節電のためJR北海道、札幌市交通局運行本数減らす

 6日未明の北海道胆振東部地震により、北海道内の電力需給のバランスが崩れました。このままだと、週明け以降に計画停電になってしまう危険性があります。節電をして、計画停電しなくてもいけるようにしなければなりません。

 そこでJR北海道は10日から2週間程度の間、一部の特急電車を運休します。電力需要が多くなると想定される夕方以降のものが主体で、札幌-旭川間の「カムイ」4往復と「ライラック」1往復、札幌-室蘭間の「すずらん」3往復を運休します(10日の「すずらん1号」は運転します)。

 札幌市交通局も10日から電力供給が回復するまでの間、平日の日中時間帯の本数を少し減らすことにしました。地下鉄は10~16時ごろについて、現行では7分間隔のところ、8~9分間隔にします。これにより1日30便減らすことができます。路面電車は9時半~16時半ごろについて、現行では7~8分間隔のところ、8~9分間隔にします。これにより1日15便減らすことができます。平日でも始発及び最終便の時刻は変わらず、朝夕のラッシュ時も変わりません。休日についてはこれまで通りです。

(追記1)
 JR北海道の間引き運転は19日までとなります。20日からは通常通りの運転となりますが、地震の影響で千歳線の一部区間で徐行運転を行っていることなどから、「すずらん1号」は運休とし、室蘭始発を20分ほど繰り上げた臨時列車を走らせます。

(追記2)
 千歳線の徐行運転は10月11日で終了しますが、石勝線(南千歳-追分間)の徐行運転解消予定は10月末、室蘭線(遠浅-追分-三川間)は数か月先のようです。
(参考:JR北海道ホームぺージ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20180909_KO_Setsuden.pdf、https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20180919_KO_Mabiki%20End.pdf、https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20181010_KO_ChitoseKaijo.pdf、札幌市交通局ホームぺージ https://www.city.sapporo.jp/st/kinkyu_20180906.html)

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「しれとこ摩周号」に指定席

 網走と釧路を結ぶ釧網線には、特急がありません。1日1往復だけ快速「しれとこ摩周号」が走ります。

 その快速「しれとこ摩周号」ですが、指定席はありません。自由席のみです。ところが、この9月からWILLER株式会社が「Eastern Hokkaido Nature Pass~北海道縦断絶景レイル&パス~」というものをつくりました。釧網線、「摩周レストランバス」、「知床探検バス」をセットにしたものです。

 そこで、JR北海道も釧網線の魅力アップに取り組むことにしました。9月1日から10月31日までの2か月間だけですが、網走発釧路行きの快速「しれとこ摩周号」を2両編成にし(釧路行きのみです)、2号車の一部を指定席にします。「しれとこ摩周号」に指定席を設けた理由は、「摩周レストランバス」との接続が良いからです。指定席料金は520円で、全国の「みどりの窓口」等で発売します。「Eastern Hokkaido Nature Pass~北海道縦断絶景レイル&パス~」を買わなくても、指定席料金を払えば、指定席に乗ることができます。

 ここで注意しなければならないことは、釧網線沿線に「みどりの窓口」がある駅が少ないこと。網走、知床斜里、摩周、標茶、釧路のみです。川湯温泉など「みどりの窓口」がない駅は結構あります。車内では指定席の発売を行わないので(ワンマン列車だからでしょうか?)、事前に準備が必要です。
(参考:JR北海道ホームぺージ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20180817_KO_ShiretokoReserve.pdf)

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「カムイ」にも「えきねっとトクだ値」

 札幌-旭川間にも「えきねっとトクだ値」の設定がありますが、使えるのは「ライラック」だけです。しかし、10月1日乗車分からは「カムイ」にも適用されることになりました。「カムイ」も「ライラック」と同じく、通常価格4810円(普通車指定席、以下同じ)のところ、45%引きの2630円。これで札幌-旭川間で「えきねっとトクだ値」の設定があるのは、14往復から24往復に増えます。また、「ライラック」と「カムイ」は続けて走ることが多いため、「えきねっとトクだ値」を利用できる列車の間隔が開くことも多かったのですが、10月からは一部を除いて約30~60分間隔で利用することができます。

