新十津川が有人駅に

 札沼線の末端区間は需要があまりにも少ないため、1日1往復しか列車が来ません。終着駅の新十津川に9:28に着いて、10:00に折り返して出発するだけです。それが新十津川に来る列車の全てです。

 こんなに本数の少ない駅ですから、これまで当然ながら無人駅でした。ところが4月27日から有人駅になります。地元の新十津川町が駅舎を観光案内所として利用し(かつて駅員がいた事務所を案内所として使います)、職員を配置するからです。1986年に無人化されて以来、32年ぶりの復活です。無人化のときに窓口を掲示板でふさいで使えないようにしましたが、それを取り払って、窓口も復元します。有人駅時代の雰囲気に戻すのです。

 駅の運営は町の観光協会が行い、町の地域おこし協力隊員などが毎日9時から17時半まで常駐します。ご当地入場券の販売や駅到達証明書の発行も行います。
(参考:北海道新聞ホームぺージ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/181179)

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6~8月の週末、一部の「ライラック」は「ライラック旭山動物園号」に

 春の臨時列車北海道新幹線絡みでは取り上げていない話ですが、北海道の春から夏にかけての臨時列車について紹介します。

 人気の旭山動物園への臨時列車ですが、この6~8月の週末の土日(7月14~16日、8月11、12日を除きます)の22日間、「ライラック」の一部を「ライラック旭山動物園号」として走らせます。ダイヤは札幌8:30発旭川9:55着(「ライラック5号」と同じダイヤ)、旭川17:30発札幌18:55着(「ライラック38号」と同じダイヤ)です。

 車両も「ライラック」と同じものを使いますが、1号車のグリーン車は販売せず、記念撮影スペースに転用します。旭山動物園の動物をデザインした記念撮影用シートを設置します。記念撮影は岩見沢-深川間ででき、置かれているぬいぐるみは2種類ずつ日替わりで行います。記念撮影で待つための座席も、旭山動物園の動物をデザインしたシートとなります。スタッフも着ぐるみを着た人がいて、一緒に記念撮影をすることができます。指定席(1~3号車)を利用した人には乗車証明書の配布があり、それを呈示すれば、旭川駅でお得に買い物ができます。
(参考:JR北海道ホームぺージ https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2018/180328-1.pdf)

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花咲線の普通列車が観光列車に?

 道東を走る花咲線(釧路―根室間)で、このたび、「普通列車を観光列車にする取り組み」を行うことになりました。

 取り組みの内容は5つ。(1)見どころをゆっくりと走る(上下各1本) (2)東根室で停車時間を拡大(上下各1本) (3)見どころを音声ガイドGPSアプリで案内(全列車) (4)列車内でご当地弁当を楽しむ(対象列車のみ) (5)見どころを車両にラッピング です。このうち(5)は秋ごろから、残りは6月1日から始めます。

 内容を細かく見ていきましょう。(1)、(2)は6月1日から11月30日まで、釧路8:18発根室行きと根室8:22発釧路行きの上下各1本が、厚岸-糸魚沢間の別寒辺牛湿原(ラムサール条約湿地)と別当賀-落石間の落石海岸の2か所で時速30キロに落としてゆっくりと走ります。日本最東端の駅である東根室の停車時間を拡大し、記念撮影を楽しむことができます。この取り組みにより、始発の出発時間は変わりませんが、終着駅の到着は所定より1~3分遅くなります。(3)は6月1日から通年行う取り組みです。お手持ちのスマートフォン、タブレットでアプリをダウンロードし、それを立ち上げると、ガイドを行う地点に差し掛かったときに、GPSで位置を認識して、見どころの内容を4か国語の音声(日本語、英語、中国語、韓国語)で自動的に案内します。ガイドを行うのは上下とも4か所。下りは東釧路駅付近で花咲線の紹介、厚岸-糸魚沢間で別寒辺牛湿原、別当賀-落石間で落石海岸、東根室駅付近で東根室駅をガイドします。上りは東根室駅付近で東根室駅、落石-別当賀間で落石海岸、糸魚沢-厚岸間で別寒辺牛湿原、別保駅付近で釧路市等の案内をガイドします。(4)は事前予約制でご当地弁当の出張販売を行うものです。6月1日から通年行うもので、厚岸、東根室、根室の3駅で販売します。厚岸は御存じの氏家待合所の「かきめし」。下りが厚岸9:09発、11:59発、14:18発の3本、上りが厚岸9:56発、12:37発、15:03発の3本が対象です。東根室と根室は株式会社タイエーの「焼きさんま寿司」と「やきとり弁当(中)」(いずれも600円)。根室8:22発、11:00発、13:33発の3本が対象です。どちらも事前に弁当販売会社に電話し(氏家待合所は利用の2時間前、タイエーは前日の午前中までに電話。1個から予約可能)、当日駅で弁当を受け取ります。代金もその時に払います。最後の(5)は花咲線用のキハ54にラッピングするもので、沿線の人と連携してデザインを決めます。

