にはオリックスや広島のように20%以上も観客動員が減っているところもあります。昨年は震災の影響が大きかった首都圏のチームは、新監督効果のあるDeNAのように15.2%増えたところもありますが、西武は首都圏チームでは唯一減少しています。11.9%の減少です。

 昨シーズンから(大リーグに規格を合わせて)飛ばないボールが導入されましたが、それでロースコアのゲームが多くなり、野球の面白さが減ってしまったのでしょうか? 投手戦ならいいですが、今のは単なる「デフレ野球」です。点が取りにくいので、どうしても地味な試合になってしまいます。素人的な視線からみれば、ある程度の打ち合いのほうが面白いでしょう。もっとも、今さら従来の飛ぶボールに戻すこともできません。セ・リーグで今年から導入された、予告先発もうまくはいっていません。ダルビッシュ投手(日本ハム、現:大リーグ)や田中投手(楽天)のような看板投手がたくさんいるパ・リーグとは違います。何でも真似すればいいものではないでしょう。

 ちなみに、観客動員が7.5%減った阪神の坂井オーナーは、その原因を営業担当に分析させようとしています。それはある意味簡単です。弱くなったのですから。人気球団でお金はたくさんあるものの、それが強さと言うかたちで活かされていないのです。貧乏球団ならともかく、金持ち球団なのですから、お金の使いかたが間違っているのでしょう。選手ではなく、監督やフロントにこそ、外部の血が要るのかもしれません。
(参考:朝日新聞5月16日朝刊 中部14版、Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120518-00000109-spnannex-base)

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