 道東方面に関しては、札幌-帯広間の「スーパーとかち」について、札幌-帯広間を結ぶ特急が「スーパーとかち」に統一されてから10年目を迎えることから、「お先にトクだ値」を設定していました。割引率は55%で、札幌-帯広間は通常価格が7220円のところ、3240円です。この「お先にトクだ値」ですが、11月30日乗車分まで設定を延長することとなりました。

 また、今回は「えきねっとトクだ値」の対象とならなかったのですが、今後、札幌-稚内間の「宗谷」についても「えきねっとトクだ値」を設定する予定です。
(参考:JR北海道ホームぺージ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20180817_KO_TokachiKamuiTokudane.pdf)

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JR北海道の割れにくい窓、マレーシアへ

 JR北海道の列車の窓は、ガラスでできているのではありません。割れにくいプラスティックの一種である、ポリカーボネートを使っています。強化ガラスの2倍のコストがかかりますが、200倍以上の強さがあります。重さも2/3ほどで、断熱性にも優れています。

 なぜ窓がポリカーボネートでできているのでしょうか? JRになってから(1990年代)、列車の高速化が進みました。そのころ、冬場には車両についた氷雪が落下し、その塊がバラストをはね上げたり、あるいは氷雪そのものが飛んだりして、列車の窓にぶつかり、ガラスを破損する事故が相次ぎました。そこで開発されたのがポリカーボネートで、2006年から導入を進めています。

 この割れにくいポリカーボネートが、熱帯の国、マレーシア国鉄でも採用されることになりました。マレーシアでは車両への投石による窓の破損が相次いでいて、割れにくい材質ということで、JR北海道のポリカーボネートに目を付けたのです。8月末から取替作業を始めます。
(参考:北海道新聞ホームぺージ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/217787)

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石勝線新夕張-夕張間、一部列車の夕張滞在時間を延長

 今年2018年が最後の夏となる石勝線新夕張-夕張間。最後を惜しむ人が訪れます。

 その石勝線新夕張-夕張間ですが、今日8月11日から、一部列車の夕張発の発車時刻が遅くなります。夕張12:34発と16:31発の2本が該当し、それぞれ12:38発と16:40発になります。前者は新夕張までの各駅の発車時間が4分遅くなり、後者は9分遅くなります。2本とも千歳行きですが、新夕張から先の各駅の時刻は変わりません。

 廃止が近づくと乗客は増えます。新十津川でも同様のことを行いましたが、できるだけ列車の滞在時間を伸ばそうとしているのでしょう。今回の時刻変更によって、夕張12:26着の列車で来た人の滞在時間は8分から12分に増え、夕張16:23着なら8分から17分に増えます。
(参考:JR北海道ホームぺージ http://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20180810_KO_Yubari%20Line%20Time.pdf)

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青函トンネル保守工事で北海道新幹線最終列車繰り上げ

 北海道新幹線新青森-新函館北斗間(約149キロ)のうち、青函トンネルなど約82キロの区間については、新幹線と在来線が同じ線路を共用する、三線軌条という特殊な線路となっています。この共用区間では夜間を中心に多くの貨物列車が通り、保守作業ができる時間がほかの新幹線より短くなっています。しかも、在来線は1988年の開業から30年を経過しているため、かなり古くなっていて、しかも青函トンネルの中では多湿、漏水という厳しい条件から、劣化が進みやすいという状況にあります。

 そこでJR北海道は、9月1日から当分の間、共用走行区間の保守間合いを拡大して、保守工事を行います。主な保守工事の内容は、(1)経年による損傷、摩耗、腐食が進行している在来線のレールの交換 (2)経年による摩耗が進行している新幹線や貨物列車に電力を供給する架線等の交換 です。