 御存じの通り、花咲線はJR北海道が単独では維持が困難だとしている路線。この取り組みは利用促進策の一環で、ほかの路線にも拡大したいとしています。
(参考:JR北海道ホームぺージ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20180412_KO_itumonoressyakankou.pdf、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20180413/ddl/k01/020/127000c)

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JR北海道、キハ40を「北海道の恵み」に

 JR北海道のキハ40は老朽化のため、置き換えに向かっていますが、そのうちの一部を改造して走らせることにしました。道北、道東、道南、道央に1両ずつ、合計4両を「北海道の恵み」シリーズとしてデビューさせます。

 「北海道の恵み」は、北海道らしい自然とさわやかさを感じることができるように、道北、道東、道南、道央の各地域をイメージした外装にするとともに、内装に木材や木目のものを使っています。床が木目となり、背もたれは木材を使用、座席シートの生地も変えています。JR北海道の車内誌の表紙絵を担当するイラストレーターの藤倉氏が描いた各地域の風景画も飾られています。ヘッドマークシールも取り付けますが、2018年は「北海道150年ロゴ」が入った特別バージョンです。なお、改造費用は1両あたり850万円です。

 「北海道の恵み」は基本的には定期列車として走りますが、細かく各エリアごとに見ていきましょう。まず道北エリアは、「道北 流氷の恵み」。1981年製のキハ40-1720を改造し、3月にすでに運転を始めています。運転区間は宗谷線旭川-音威子府間、石北線旭川-網走間、函館線旭川-滝川間、根室線滝川-東鹿越間、富良野線旭川-富良野間、釧網線網走-緑間です。幻想的な流氷や雄大な道北の自然を表現しています。片面に流氷やアザラシなど、もう片面には木々の中にいる熊やナキウサギなどが描かれています。秋から冬の自然です。道東エリアは、「道東 森の恵み」。1981年製のキハ40-1779を改造し、4月に運転開始予定です。運転区間は根室線新得-釧路間です。釧路湿原の動植物と十勝の実りを表現しています。道南エリアは、「道南 海の恵み」。1981年製のキハ40-1809を改造し、6月に運転開始予定です。運転区間は函館線函館-長万部間です。函館の海中や港に生息する生物を表現しています。道央エリアは、「道央 花の恵み」。1981年製のキハ40-1780を改造し、7月に運転開始予定です。運転区間は室蘭線長万部-岩見沢間、石勝線千歳-夕張間、函館線岩見沢-滝川間、日高線苫小牧-鵡川間です。北海道ゆかりの草花や動物たちを表現しています。

 JR北海道は「北海道の恵み」を使った150年企画を行うほか、既存の車両を活用した企画を予定しています。
(参考:JR北海道ホームぺージ https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2018/180215-8.pdf、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20180329/k00/00m/040/086000c)

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6月に大宮6:00発の臨時「はやぶさ」を運転

 先日、大宮発着の新幹線臨時列車についての記事を書いたばかりですが、早速実現することになりました。それは「大人の休日倶楽部パス」が使える期間の6月23日、30日(いずれも土曜日)。大宮発新函館北斗行きの「はやぶさ101号」が走ります。

 「はやぶさ101号」の特徴は、早朝に出発するということ。大宮を6時ちょうどに出るのです。新幹線は夜間に保守作業を行うため、0~6時の間の運転ができません。東京ではなく大宮始発にすることによって、早く目的地に着くのです。東海道新幹線で新横浜6:00発の「ひかり493号」、品川6:00発の「のぞみ99号」が走るのと同じ理屈です。「はやぶさ101号」は、仙台、盛岡、新青森のみに停まり、新函館北斗には9:41に着きます。停車駅が少ないこともあり、定期列車の始発「はやぶさ1号」(東京6:32発、大宮6:58発)より1時間以上も早く新函館北斗に着くのです。途中(北上?)、仙台からの始発「はやぶさ95号」をも追い越します。「はやぶさ101号」はE5系の10両編成で、グリーン車、「グランクラス」(アテンダントサービスなし)もついています。今回の臨時運転での実績が良ければ、運転の機会を増やしてもよいでしょう。埼玉県や東京でも西部なら、大宮から新幹線に乗る、というケースもあります。そういう人には早く北海道に行くことができる、便利な列車です。