 この保守工事のため、9月1日から北海道新幹線など一部の列車でダイヤを変更します。北海道新幹線については上り最終の「はやて100号」の新函館北斗を21:59から21:54に5分早めます。木古内も2分早くなります。奥津軽いまべつ発、新青森着の時刻には変更ありません。在来線特急については、「スーパー北斗」の一部列車で、土曜日と月曜日を中心に、最大6分程度の変更を行います。新幹線やその他の列車への乗り継ぎには影響がないようにします。最後に普通列車については、函館線(函館-長万部間)、室蘭線、千歳線の一部について、土曜日と月曜日を中心に、最大35分程度の変更を行います。この変更によって、森からの「スーパー北斗」、五稜郭からの道南いさりび鉄道に接続できないケースもあるようです。御注意ください。

(追記1)
 保守工事で影響を受けるのは、新幹線1本、在来線の旅客列車23本、貨物22本の合わせて46本です。貨物列車は最大5時間22分も変わります。

(追記2)
 台風21号と北海道胆振東部地震の影響により、9月2日から19日まで予定していた、北海道新幹線の青函トンネル内高速走行試験は中止されました。
(参考:JR北海道ホームぺージ http://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20180719_KO_SEIKAN_TN_ExpnsionWorkTime.pdf、河北新報ホームぺージ https://www.kahoku.co.jp/naigainews/201808/2018082801002638.html、鉄道・運輸機構ホームぺージ http://www.jrtt.go.jp/08-2Press/pdf/H30/pressh300912-1.pdf)

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JR北海道、キハ40の更新を見送りへ

 JR北海道は、老朽化した普通列車用ディーゼルカー、キハ40の置き換え用として、新型の電気式ディーゼルカー、H100形を開発しています。すでに試作車2両を2月から走らせ、2019年度以降、数年かけて70両ほど更新する計画です。新車は1両あたり2~3億円しますが、燃費は向上し、整備や修繕費用が減るなどのかたちで、長期的には経営改善につながります。

 ところが、どうやら、この新型電気式ディーゼルカーへの更新が見送られるようです。原因は、国の支援がJR北海道の要望(2030年度まで年間300億円)に沿わず、2019、2020年度の2年間、400億円台に留まったこと。H100形を入れて、キハ40を置き換えるだけのお金がないのです。当面はキハ40が北の大地を走り続けることになります。

 とは言っても、先ほども述べたとおり、キハ40は老朽化しています。JR北海道の普通列車用ディーゼルカーは205両ありますが、そのうち164両が寿命と言われる30年を経過しています。その164両のうち、キハ40は126両を占めています。本当はこのような老朽化した車両を置き換え、安定した運行を行いたいところですが、新車が来ないとどうしようもありません。古い車両をだましだまし使うことになります。車両故障による運休が出て、修理できずに廃車にすることもあるでしょうし、ゆとりをもたせるために本数を減らすことも十分にあり得ます。
(参考:北海道新聞ホームぺージ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/215441)

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釧網線、「レストランバス」等がセットで9800円

 大自然が魅力の北海道。その中でも、道東の大自然はさらに魅力的です。しかし、道東を鉄道だけで回るのでは、その魅力の一部しか味わえません。道東の鉄道が充実していないからです。

 そこで、ウイラーは9月、10月の期間限定の企画として、「Eastern Hokkaido Nature Pass」というものをつくりました。これは、(1)釧網線(釧路-網走間)2日間乗り放題 (2)「摩周湖周遊レストランバス」 (3)「知床探検バス」 のセットで、大人1人当たり9800円です。(2)は9月と10月でコースが異なりますが、約2時間半の短いコースです。各便とも25席で、1日3便走ります。1回だけ乗車することができます。何か所かでスナック類をつまむもので、コース料理が出るわけではないようです。(3)は知床方面への路線バスが1日乗り放題のほか(一部対象外のものあり、なお知床から羅臼に行くこともできます)、1回だけ定期観光バスにも乗ることができます。

 線路から外れているためなかなか行きづらい知床ですが、このきっぷなら、その知床にも行きやすくなります。遅い夏休みを取った人や、秋に休みを取ることができる人には、ありがたいきっぷです。なお、ウイラーは、このきっぷの利用者やインターネットでの意見を参考に、釧網線の観光需要について調査を行います。
(参考:ウイラーホームぺージ http://travel.willer.co.jp/tour/hokkaido-nature-pass/、YOMIURI ONLINE https://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20180726-OYTNT50054.html、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/81010)

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日高線沿線から新千歳空港へバス

 鉄道が運休したままの日高線ですが、並行する国道にバスが走っていますので、それを使うこともできます。しかも、バスには高速バスもあります。鉄道が走っていたときでも苫小牧で乗り換えないといけませんが、高速バスなら札幌や新千歳空港に直行できます。

 日高線沿線から新千歳空港に向かうバスとして、道南バスの「特急うらかわ号」があります。これを建て替えるかたちで、8月1日から新千歳空港-浦河ターミナル間に「特急ひだか優駿号」が走ります(「特急うらかわ号」は7月31日で廃止になります)。道南バスが運行し、新千歳空港-浦河ターミナルの所要時間は3時間5分、運賃は2620円です。一部高速道路を使い、苫小牧市中心部を通らないため、従来から1時間短縮することになりました。予約は不要で、えりも、日高、苫小牧方面のバスとも接続が配慮されています。

 また、「特急ひだか優駿号」の運行にはJR北海道も協力しています。そのため、南千歳で乗り換えて札幌方面に行くことができるとともに、「特急ひだか優駿号限定札幌片道きっぷ」というものも売られています。バスから降りるときに運転士に言えば乗車証明書がもらえ、それを持って南千歳で購入します。南千歳から札幌市内まで500円で乗ることができます。
(参考:JR北海道ホームぺージ http://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20180720_KO_Hidaka%20yusyunngou.pdf、道南バスホームぺージ http://donanbus.co.jp/topics/2018/07/20/%E5%B9%B3%E6%88%9030%E5%B9%B48%E6%9C%881%E6%97%A5%e3%80%80%E6%B5%A6%E6%B2%B3%E7%A9%BA%E6%B8%AF%E7%B7%9A%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4%E6%94%B9%E6%AD%A3%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/、北海道新聞ホームぺージ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/206734)

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JR北海道に400億円の支援策、札沼線等の廃止は北海道も容認

 極めて利用者の少ない路線をいくつも抱えているため、経営が苦しいJR北海道。

 そのJR北海道に対して、国は財政支援をすることを検討しています。JR北海道は北海道新幹線が全線開業する2030年度までの長期的な支援を求めていますが、とりあえず2020年度までの2年間に限って支援を行うようです(大まかな内容は7月中に判明します)。以前に書いた記事の通りです。2年間に限定したのは、JR北海道が自立して経営ができるようにするには、今後の収支改善の状況や路線の見直しなどの状況を見ながら必要なら追加支援を行うのが良いと考えているからです。

 財政支援の規模は2019、2020年度の2年間で総額約400億円。青函トンネルの維持管理費や貨物列車の運行で生じる費用負担の軽減、単独で維持困難な宗谷線名寄以北など7路線8区間の維持に充てます。財政支援は鉄道建設・運輸施設整備支援機構の特例業務勘定を用いますが、北海道や沿線市町村にも一定の負担を求めます。今回、2年間だけの支援となったのは、法律の都合もあります。2021年度以降も支援を続けるには、法律の改正が必要なのです。とは言っても、2年でJR北海道の経営状況が著しく改善されるとは思えないので、それなりの幹線機能のある路線まで廃止されたくなかったら支援は継続しないといけないでしょう。

 さて話は変わりまして、JR北海道の利用者の少ない路線の中でもさらに利用者の少ない4線区。札沼線北海道医療大学以北などです。これらについてはJR北海道が廃止する方針であることは以前にも記事にしましたが、国のほか北海道も廃止は容認しているようです。一部自治体の中には廃止に反対しているところもありますが、利用者が少ないことは明らかで、北海道の承認も得ていることから、もし存続させたいのなら市町村レベルの地元自治体で何とかするしかないでしょう。石勝線のように条件闘争に持ち込むほうが賢明です。
(参考:Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180720-00010002-doshin-bus_all、Web東奥 https://www.toonippo.co.jp/articles/-/58112、朝日新聞ホームぺージ https://www.asahi.com/articles/ASL7P5HWBL7PIIPE023.html)

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