 今回の臨時列車は、新幹線1本を運転して終わり、というわけではありません。新函館北斗から先にも臨時列車があります。まず、函館方面には「はこだてライナー」が走ります。新函館北斗9:54発、函館10:09着です。五稜郭にも停まります。札幌方面には、特急「北斗85号」が走ります。函館9:31発、新函館北斗9:51発、札幌13:42着です。定期列車の始発「はやぶさ1号」から乗り継ぐより、1時間弱早く着きます。現状でも、東京-札幌間の日帰りはできますが、札幌滞在時間はたったの4分です。駅の構内で乗り換えるだけしかできず、改札の外に出る余裕すらありません。しかし、「はやぶさ101号」なら札幌滞在時間は1時間ほどありますので、少しですが観光できる余裕はありそうです。
(参考:JR東日本ホームぺージ http://www.jreast.co.jp/press/2018/20180405.pdf)

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「スーパー北斗」の車内販売は3往復のみ

 沿線の地方自治体等が臨時的に行うものを除けば、車内販売のあるJR北海道の列車は、函館線の「スーパー北斗」のうちの半数ほど、7往復だけです。しかも、6月1日からさらに縮小されます。客室乗務員が集まらず、車内販売の収支も悪いので(今回の縮小で数千万円程度の経費削減ができます)、縮小されるのです。

 現在、車内販売を行っている7往復のうち、6月1日からも車内販売を継続するのは3往復。下り(札幌行き)は「スーパー北斗13号」から「スーパー北斗17号」までの3本、上り(函館行き)は「スーパー北斗6号」から「スーパー北斗10号」までの3本です。「スーパー北斗19号」と「スーパー北斗4号」の1往復は、車内販売を取りやめます。

 それでは、残りの3往復(下りは「スーパー北斗7号」から「スーパー北斗11号」までの3本、上りは「スーパー北斗12号」から「スーパー北斗16号」までの3本)はどうなるのでしょうか? この3往復については、短区間での簡易車内販売を行います。下りは函館から森まで、上りは札幌から苫小牧までの短い区間で、車内を回ることはせず、待受販売を行うのです。販売箇所は261系は1号車、281系は3号車の販売コーナーです。販売品目も、ソフトドリンクやお菓子など、簡単なものになるようです。弁当は販売しないのです。
(参考:JR北海道ホームぺージ https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2018/180322-1.pdf、北海道新聞ホームぺージ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/174765)

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石勝線新夕張-夕張間は2019年4月1日廃止

 夕張市とJR北海道は2016年8月から、石勝線新夕張-夕張間の廃止に向けて協議を行いましたが、このたび、最終的な合意に至りました。

 鉄道の廃止日は2019年4月1日。前日の3月31日が鉄道の最終運行日となります。そのほかの合意事項としては、(1)JR北海道は、鉄道廃止後の夕張市での持続可能な交通体系の維持のため、7.5億円を拠出する(この7.5億円で車両購入の初期投資や運行補助を行います。20年維持できる金額です) (2)JR北海道は、夕張市が南清水沢地区に整備を進めている拠点複合施設に必要となる用地を譲渡する があります。夕張市とJR北海道は、鉄道が廃止になってからも、今後も将来にわたる持続可能な交通体系の確立に向けて、引き続きともに取り組みます。

 石勝線新夕張-夕張間の現状について簡単に触れておきましょう。2016年度の輸送密度は80人(台風10号の影響を除くため、9~12月を除いた数字です)、1975年度の2318人、1987年度の1129人と比べると激減しています。かつては石炭の輸送でにぎわっていましたが、その石炭産業の衰退と自動車の普及等により、鉄道に対する需要が大幅に減少したのです。2016年度の収支は収入が10百万円であるのに対して、費用は176百万円、166百万円の赤字です。しかも鉄道が開業してから100年が経つため、施設が老朽化しています。土木構造物の抜本対策には700百万円かかります。

 次は廃止後の姿について説明します。現在は普通列車が5往復するだけですが、廃止すると代わりに路線バスが10往復程度します。路線バスは新夕張(駅前広場を改修し、2017年10月1日からバスの乗り入れができるようになりました)-複合拠点施設(先ほど述べた、2019年度オープン予定のものです)-夕鉄本社ターミナル(札幌への都市間バスが発着します)-夕張駅付近-夕張市石炭博物館(今後、乗り入れを検討)間を走ります。
(参考:JR北海道ホームぺージ https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2018/180323-1.pdf、日刊工業新聞ホームぺージ https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00467031)

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JR貨物はJR北海道の見直し対象路線の存続を求める

 JR北海道の見直し対象路線の中には、貨物列車が走る路線があります。貨物列車を走らせるJR貨物は、この見直しについてどのように考えているのでしょうか?

 JR貨物はこれらの路線が廃止された場合、貨物に悪影響があるとしています。札幌の貨物ターミナルまでトラックで運ばないといけないため、トータルの所要時間が増えます。また、千歳線の貨物列車が増えるからでしょうか、千歳線のダイヤ調整が必要になるとしています。もっとも、札幌から遠い石北線は存続の可能性が高く、しかも見直し対象路線を走る貨物列車の本数はそれほど多くはないので、大きな影響はないようにも思えます。JR貨物もローカル線の赤字を負担してまで貨物列車を走らせようとはしないでしょう。

 ほかに、JR貨物はJR北海道に対して、地元自治体とJR北海道による協議への参加を求めています。JR貨物によれば協議に参加することができていないのですが、これについてはJR北海道が反論しています。JR北海道によれば、JR貨物も参加することを期待しているとのことです。
(参考:HTBニュース https://www.htb.co.jp/news/archives_955.html、JR北海道ホームぺージ https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2018/180320-4.pdf)

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国交省、北海道に観光列車を走らせる事業者を募集

 魅力的な観光資源がたくさんある北海道には、観光列車を走らせたいところです。しかし、JR北海道にはその力がありません。

 そこで国交省が考えているのは、JR北海道以外の会社が、JR北海道の線路を使って観光列車を走らせるということ(2017年秋の段階で、すでにJR北海道には打診しています)。JR貨物はほかのJR各社の線路を借りて貨物列車を走らせていますが、これと同じようなことを観光列車で行おうとしているのです。しかも、その事業者は世界から公募します。日本の鉄道は、インフラの維持も列車の運行も同じ事業者が行うのが原則ですが、この観光列車の場合は、インフラの所有者と列車の運行業者が違うのです。貨物はともかく、旅客でこれを行うのは、異例のことなのです。なお、現状では観光列車を運行する事業者は第二種鉄道事業者として許可を受ける必要があります(ただ、観光列車絡みで緩和される可能性もあります)。JR貨物みたいに、観光列車を走らせる事業者はJR北海道に線路使用料を払います。

 国交省は2018年度中に仕組みをつくり、2019年度に公募を始める方針です。また、JR北海道だけではなく、他社でも導入することを考えています。
(参考:レスポンスホームページ https://response.jp/article/2018/02/20/306299.html、HBC NEWS http://www.hbc.co.jp/news/hbc-newsi.html、産経ニュース http://www.sankei.com/economy/news/180220/ecn1802200047-n1.html、http://www.sankei.com/politics/news/180223/plt1802230015-n1.html)

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石勝線夕張支線の廃止は2019年3月以降&代替バスは夕張鉄道

 鉄道を維持するほどの需要がないのは明らかであるにもかかわらず、廃止に強硬に反対するのがローカル線沿線でよくある話ですが、石勝線夕張支線(新夕張-夕張間)を抱える夕張市は違いました。早々と2016年8月に廃止に合意し、その後JR北海道の社員の派遣を受けて、1年半をかけて廃線後の市内交通について検討を重ねてきました。そしてどうやら、廃線後の姿が見えてきました。

 これまで夕張支線が担ってきた南北の交通は、地元のバス会社、夕張鉄道がバスを走らせます。現行の鉄道の倍に当たる1日10往復程度です。ダイヤは新夕張での石勝線の接続に配慮したものになるようです。夕鉄本社ターミナルで札幌方面のバスと接続し、2019年度中に供用開始を予定している清水沢の拠点複合施設へも乗り入れる予定です。JR北海道には今後20年度のバス運行に必要な7億円程度の基金を拠出するように求めています。

 そして、肝心の廃止時期はまだ決まっていないのですが(これからJR北海道と協議します)、鈴木夕張市長は2月20日の記者会見において、廃止時期は早くても2019年3月との考えを示しています。

(追記)
 夕張支線の代替バスは基幹交通という位置づけで、それ以外は予約に応じて走るデマンド交通になるようです。タクシーに補助を出す方法も使います。
(参考:レスポンスホームページ https://response.jp/article/2018/02/21/306333.html、HTBニュース https://www.htb.co.jp/news/archives_762.html、タビリスホームぺージ http://tabiris.com/archives/yubarishisen201802/、北海道新聞ホームぺージ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/166866)

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